出かけなくても臨場感抜群…!自宅で楽しむ「社会科見学」7コース | FRIDAYデジタル

出かけなくても臨場感抜群…!自宅で楽しむ「社会科見学」7コース

南紀熊野ジオパーク、ひだ宇宙科学館「カミオカラボ」、キリンビール仙台工場ほか

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南紀熊野ジオパーク「世界遺産」オンラインツアー

尼装束の曼荼羅絵解きと現場中継が切り替わる!

曼荼羅の絵解きをする山本妙子ガイド。熊野比丘尼は曼荼羅を手に全国を回り、諸国に熊野信仰を広めた存在だ 提供写真
曼荼羅の絵解きをする山本妙子ガイド。熊野比丘尼は曼荼羅を手に全国を回り、諸国に熊野信仰を広めた存在だ 提供写真

「世界遺産+ジオで二度おいしい那智山」と銘打ったオンラインツアー。公認ガイドが厳選したコースを実際に歩く。また途中でスタジオに切り替わり、熊野比丘尼(びくに)の装束に身を包んだ女性ガイドが、昔の参詣の様子を描いた『熊野那智参詣曼荼羅』の「絵解き」を行う。「ライブ感は大切にしたいのですが、ただ歩いているだけだと映像が単調になり参加者が飽きてしまいます。しかも、絵解きとは戦国時代から江戸時代まで曼荼羅を持った比丘尼が全国を回って熊野をプレゼンした方式。まさにオンラインツアーに通じるんです」(橋口雅美ガイド)。落差133mの那智の滝や、鬱蒼とした大門坂などが見どころだ。

Zoom 2200円 約80分

実施日程/要問い合わせ

(☎0735-67-7730 南紀熊野ジオパークガイドの会)

https://nankikumanogeo.jp/guide/

ガイドたちが歩くコースを決めて実際に動画を撮り、入念な実験を繰り返したという
ガイドたちが歩くコースを決めて実際に動画を撮り、入念な実験を繰り返したという
ハイライトとなる大迫力の那智の滝。滝の水量も配信日によって変わるため、飽きない
ハイライトとなる大迫力の那智の滝。滝の水量も配信日によって変わるため、飽きない

「コロナ禍で工場見学を休止せざるを得ない状況になり、現在も11工場中6工場が休止中です。お客様のおうち時間が増えていくなかで、何か〝非日常〟を体感できる企画はないかと考えました」(キリンHD広報担当・川端史織氏) 

近年人気の「大人の社会科見学」を、オンラインで実施する試みが広がっている。

「豊洲市場の昼見学ツアーだと早朝に行われるマグロの競(せ)りの場面は見ることができませんでしたが、オンラインなら撮影済みの競り動画を見てもらえる。また、リアルではガイドと離れた位置にいる人は質問しづらいですが、オンラインならチャットで気軽に質問できます」(ツアー会社のミキキートス・庭野大地代表)

旅行会社のHISは当初無料で開催していたオンライン事業を有料に移行した。

「5月末までの無料期間に6000人に利用いただき『ストレスが解消されました』などの声もあって、思った以上にオンラインツアーが求められていると手応えを感じました。いまや、世界中に散在している日本人が弊社のサイトを訪れています」(HISオンラインエクスペリエンス本部・八幡正昭本部長) 

この潮流はまだまだ広がりそうだ。

ひだ宇宙科学館「カミオカラボ」Zoom見学

ノーベル賞を2度取ったニュートリノ研究がわかる!

光電子増倍管の前で解説をするカミオカラボのサイエンスコミュニケーター 提供写真
光電子増倍管の前で解説をするカミオカラボのサイエンスコミュニケーター 提供写真

ノーベル物理学賞を受賞した研究施設・スーパーカミオカンデ(スーパーK)。年2回の一般見学は平均3倍前後の高競争率だが、今年は中止に。「もっと多くの方にニュートリノ研究を知ってもらいたいと、飛騨市と東大宇宙線研究所などが全面協力して作ったのがカミオカラボです。人気の展示はニュートリノ観測に使う光電子増倍管の実物。スーパーKの見学では光電子増倍管は水中に沈められていて見ることができませんが、ここでは眼前に見てもらえます」(カミオカラボ・高知尾理博士)。同館はZoomでのオンライン団体ツアーを実施しており10名~95名程度で受け付ける。「学校団体もぜひお待ちしています」(高知尾博士)とのこと。

Zoom 無料 約60分

実施日程:月&金9:00~/16:00~(要事前問い合わせ)

以下の「オンライン団体ツアー予約申込フォーム」にて

https://www.city.hida.gifu.jp/site/kamiokalab/online-yoyaku.html

☎︎0578-86-9222

「カミオカラボ」は道の駅に併設されており、スーパーK以外の研究施設の展示も
「カミオカラボ」は道の駅に併設されており、スーパーK以外の研究施設の展示も
2015年のノーベル賞受賞者・梶田隆章氏の原寸大パネルと握手。梶田氏は神岡地区のKAGRAで研究代表者も務める
2015年のノーベル賞受賞者・梶田隆章氏の原寸大パネルと握手。梶田氏は神岡地区のKAGRAで研究代表者も務める

ミキキートス「豊洲市場」オンライン見学

ふだん見学者は入れない場所も紹介

競りの動画を解説する庭野氏。2時間半しゃべり続けだが、参加者の質問チャットにも即答する 撮影:濱崎慎治
競りの動画を解説する庭野氏。2時間半しゃべり続けだが、参加者の質問チャットにも即答する 撮影:濱崎慎治

「現地のツアーはコロナでNGとなったので、オンラインツアー用に取材に行ってコロナ禍で変化した場所なども撮影しています」というミキキートス代表の庭野大地氏。ライブではなく撮影してきた映像や画像を流し、解説する。質問をチャットで受け付ける方式だ。

Zoom 1アカウント1500円 2時間半

実施日程:9/19、9/27 10:00~、10月要問い合わせ

ミキキートス ホームページ

https://www.mikikiitos.com/onlinetoursjp/toyosu

物質・材料研究機構(NIMS)「先端技術オンライン見学」

次世代最先端技術の巨大マシンが間近に

3万トンプレス機は地球内部の高温・高圧環境を再現する 提供写真
3万トンプレス機は地球内部の高温・高圧環境を再現する 提供写真

NIMSは企業や大学と連携して最先端研究を生かした新材料開発や技術向上に貢献する、国立の研究機関。通常でも小学校から大学までの「社会科見学」が多かった。9月に千葉大学の大学院生約70人を対象としたオンライン見学を実施。写真の3万トンプレス機は国内でも非常に珍しい超高圧装置で、なんと合成ダイヤモンドが作れる。

Zoom 無料 通常約2時間(コースにより変動)

実施日程/希望に応じて相談。10人前後から対応する

(pr@nims.go.jp NIMS広報室)

https://www.nims.go.jp

研究者の手元には合成されたダイヤモンドが。Zoom用カメラを持つ広報担当も笑顔に
研究者の手元には合成されたダイヤモンドが。Zoom用カメラを持つ広報担当も笑顔に
次世代電池開発に使われる解析装置の前で。他にも時速5000kmの衝突実験装置など珍しいマシンがある
次世代電池開発に使われる解析装置の前で。他にも時速5000kmの衝突実験装置など珍しいマシンがある

HIS観光セミナー バチカン美術館オンライン体験

3万人以上を案内したガイドの知識が冴え渡る

栗原氏の背後に写っているのがラファエロが描いた壁画に埋め尽くされたバチカン宮殿「署名の間」。左側が『アテネの学堂』だ
栗原氏の背後に写っているのがラファエロが描いた壁画に埋め尽くされたバチカン宮殿「署名の間」。左側が『アテネの学堂』だ

今年は巨匠ラファエロの没後500年。人気ガイド栗原大輔氏が、バチカン美術館の至宝『アテネの学堂』などの作品を通じてルネッサンスの世界観を解説する。図や表を駆使し、さらには作品写真に仕掛けをして飽きさせない。新テーマも今後登場予定だ。

実施日程: 9/21 17:00~ 以降も随時開催

H.I.Sホームページから申し込み

https://activities.his-j.com/TourLeaf/ROM0200/

岩谷産業×格之進「Zoom焼き肉講座」

無煙(スモークレス)こんろで極上熟成肉を焼くユニークな勉強会

格之進は単独主宰のオンライン肉会も実施している。日程は格之進HPで確認を 提供写真
格之進は単独主宰のオンライン肉会も実施している。日程は格之進HPで確認を 提供写真
カメラの前で特製ハンバーグを焼く格之進の千葉社長(左)と配信スタッフ
カメラの前で特製ハンバーグを焼く格之進の千葉社長(左)と配信スタッフ

カセットこんろの岩谷産業と熟成肉のパイオニア格之進がコラボし、コロナで苦境の国産和牛を一頭買い。煙の少ないこんろ「やきまる」と「塊食べ比べセット」などを販売、購入者は「格之進オンライン肉会」に参加できる。格之進の千葉祐士社長が自らカメラの前で肉を焼き、「ここで肉を休ませて!」など焼き方をZoomで指導する。

Zoom 1万円(肉のみ)、1万5600円(やきまるつき)約60分

実施日程/要問い合わせ

☎0570-041-029(格之進)

https://kakunosh.in/oishii-mirai/20200828/

キリンビール「オンライン工場見学」

遠野市のホップ畑&仙台工場へテレポーテーション

IoA仮想テレポーテーションという先端技術を使ってホップ畑を遠隔体験。11月に発売予定の『一番搾り とれたてホップ生ビール』の仕込工程を発売前に見ることができる 提供写真
IoA仮想テレポーテーションという先端技術を使ってホップ畑を遠隔体験。11月に発売予定の『一番搾り とれたてホップ生ビール』の仕込工程を発売前に見ることができる 提供写真

仙台工場では、通常ならば見ることができない仕込釜のところまでウェアラブルデバイスを装着した係員が入り、凍結ホップを投入する場面を撮影。また、360度カメラによる遠野のホップ畑では背の高いグリーンカーテンが続く。「360度体験」では市販のVRゴーグルを使うことが可能なので、周りを見渡すとまるで現地にいるような感覚になれる、最先端の社会科見学だ。

YouTube 無料 約13分

実施日程:10/8~12/31

「キリン工場見学特設ページ」へ

https://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/event/200825_01.html

『FRIDAY』2020年10月2日号より

  • 撮影濱崎慎治(ミキキートス)

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