草彅剛がフライデーに明かした「46歳独身、ボクの仕事論」

「新しい地図」結成から3年 『全裸監督』の内田英治監督とタッグを組んだ主演映画『ミッドナイトスワン』公開

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新作映画が公開となる直前、都内某所で仕事終わりの草彅剛を発見、本誌カメラマンがフラッシュを浴びせた

草彅剛(46)は底が知れない。9月25日公開の主演最新映画『ミッドナイトスワン』で、草彅はトランスジェンダー役を演じ、大きな話題を呼んでいる。本人も自信を覗(のぞ)かせる作品だ。

「(香取)慎吾ちゃんがツイッターで『草彅剛に魅了されて、もう芝居するのはやめる』とか言ってくれたことは、最高に嬉しい言葉だよね。今回は(稲垣)吾郎さんも『本当に今まで見たことない顔だったよ』って、目をキラキラさせながらすごい熱く語ってくれるもんだから、すっごく照れくさかった。だから、1秒ぐらいしか顔合わせずに、素っ気なく「そう?」って返していたんですよ。でも、そんな自分の器の小ささは良くないって(笑)。しっかり受け止めて『どういうところが?』って、もう少しキャッチボールしようって思うようになりました」 

映画は草彅演じるトランスジェンダーの「凪沙(なぎさ)」が、母親に捨てられた遠縁の少女と同居するうちに、母性に目覚めてゆくという物語。監督はあの『全裸監督』の脚本・監督を手掛けた内田英治だ。

「最初に脚本読んだ時、ボクは感動してめちゃくちゃ泣いちゃったんですよ。涙を流した理由を言葉で説明できないところも素晴らしいんです。『ちょっと難しい役かな』と思ったけど、『とにかくやりたい!』って気持ちのほうが勝ちました。内田監督は『スタート!』の声が小さくて聞こえないくらい穏やかな方なのですが(笑)、何か起こっているなと予感させる怖い雰囲気を出したりするエッジの利いた演出が、すごく好きでしたね」

『新しい地図』を結成して3年。自分を取り巻く環境が変わって以降は、一本一本の出演作を「勝負」と感じていると語る草彅。そこには46歳という年齢も関係しているようだ。

「年を重ねるごとに、時間が濃密になっていると感じます。だからこそ、今回の役を演じられたと思う。実際に身体の衰えが凄いんです(笑)。いまバック転をしたら腰を痛めるかもしれないし、集中力も続かなくなってきている。でもその分、若い頃なら『もう一回やらせて下さい!』とお願いしたような場面で、『次で絶対に決める』って逆にギュッと集中する。いまはその瞬間にかけるスリリングな勝負の仕方が楽しくなってきていますね」

来年は自身初の出演となる大河ドラマ『青天を衝け』で徳川慶喜を演じる。役者としての今後の目標はあるのだろうか。

「仕事は生きがいだし、人生で一番必要なものと思っているかな。でも今後、役者としてどうしていきたいかは、特に何も考えてないんです。自分が『役者』だと思ったら真剣に考えないといけないけど、たぶん僕、役者じゃないんですよね(笑)。だからやれているというか……。 

小さい頃から『やってこい!』ってステージにポーンと出されることで鍛えられてきました。昔は凄く努力をしたと思いますが、自分の根底にあるのは、演出家のつかこうへいさんから言われた『お前は何も考えないで、自由に動いていればいいんだ』という言葉です。もちろん、役のために用意された資料とかはちゃんと読みますよ(笑)。つかさんの演出って『支離滅裂じゃないですか!』ってところもあって考えれば考えるほどわかんなくなってくるから、無意識で演じたほうがいいって思うようになったのかも」

最近ではチャンネル登録者が100万人を突破したユーチューブ配信にも力を入れ、草彅は「ユーチューバーをやっている比率のほうが高い」と笑う。

「役者の仕事は好きだし、やりつづけたいですよ。でも、自分が何者かっていうのは、見る人に決めてもらえばいいかな。冗談抜きでユーチューブは超大変で、結構マジメにやっているんですよ。そのうち誰かに『ユーチューバーのくせして、役者の畑に入ってくんじゃねえ』って怒られたりしてね(笑)」 

週刊誌にマークされる生活についてどう思うか? そう聞くと「そっとしておいてほしいと思うけど、この年になっていつまでも追いかけられるなんて、まだ有名人なのかな(笑)」
新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きながら、〝母性〟に目覚めていくトランスジェンダー「凪沙」を草彅が演じた (C)2020 Midnight Swan Film Partners
「凪沙」は育児放棄にあっていた遠縁の少女・一果(服部樹咲)と出会う。一緒に暮らすことで二人の絆は次第に深まっていく……(C)PHOTO:2020 Midnight Swan Film Partners

『FRIDAY』2020年10月9日号より

  • 取材・文渥美志保(ライター)撮影小檜山毅彦

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