原田龍二が明かす「事故物件と目の前で起きた衝撃の事件」

ミステリーチェイサー原田龍二の「奇怪倶楽部」file.023

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撮影:富田恭透

孤独死、自死、殺人事件……。今、映画の題材になる程、巷を賑わしている「事故物件」。ミステリーチェイサーの原田龍二が事故物件とそこから見えてくる死生観について語った。

「近頃ニュースで自死について報道されているのをよく耳にします。その原因は“これ”と確定はできませんが、新型コロナウイルスの影響も一部あるのかもしれません。失職による生活の困窮、また人とのコミュケーションの希薄化によって部屋に篭りきりになって、自室で亡くなる方も増えていると聞いています(厚生労働省の報告によれば今年の8月は昨年と比較して200人以上も自殺者が増加)。

自死以外にも孤独死や、不慮の事故などで亡くなるケースもあるでしょうから、亡くなった方の悲しさや無念さというのはその場所に残るだろうと僕は思います」

そう語る原田龍二だが、海外・国内を含め様々な場所に行き宿泊をしている原田自身、その場所が事故物件だったという経験はないのだろうか?

「事故物件だったといわれるような宿泊施設などにステイしたことはありません。また、自分自身が住んでいた場所がそうだったこともないです。ただ、そういった“ここでは事故がありました”という告知はされていないので、実際のところ……謎ですよね」

確かに事故物件といわれるものには、建物が立つ場所の近隣に風俗や反社組織がある「環境的瑕疵」、建物自体に問題がある「物理的瑕疵」、法律違反を犯している「法的瑕疵」そして、過去に事件や自殺があった「心理的瑕疵」の4種類ある。

そのうち、今、話題となっている心理的瑕疵物件については、よく「事件があってから間に入居者があれば告知しなくてもいい」などという噂をよく耳にする。

この噂自体は間違いなのだが、“経過年数や、間に入居者があったからといっても心理的に与える影響は人ぞれぞれなので、告知についてはケースバイケースで対応”されていることが多いのだという。そう考えると、自分が住んでいる場所でなにかがあったけれども、告知をされなかったとしてもおかしくないだろう。

「そういえば住んでいた家ではないですが、高校の時に毎日利用する地元の駅で目の前で飛び込み自殺がありました。学校帰りに立ち食いそば屋でラーメンを食べていたところ電車のブレーキ音とともに、突然ものすごい衝撃音が聞こえたので、ホームへ出たところ、目の前で人がはねられ電車が止まったんです。ブルーシートが広げられ、駅員の方々がビニール袋を片手にホームに降りていく姿は今も鮮明に頭に残っています。

そういった駅での事件も含め、歴史を紐解けば東京でも空襲があったし、もっと昔は戦場だった場所もあります。それに少し前までは自宅で家族を看取ることも多かったですよね。

そう考えると、僕たちが暮らしているどんな場所にも死は起きているし、生活している場所と死は切っても切り離せないと思います。もちろん今回の事故物件というものは望まない形で亡くなった人がいた場所ですからちょっと話は違いますが、死というものの捉えられ方が、時代を経て環境が変わることで少しずつ変わっている側面はあるのかもしれませんね」

撮影:富田恭透

日常が死とつながっているという原田の考えは、やはりこれまでの仕事少数民族たちと過ごしてきたことが少なからずとも影響しているという。

「アマゾン流域に住むヤノマミ族と一緒に過ごしたことがありますが、彼らは子どもが生まれたときに母親がその子が人間として生きるか精霊として生きるか決めて、精霊と決められた子はシロアリの巣に入れられ自然に還す風習があります。過酷な場所だからこそ食いぶちを減らすなどという理由がその裏にはあるのかもしれませんが、そういった死が生活と地続きな状況を肌で感じてきたので、生と死が大きく乖離しているという意識はありません」

“いずれの場所でもなにかは起きているから、必要以上に怖がることはない”という原田。彼のフラットな考え方を聞いて少し安心をしたという方もいるだろう。

事故物件(売買)の割引率の相場は、自然死の場合は約10%引き、自殺の場合は約20~30%引き、他殺の場合は30~50%引きともいわれているので、怖さと差し替えにそういう巡り合わせもあるかもしれない。でも、あくまでも自己責任ということでお願いしたい。

撮影:富田恭透

●原田龍二(はらだりゅうじ)

1970年10月26日生まれ。数多くのドラマやバラエティで活躍。一方で芸能界きってのミステリー好きとして認識されており、近著に世界中のUMA(未確認動物)を紹介する『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、「5時に夢中!」(MX)で金曜日のMCを務める。また、YouTubeチャンネル「原田龍二の湯~チューブ!」を配信中!

撮影:富田恭透
撮影:富田恭透
撮影:富田恭透
撮影:富田恭透
撮影:富田恭透

撮影:富田恭透
取材・文:知野美紀子
構成:SUPER MIX

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