伊勢谷友介「俳優復帰」の可能性はほぼナシ?飛び交う辛辣な業界評 | FRIDAYデジタル

伊勢谷友介「俳優復帰」の可能性はほぼナシ?飛び交う辛辣な業界評

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出演作品は多い伊勢谷だが、実のところ主演作品は少ない。俳優復帰は”茨の道”となるのか……(写真:AFLO)
出演作品は多い伊勢谷だが、実のところ主演作品は少ない。俳優復帰は”茨の道”となるのか……(写真:AFLO)

まさに報道“合戦”と言えるだろう。

伊勢谷友介が大麻取締法違反で逮捕されてからネットでは次から次へと関連記事が飛び出している。9月29日には起訴されたが、ニュースは出続けている。

しかし、気づいた人も多いと思うが、書かれているのは大麻所持に関する話よりも『女性関係』や『DV』を掘り下げたものばかり。それが彼の今後にどう影響するかというと、薬物使用も含めてかなり“ヤバい男”のイメージが付いてしまった。

そのため芸能界復帰はかなり難しいのではないかとみる向きもある。

先日、東映は伊勢谷の出演映画『いのちの停車場』について、既に撮影していた同容疑者の登場シーンをカットせず公開すると発表した。このようなときに必ずといってあがってくるのは“作品に罪はない”問題。

実は“作品無罪論”が出てくる背景には2つの事情が存在する。

ひとつはその俳優が重要な役で出演していて、なおかつ作品を輝かせるような名演技が収められている場合。“どうしてもお蔵入りにはしたくない”という制作サイドとファンの思いが合致した場合だ。

もうひとつは、その俳優の出演しているシーンが映画のストーリーにそれほど影響がない場合。その場合はシーンの削除、編集で解決できるが、逆に余分に制作費がかかってしまう。

“できればそのままで”と考えるのは無理のないこと。“作品に罪はない”と唱えることは制作サイドの損害を抑えることにつながるのだ。

これまでも薬物事件や暴行事件を起こした俳優、女優の出演作品について同じように“作品無罪論”が飛び出したが、そこには彼らの演技が見られない残念さが示され、また才能を認め、スクリーンから消えるのを惜しむ声が多数聞こえたものだ。しかし伊勢谷に関しては、ほとんどそんな声が聞こえてこない。

知り合いの映画関係者に、業界の中での彼の位置づけについて取材してみると、聞こえたきたのは意外な評判だった。

「私の周りで、伊勢谷さん主演の映画を撮りたいという監督さんを見たことがないです。彼の演技が酷評されたことはないですが、逆に称賛する声もあまり聞いたことがない。論じられたことがないのだと思います。ですから評価されているのかどうかはわかりません。俳優としてのキャリアは20年以上になりますが、映画やドラマでの主演が数えるほどしかない理由はその辺にあるのかもしれません」(映画製作プロデューサー)

ドラマや映画でクセのある脇役が多いが、確かに主演は少ない。とはいってもヒットしたドラマや話題作に出演することが多く、印象深い役を演じている。

確かに伊勢谷のことを報じた媒体も“演技派”というくくりや俳優として論じられた記事は少なく、華々しい交際遍歴ばかりが掘り返されていた。映画誌の世界でも彼の見方は“一風変わっている”ようで……。

「これまで演じた役柄のせいか性格俳優のように見られがちですが、はっきり言って演技力があるとは思いません。どちらかというと“大げさな”演技というイメージ。

なので、彼の浮世離れしたビジュアルと少しオーバーな演技が合うような“漫画原作”の作品が多いんじゃないかと。映画賞を獲ったのも『あしたのジョー』や『飛んで埼玉』といった漫画原作モノのみ。どちらにせよ、どうしても“彼じゃなければいけない”という役に当たったイメージはないですね。彼自身も役者より監督をやりたいようですから、復帰するとしても裏方なんじゃないでしょうか」(映画誌記者)

それでも伊勢谷が起用され続けてきたのは、モデル出身だから、イケメンで背も高く、ビジュアルにインパクトがあり、画面の中で存在感を示すことができることと、女性人気が高いからではないかという。

業界ではスピリチュアルやエコロジーなど、また社会問題に過度に傾倒する役者は敬遠されがちだという。伊勢谷が役者として復帰する可能性はかなり低いと言われる理由はDV疑惑以外にそんなところにもあるのかも……。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

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