“シブコスマイル”復活!「強い渋野日向子」が戻ってきたワケ | FRIDAYデジタル

“シブコスマイル”復活!「強い渋野日向子」が戻ってきたワケ

10月8日開幕 全米女子プロに向け視界良好

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9月20日、「キャンビア ポートランドクラシック」最終日、渋野は17番ホールで会心のセカンドショットを放つ
9月20日、「キャンビア ポートランドクラシック」最終日、渋野は17番ホールで会心のセカンドショットを放つ

最終日17番ホールのセカンドショット。渋野日向子(21)が放ったボールは、ピンに向かって綺麗な弧を描いた。グリーンオンしたボールはカップをなめる。あわやイーグル。渋野は悔しがりつつも写真のような笑みを浮かべた――。

米国女子ツアー「キャンビア ポートランドクラシック」。渋野は安定感のあるゴルフで通算6アンダー、24位タイと健闘した。105位だった全英女子オープンをはじめ、3大会連続で予選落ちした6~8月頃とはまるで別人。キレのあるドライバーやアイアンショットを随所で披露し、明るい表情でホールアウトした。

「全英OPで惨敗したときはネットニュースなどで叩かれて、本人は相当落ち込んでいました。それが9月から米ツアーに参戦して吹っ切れた。スタンスをやや狭くするなど、スイングをイチから細かくチェックしたことも結果につながっているようです」(ゴルフ誌ライター)

シブコの持ち味である強気のゴルフが戻ってきた。米ツアーを現地で撮影しているゴルフフォトグラファーの田辺安啓(やすひろ)氏はこう語る。

「『ポートランドクラシック』の初日、1番ホールでは、6~7mのバーディチャンスにつけたんです。ここで渋野プロはしっかり打つことができて2mオーバー。さらに返しのパットを危なげなくきっちり決めた。同じようなシーンが今大会ではいくつもあったんです。本来のプレーを取り戻したように見えました」

スタイルとスマイルが復活したシブコ。米国で結果を出すことができるだろうか。

「米国ではプレッシャーもなく、のびのびとプレーしているという印象です。もともと海外の参戦経験は皆無に等しいですから、予備知識がありません。でも、『とにかくやってみよう』という戦い方が彼女には合っているのでしょう。いまは状況を判断しながら、実戦で試行錯誤している段階だと思います」(ゴルフジャーナリスト・舩越園子氏)

青木翔コーチも語っているようにシブコは「試合の中で成長するスピードが驚くほど速い」選手である。コロナ禍でぶっつけ本番だった全英OPでは本領発揮は難しかった。だが、米国ツアーで試合を重ねたうえで挑む全米女子プロ(10月8日開幕)は期待できそうだ。

「失敗と成功を繰り返す中、そこでもうダメだとなる選手と、失敗を糧(かて)に成長する選手がいますが、渋野は後者ですよ。慣れない環境でも楽しんでプレーできるタイプだから、米ツアーを経験することでもっと強い選手になると思いますよ」(ゴルフジャーナリスト・宮崎紘一氏)

昨年の全英に続いて、今年は米国で最高の笑顔をファンに見せてほしい。

渋野自身も「アイアンに関しても距離も出て、縦距離は合っていたと思います」と大会後にコメントしている
渋野自身も「アイアンに関しても距離も出て、縦距離は合っていたと思います」と大会後にコメントしている

『FRIDAY』2020年10月9日号より

  • 撮影JJ Tanabe

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