文大統領ピンチ!お気に入りの“タマネギ女”議員にヤバイ疑惑続出 | FRIDAYデジタル

文大統領ピンチ!お気に入りの“タマネギ女”議員にヤバイ疑惑続出

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文在寅大統領(左)の信頼厚い秋美愛氏。裁判官出身で意思が強いとされる。17年5月撮影。画像:AFP/アフロ
文在寅大統領(左)の信頼厚い秋美愛氏。裁判官出身で意思が強いとされる。17年5月撮影。画像:AFP/アフロ

韓国の文在寅政権が危機に瀕している。お気に入りの女性議員が、スキャンダルで糾弾されているのだ。

「娘の大学不正入学など疑惑が続出し“タマネギ男”と揶揄され、法務部(日本の法務省)長官の曺国(チョ・グク)氏が辞任したのは昨年10月。彼の後任として今年1月に新法相となったのが、文大統領の信頼厚い秋美愛(61、チュ・ミエ)氏です。秋氏は文政権と対立する検察幹部32人を異動させ、さっそく大ナタを振るっています」(韓国紙記者)

だが彼女にも疑惑が次々に浮上し、野党からは“タマネギ女”と批判されているのだ。韓国情勢に詳しいジャーナリストの高月靖氏が語る。

「問題視されているのが、息子A氏の脱営疑惑(兵士が兵営から脱走した疑い)です。A氏は駐韓米軍指揮下の部隊で、16年から兵役についていました。17年6月にA氏は『具合が悪い』という理由で、2週間ほどの休暇を取得。さらに追加の休暇申請をしましたが、軍は許可しませんでした。許可がおりなかったにもかかわらず、A氏は所定の日になっても部隊に戻りません。そのため脱営の疑いがあるとして、検察が告訴したんです。

検察の調べに対し、同じ部隊の兵士は『(脱営問題を)報告する前に上級部隊から休暇を延長するよう指示があった』と発言したとか。事実なら、特別扱いを受けていたと言われても仕方ないでしょう。

野党やメディアからの批判が高まると、秋氏は今年9月に自身のフェイスブックでこう反論しました。『息子は入隊前に(ヒザの)手術を受け、入隊後にも同じ病院で治療を受けなければならなかった』『病院では術後3ヵ月の安静が必要と診断されたが、息子は1ヵ月で部隊に戻り兵役をすべて務めた』と」

9月28日、ソウル東部地検は脱営疑惑で秋氏やA氏を不起訴処分とした。だが兵役義務のある若者を中心に、秋氏への反発は大きくなるばかり。批判が収まらない理由は、他にも疑惑があるからだ。高月氏が続ける。

「14年10月に娘がレストランを開業したんですが、秋氏はそこで約1年の間に21回会食。252万9400ウォン(約23万円)の政治資金を使っていたことがわかっています。

また16年3月には、選挙期間中に記者会見を開き『(廃止の動きがあった)ソウル東部の裁判所を残す約束がある』という趣旨の発言をします。裁判所が残ったのは、私のおかげと主張したかったのでしょう。しかし実際には約束はなく、公職選挙法に違反したとして罰金80万ウォン(約7万2000円)の有罪判決を受けます。微罪のため、当選無効にはなりませんでした」

あだ名は「チュ・ダルク」

政界進出直後は美人議員としても有名だった。04年4月撮影
政界進出直後は美人議員としても有名だった。04年4月撮影

前任の曺氏に続き、スキャンダルまみれの法相。文在寅大統領が、彼女にこだわったのには理由がある。

「秋氏が、文在寅政権が最重要事項に掲げる検察改革に積極的だからです。確かに疑惑が多く浮上していますが、どれもスケールが小さく大問題とは言えません。野党や政府に反発する保守系のメディアがなんとか政権にダメージを与えようと、批判に躍起になっているのも事実でしょう」(高月氏)

秋氏の疑惑が浮上した9月に入り、文政権の支持率は40%台半ばに落ちている。文政権の浮沈のカギを握る秋氏とは、どんな人物なのだろうか。半生を調べると、意外な素顔が垣間見れる。

「秋氏は元裁判官で、韓国南部の大邱(テグ)出身。保守系の牙城と呼ばれる地域です。彼女は、元民主化運動家だった金大中・元大統領の誘いで政界入りします。大邱では左派政治家として活動し、市民から石を投げられたこともあるとか。それでも『私は戦い抜く』と強い意思を示したので、周囲からは15世紀にフランスで活躍したジャンヌ・ダルクにたとえ『チュ・ダルク』と呼ばれることもあるそうです」(同前)

日本に対しても「戦い抜く」姿勢を示している。

「かなり強硬な態度を見せています。17年6月には安倍晋三首相(当時)の特使として訪韓した二階俊博氏と会見。日韓関係について『日本の真実追求の努力が先行すべきだ』と話しています。また18年5月に日本大使館前の少女像が問題になると、こうも発言しました。『像は性的奴隷にした日本を平和的に告発するもの』『撤去すべきではない』。強気の姿勢を崩していません」(韓国紙記者)

国内外に意思の強さを示す秋氏。だが気持ちだけで、難局は乗り越えられない。誇り高き与党議員は、野党やメディアのスキャンダル批判をかわし、“タマネギ女”の汚名を返上できるだろうか。

  • 写真AFP/アフロ ロイター/アフロ

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