「大食いアイドル」もえのあずきが語る、フードファイトの舞台裏 | FRIDAYデジタル

「大食いアイドル」もえのあずきが語る、フードファイトの舞台裏

「財布を落としたヤツが勝つ」!? 大食い大会の悲惨なジンクス

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)

フードファイターとしても知られるアイドル、“もえあず”こともえのあずき。『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京系)で三連覇の偉業を成し遂げた、5代目爆食女王だ。しかし自分が大食いという自覚は、アイドルになるまでなかったという。

「アイドルとして活動していた時につんく♂さんの番組出演させていただき、番組の企画で大食いにチャレンジしんですが、食べた量を見たつんく♂さんから“本家に出られるね”と言われて、気づきました。逆にみんな、そんなに食べないんだ、びっくりって思っていたくらい(笑)」

その実力は確かで、気がつけば大食い番組の常連に。『元祖!大食い王決定戦』では見ているだけで満腹になりそうな量を平らげるが、舞台裏は想像以上だ。

「大会の日は試合が終わったあと、打ち上げでさらに食べたり飲んだりします。中村ゆうじさんと世界大会に行った時は、終了後に焼肉の食べ放題へ行って、ゆうじさんから“勘弁して、帰らせてくれ”と懇願されました(笑)。ゆうじさんは小食……いや、普通なのかな(笑)。出場者によっては大会当日の朝、朝食のビュッフェで全力を出して、ホテル側から“そろそろ……”と止められるくらい食べる人もいます」

実は大食い大会の優勝者には、意外なジンクスがあるのだとか。

「“財布を盗まれたり落としたりすると、優勝できる”というジンクスがあるんです。私もフィリピンで大会があった時、お財布を盗まれちゃって。かなり凹んだんですけど、大会で優勝できました。あとからスタッフさんに教えてもらったんですが、以前優勝した男の子も、10万円くらい入れたお財布を、初海外ロケの道中でなくしちゃったそうなんです。でもみんな、優勝賞金で元が取れるんですよね。私も賞金が100万円でしたし。お財布を落としたことで、“賞金で取り返すぞ!”とモチベーションが上がるのかもしれません(笑)」

もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)

そして大会終了後も、大食いはまだ続くのだ。

「大食いじゃない人たちによる、大食い大会が行われます(笑)。終わった後に、“これくらい食べました”と画で見せる“完食カット”を撮るんですね。出場者がラーメン20杯食べたら、20杯分を並べて撮影します。その撮影に使った料理はスタッフさんたちが食べるんですけど、いつも本当につらそうです。私がゲストで呼ばれた時はお手伝いしましたが、たくさん食べられてラッキーでした!(笑)」

とは言え、状況的につらい大食いもある。

「雪の降る屋外で、ひたすら駅弁を食べるとか。駅弁って、もともと冷たいじゃないですか。食べ物に罪はないんですけど、“なんでこの状況にしたんだろ”と思いました(笑)。雪山で食べ続けたわかさぎのてんぷらは、てんぷらなのに凍っているんですよ! 食べ物がかわいそうだなって……。逆にマニラでは死ぬほど熱いラーメンを食べて、気温も暑いだけに大変でした」

どれだけ大変だろうが、そのつらさを表には出さない、もえあず。彼女の大食いは、見ていて気持ちがいい。早く、かつ多く食べるためにこぼそうがぶちまけようが気にしない人がいる中、彼女は貴族のようにひらりひらりと目の前の料理を食べていくのだ。

「食べ方が綺麗と言われると、すごく嬉しいです! でも大食いに挑戦している時は、ワイルド感があったほうが逆にいいのかなと、大きな口を開けて食べることもあります。だから日常のほうが、綺麗に食べているかも(笑)」

それでいながら食べる速さは抜群で、序盤から他を圧倒する。

「早く食べるとテレビに映る回数が多いので、そのあとに抜かされてもいいと、スピードを重視しています。早く食べるコツは、“テレビに映りたい”という一心ですかね(笑)。目立ちたいし、アイドルとして売れたいから、そのためにも勝ちたい。熱いものを大食いすると口の中が火傷しちゃいますが、どうせ治るしと食べ続けます。大会は一週間くらい続きますが、初日から口の中は死んでいるんです(笑)」

もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)

プライベートでは基本的に朝食を食べず、日によっては夜に初めて食事を取ることもあるという。普段は限界まで食べることはそうないが、本気を出したら別格だ。過去に燦然と輝く記録は、“わんこそば900杯”を食べたこと。

「初挑戦した2013年に、200杯食べたんです。翌年またチャレンジすることになり、“せっかくなら100杯は更新しなきゃ意味ないな”と。そこから毎年100杯ずつ更新して、2019年に900杯まで行きました。今年はまだチャレンジできていなくて、残念です」

やはり、身体のつくりが人と違うのだろうか。

「調べてもらったところ、胃袋が伸びると体重2トンのキリンと同じサイズになるそうです。だからなのかな、ライオンと大食い対決したら勝ちました(笑)。大食いの仕事の日、帰宅して体重を量ったら、朝より10キロ増えていたことがあります。でも気がついたら、元の体重に戻っているんですよね。えっ、大食い後のトイレですか? アイドルなので、トイレに行ったことはありません! お腹の中にいる王子様が、私の代わりに食べてくれているんです(笑)」

そんな彼女が目標にしているのは、大食いでの世界進出。

「おいしいものが好きだから、まずはごはんがおいしいアジアに進出したいな。そのあとは日本ほど大食い文化が根付いていないヨーロッパを、攻めていきたいですね。日本はもう飽和状態だし、みんな“どうせもえあず、食べるんでしょ?”と慣れてきているので(笑)、世界で驚いてもらいたいです」

食べっぷりのよすぎる“cute girl”に世界が驚く日が来るのは、そう遠くないだろう。

もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)

もえのあずき 

1988年2月1日生まれ。大阪府出身

2012年、『バクステ外神田一丁目』の1期生としてアイドル活動を開始。
2013年、『元祖!大食い王決定戦』に初出場、予選敗退。
2015年、『元祖!大食い王決定戦〜新爆食女王襲名戦〜』にて優勝、そこから三連覇を達成。
2017年、『バクステ外神田一丁目』を卒業。選抜ユニット『エラバレシ』に専任となる。
2019年、ソロシングル『もえきゅんっ♡』をリリース。
2020年、ソロシングル『バイバイチョコレイツ』でメジャーソロデビュー。

もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)
もえのあずき(撮影:加藤岳)

撮影:加藤岳
取材・文:篠崎美緒
構成:SUPER MIX

Photo Gallery9

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事