署名活動にまで発展した三浦春馬さん「他殺説」がはびこる背景

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いまだに死の真相についてネット上などで騒がれている三浦春馬さん(‘19年)

7月に亡くなった俳優・三浦春馬さんをめぐり、ネット上で“他殺説”が流れていという状況を、15日発売の「週刊新潮」が報じた。〈ファンは真相究明の嘆願書名 「三浦春馬」 他殺説が流れる元凶は「事務所」〉の大見出しで特集している。

かいつまんで言うと、当初「遺書があった」と報じられたものが「遺書のようなノートがあった」に変わり、後日、三浦さんの所属事務所「アミューズ」が公式見解として「遺書はなかった」と発表。これが「じゃあ、遺書もないのになぜ自殺と断定できたのか?」とファンの疑念を深める結果になっている…と指摘するものだ。

ネット上では真偽不明の情報が氾濫し、三浦さんが最後に撮影した連ドラ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)の撮影現場で暴行や嫌がらせを受けていたのではないか? という明らかな“ガセ情報”も拡散された。

そうした流れのなかで、三浦さんの一部のファンは警視庁に説明と再調査を求める署名を展開。現時点で9000通以上が集まっているという。

「所属事務所には三浦さんが亡くなってから、連日ファンの問い合わせが殺到しています。中には『事務所のせいだ』という内容も含まれているそうです」(スポーツ紙記者)

背景にあるのは、事務所の発表に対するファンの不信感だろう。例えば、一部週刊誌は、海外留学した三浦さんが事務所の指令で嫌々スピード帰国させられたと報じた。アミューズは9月の公式見解でそうした疑惑を完全否定したが、週刊誌報道に言及する姿勢などに、ファンは首を傾げたわけだ。

「アミューズもまた、苦しい対応を迫られていました。三浦さん急死のショックは、いうまでもなく事務所が最も大きく受けている。週刊誌で知る情報も多く、社内で1つ1つ精査していたのです。“遺書”をめぐっても、ファンに誤訳されている。遺書らしきノートはありましたが、その中に死を暗示させる具体的な表現はないと言ってよく、前日暗い内容でも翌日は明るかったりして、警察が『これは厳密な意味での遺書に当たらない』と結論付けた。死を明確に予告する『遺書』のハードルは高いのです」(女性週刊誌記者)

警察は捜査のプロで、現場の状況から彼らが早々に「自死」と結論付けた意味を、しっかり直視しなければならない。他殺と自死では体に残る傷やアザの付き方など、大きく違う。一部ファンからは「検死」による解剖結果が公表されていないという指摘もあるが、取材する限り、三浦さんの場合は「検視」。読んで字のごとく、目視による確認で自死と判断された可能性が高い。

ファンの切実な思いはわかるが、現時点で警察が新たな事実を公表することもなければ、再調査に動くこともないだろう。前出のスポーツ紙記者はそれらを踏まえてこう述べる。

「今回の騒動は自死報道の難しさを痛感させる出来事でした。事務所側は遺族や他のタレントへの影響を考慮し、公にできる情報を精査します。性質上、芸能マスコミに積極的にアナウンスもしません。しかし、そうした姿勢が一部のファンには『自己保身』『隠蔽』と映ってしまう。自死報道の在り方を見直さなければいけないかもしれません」

また、今回のケースでは芸能マスコミを名乗る人物などがSNSで独自の見解を展開したことも混乱に拍車をかけた。ワイドショー関係者いわく、

「そうした情報を発信している人たちを、取材現場の最前線で見たことはありません。よほどアクセスが良かったのか、三浦さん絡みでブログを頻繁に更新し、動画配信までする。竹内結子さんを巡る記事では、度を超す憶測で大手芸能プロを怒らせた人もいたと聞いています」

あまりにも悲しすぎる若いスターの自死。衝撃に比例して、その余波もあまりに大きい。

  • PHOTO香川 貴宏

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