2020年秋の「恋愛ドラマ」豊作の予感がするこれだけの理由 | FRIDAYデジタル

2020年秋の「恋愛ドラマ」豊作の予感がするこれだけの理由

混迷のドラマ界「秋ドラマ」の注目はこれ!

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深田恭子主演、美ボディ全開の『ルパンの娘』にも期待が高まる 写真:アフロ
深田恭子主演、美ボディ全開の『ルパンの娘』にも期待が高まる 写真:アフロ

2020年、ドラマオタクとしては異例の年になっている。新型コロナウイルスの影響により、春夏スタートのドラマの放送時期、回数など全て混線。「今、視聴しているドラマは果たして春? 夏?」と脳内にも疑問が飛び交う。もう秋なのにゴリゴリの夏服で登場してくるパターンや、うっかりテーマ被り作品も散見された。

そして秋。やっと準備が整い始めて2020年のドラマが締めくくりを迎えようとしている。ラインナップを確認すると濃厚、肉厚な作品が並んでいるではないか。その中から、注目の作品をピックアップして紹介したい。

シンデレラ、不倫、リモート……さまざまな愛が交錯する

2020年秋放送のドラマの傾向の一つとして、恋愛ドラマが多い。ヒット作大放出中の「火10枠」は『この恋あたためますか』(TBS系・10月20日より*以下放映開始日)。主演は現在放送中の朝ドラ『エール!』(NHK総合)で、ヒロインの妹・梅役を演じている森七菜。コンビニチェーンの社長と出会い、(おそらく)恋に落ちていくという、主演キャスティングと同じくシンデレラストーリーだ。

波留が主演する『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系・10月14日)はオンラインで出会った相手にSNSで恋するという、時代を反映しまくった内容。『恋する母たち』(TBS系・10月23日)は木村佳乃が主演、タイトル通りに不倫の香りがしてくる。

さらには大御所俳優による、ラブコメディも。中井貴一&鈴木京香による『共演NG』(テレビ東京系・10月26日)だ。破局した俳優カップルが再び共演をしたら……? という物語は、企画・原作を秋元康氏が担当。そのオプションだけで、ついミーハー心が動いてしまう。しかし4作も同時にラブストーリーが動くというのは、寒くなる季節に向かって心を温めろというテレビ局からのミッションなのだろうか……。

他にもラブストーリーではないけれど主演・深田恭子の素晴らしきかなボディラインが拝める『ルパンの娘』(フジテレビ系・10月15日)の第二シリーズ。また、25年ぶりの眠りから覚めたアラフォー女性の物語『35歳の少女』(日本テレビ系・10月10日)は、テレビドラマには久々の出演となる、柴咲コウが演じる。春ドラマの視聴率モンスター『半沢直樹』の後には、妻夫木聡が主演する『危険なビーナス』(TBS系・10月11日)。最近、ブッキーが男3人で旅をするというバラエティ番組を見て、いかに彼が天然男子なのかよく分かった。今作のミステリー作品で演じる獣医師とのギャップを密かに楽しみにしている。

 ドラマオタク推しの3作品にハズレなし

幼少期から、おままごとよりもテレビドラマを愛し続けてきた私が、この秋に個人的に推す作品がある。まだ資料しか読んでいないので、単なる勘でしかないのだけど、オタクの勘を信じてこの先を読み進めて欲しい。

まずは有村架純主演『姉ちゃんの恋人』(関西テレビ・フジテレビ系、10月27日)。タイトルの通り、姉ちゃんの恋を心配する弟がいる。この弟が見どころで、髙橋海斗(King&Prince)が20歳の大学生を演じるのだ。彼の演技を『ブラック校則』(日本テレビ系・2019年)などでチェックしたけれど、何かとすごかった。そもそもアイドルという時点で、顔も良くて、歌って踊れるのだから「その先」を求めないようにしている。でも彼は「だるそうな高校生」という厄介な役……つまり、私が思う「その先」をさり気なく自分のモノにしていた。また違う表情が見たいと思っていたので、放送スタートが楽しみである。

それから秋・冬クールで放送が決定した『監察医 朝顔』(フジテレビ系・11月)の第二シリーズ。昨年放送された第一シリーズでは毎週、泣かされていた。主演・上野樹里のどこか抜け感のある演技は疲れた心に効く。彼女がナチュラルに母親役をしているのも微笑ましい。他にも、夫役・風間俊介のプロポーズ、涙、そして時任三郎が孫にデレデレの祖父役と、ふと実家に帰りたくなる温かさが放出されていた第一シリーズ。今回もまたきっと泣かされる。

『7人の秘書』(テレビ朝日系・10月22日)は、木村文乃主演、脚本が中園ミホ、「テレ朝・木9」が揃った時点で、心が沸いた……。秘書という立場で、人助けをしながら、のさばる上級国民をバッサバサと斬っていくらしい。いやひょっとしたら、地獄に突き落とすのかもしれない。

『ドクターX ~外科医・大門未知子~』と同じ放送枠、ということで決めセリフも、視聴後の爽快感も約束されたようなものである。そして推す理由にはもうひとつ、木村文乃の出演するドラマに、今のところ裏切られた記憶がないからということもある。加えて、個人的に木村の可愛らしさにハマった……ということも推す理由にある。そのきっかけは昨年、女性ファンによって、SNSでアップされたオフショット動画が好印象だったこと。動画は「好きです」と告白するファンに「知ってる!」と答え、いたずらっぽい満面の笑みで、スマホにぐんと近づいて応えるという流れ。

メディアに露出されている彼女だけを追っていると、なんとなくクールビューティーなイメージ。でもこんな可愛い一面もあるのだと、注目度を上昇させて出演するドラマを見続けている。以来「面白くなかった」という出演作がないので今回も毎週木曜は楽しませてくれるはず。

秋の深まりと同じく、ドラマは次々にスタートしていく。今冬はひょっとしたら、体験したことがないような「おこもり冬」になるかもしれない。そんな時は自宅で、バラエティ豊富な恋の物語に浸ってみては?

※高橋海斗さんの「高」、正しくは「はしごだか」表記になります。

  • 取材・文小林久乃

    エッセイスト/ライター/編集者/クリエイティブディレクター
    エンタメやカルチャー分野に強く、ウェブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

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