パク・ソジュンが『梨泰院クラス』のイガグリ頭になるまでの神動画
8月に公開された主演映画『ディヴァイン・フューリー/使者』での格闘家役が記憶に新しい、韓国の人気俳優パク・ソジュン。世界中から高評価を得る演技力に加え、端正な顔立ちと身長185cmというパーフェクトなルックス。
Netflixで大ヒット継続中の韓国ドラマ『梨泰院クラス』をきっかけに、日本にもファンが急増し、今最も目が離せない存在だ。
そんなソジュンのもうひとつの“顔”が見られるYouTubeチャンネル「Record PAPK’s」は、昨年8月にスタートしたのち、12月に見舞われたハッキング被害により運営が一時中断。自身のインスタグラムで「思い出まで削除されたようで心が痛い」と伝えたが、さすがソジュン。チャンネル開設からたったの1年で登録者数100万人突破と、華麗なる復活をみせた。
撮影合間にリラックスした表情でスタッフと談笑する姿を軸に、私たちの知らないソジュンの素顔をとらえ、あますことなく配信。そんなファンにとって贅沢の極みとも呼べるYouTubeチャンネル「Record PAPK’s」から、再生回数800万回越えを叩き出した“神動画”を紹介しよう。
前述した韓国ドラマ『梨泰院クラス』でパク・ソジュンが演じるのは、強烈なインパクトを与える“イガグリ頭”がトレードマークの硬派な青年パク・セロイ。そこで「パク・セロイが来る!」と題し、セロイを語るに外せない“イガグリ頭”に変身するまでの全貌を公開している。
2019年8月のある日。広告撮影を終え、センターパーツのさらさらヘアがお似合いのソジュンが爽やかに登場。
「今日は髪をさっぱり切る日です。パク・セロイのために」と言い放ち、ヘアサロンへ入店。シャンプーをした後、いつもソジュンのヘアを担当しているヘアスタイリストが頭頂部の毛のみを残し、電気シェーバーでサイドからバックの髪を丁寧に刈り上げていく。チャームポイントの切れ長の目が髪で隠れた状態で、カメラに向かって心境を語り始める。
「作品によって変化させるのだから違和感はないけれど、気にかかることがあるとすれば、この髪型でドラマだけではなく、他のスケジュールもたくさん消化しなきゃいけないから、限定的なイメージがずっと続かないか少し心配です」
「新しい作品で新しいキャラクターに出会い演技をすることに、いつもすごくときめきます。ドラマのためにこうやって髪を切り、服を決めて、コンセプト会議をして……。難しくもあるけれど、作品と向き合う楽しみでもあります。
(『梨泰院クラス』の)パク・セロイは、僕が演じたことのないキャラクターのようです。これまでの役柄とは少し違い、しっかりとした強い男性像を、みなさんにお見せできるのではないかと期待しています」
スタッフからの「してみたいヘアスタイルは?」という質問に対しては「長髪です」と答えた。デビューしてからこれまで一度も髪を長く伸ばしたことはないそう。
「今、僕の髪を切ってくれているヘアスタイリストさん(セミロングの女性)と同じくらいの長さにしたい。映画『ジョン・ウィック:パラベラム』のときのキアヌ・リーブスのように、ヒゲも少し伸ばして。キアヌ・リーブスだからかっこよく見えるのかもしれないけれど……」
「聞かれることが多いから」と、「パク・ソジュンのヘアセット法」をまとめたテロップを挿入し、紹介している。
パク・ソジュンのヘアセット法
・基本的にムースやジェルを使用
・濡れた髪にムースをつける
・髪を乾かしてからジェルでセット
・スプレーで仕上げ!
・くせ毛やパーマヘアでなければ、ポマードよりムースの方がキープ力良し
「ポマードやワックスについて聞かれることが多いけれど、僕が使っているのはほとんどがムースやジェル、そしてホールド力の高いスプレー。ポマードは髪がベタついて見えるので、ムースやジェルを適度に混ぜて使えば良いと思います」
「僕なりのちょっとしたビューティーのコツをご紹介しました!」と締めると同時に、刈り上げが終わり、いよいよ頭頂部の毛をカット。この部分が、“イガグリ頭”最大の決め手であり、直線的なシルエットが個性を放つあの短い前髪となる。その後、明るくブリーチしていた髪を黒にカラーリングして完成!
仕上がりをみてぽつりと「完璧に小さなイカみたいになってる。パク・イカです」と呟くと、「まずは慣れるための時間が必要ですね。撮影しているうちにこの髪型の方が楽になりそうです。長い髪よりも短い方がスタイリングにすごく手がかかって大変そう」とコメント。
最後はカメラに向かって「新しい姿をたくさん期待してください。一生懸命に準備をして、新しい作品で新しい姿でみなさんに挨拶ができるように、最善をつくします!」と「梨泰院クラス」への意気込みを語った。
ヘアサロンの外へ出たソジュンを見送るスタッフたちに「若くなった!」「20代みたい!」と声をかけられると、
「なんだろうこの喪失感……なんだかたくさん失った気分だ」と、頭を触りながら照れくさそうに言うと、車に乗り込み次の現場へと消えた。
眉尻も目尻も下げた優しそうなソジュンの笑顔が、これでもかってほどにみられるYouTubeチャンネル。冗談を言ってスタッフを笑わせる姿からは、ソジュンの優しい人柄が感じ取れる。
ただ、ひたすら「かっこいい」の連続なので、心して観ていただきたい。
取材・文:大森奈奈