うつ病を自ら公表した最上もがが明かす「SNSと向き合う苦悩」

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自身のYouTubeチャンネルで今年5月14日にでんぱ組.inc脱退の理由を語った最上もがが、このほどFRIDAYデジタルの単独取材に応じた。同チャンネルの生配信の中でうつ病を患っており、HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)であることも自ら明かした最上には、病気や気質と同様に頭を抱える問題があった。

SNSを毎日利用して受けた、アンチからの“攻撃”

「アイドルの頃はTwitterもインスタもブログも毎日使っていたと思います。とは言っても投稿を毎日する、というわけではなく、ファンの子からのメッセージをチェックするために毎日開いていました。更新頻度で言うとTwitterが1番多かったと思います。直接の返信は事務所で禁止されていましたが、当時は握手会なども頻繁にあり、来てくれる人のことを覚えたくて必死にリプやコメントを全て読んで、メモっていました」

最上は、でんぱ組.incが波に乗り始めた2011年に途中加入。ソロでの露出も増え、グループの知名度アップに貢献した。しかし、以前から応援しているファンなどから反感を買う結果にもなってしまった。「でんぱ組.incは好きだけど最上もがは嫌い」などの書き込みが増えていった。

「当時、ぼくだけ注目されることに対してよく思わないファンの人がとても多かったんです。グラビアなどで表に出ることが増え、『最上もがは知っていてもでんぱ組.incは知らない』と言う人が増えた時期がありました。その頃に、他のメンバーを推しているファンの人たちは一斉にぼくを恨みはじめ、嫌がらせのコメントがとても増えました。

その人たちからしてみたら、(新しくでんぱ組.incを知った人などから、メンバーは)『もがしか知らない』と言われることがムカついたんでしょう。でんぱ組.incにはこんなに素敵な子たちが他にいるのに!と。

ただぼくは、裾野を広げたかっただけで、そもそも当時仕事は選べませんでしたし、ソロとして活動したいなんて全く思っていなかったので、でんぱ組.incのために活動しているのになぜ自分だけでんぱ組.incとして扱われないのか、嫌われるのか、悲しくて仕方なかったです」

しかし、最上は、今年5月14日に自身のYouTube公式チャンネルで公開した動画の中で、アンチによる攻撃にさらされていた中でも、「ファンの人のことをすごく考えてしまっていた」ことや、「アンチは愛情の裏返しというパターンも多い」などと語っている。

「そう語ったのは、『好きの反対言葉は無関心だと思っていますので、興味がなければSNSなんて見てもくれない』と思ったからです。そして、元々好きだったとしても、何かしらのきっかけで『裏切られた』と感じた熱心なファンの人がアンチになる姿を何度も見たからです。勘違いから生まれることが多かったのですが、直接話すこともできず、悲しかったですね」

アイドル時代は、誹謗中傷を投げつけるアンチに対しても「どうしたら自分が楽しませてあげられるのだろう」、「みんなに好かれる性格にならなければいけないのかな」などと考えてしまっていたが、でんぱ組.inc在籍中からうつ病を患っており、うつ病の極度の悪化もあり、結果は、でんぱ組.incからの脱退となった。アンチによる誹謗中傷も殺到し、脱退後しばらくは、SNSを見ることすらできなかった。

また、最上は、自身がHSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン。感受性が強く敏感で繊細な気質を持って生まれた人。優しすぎたり、気を回し過ぎたり、考えすぎたりするなどの特徴があると指摘されることもある)であることを明かしている。最近は、うつ病など同じような状況にある人からDMで相談を寄せられることも多く、気質的に「悩みのDMとかが飛んでくると、ガチで解決してあげたいと思ってしまう」

しかし、SNSとの関わり方を変えようと考えている。

「前までは、“助けを求められたらそれに答えなきゃいけない”、“救える人は救いたいんだ”と背負いすぎてしまうことが多かったです。自分がうつ病だったりHSPということもあり、もう少し自分のペースでSNSと付き合っていきたいなと思っています。元気がない時はあまり開かず、元気な時だけみんなのコメントを読んだり投稿していこうかなと。あまりネガティブなことも書かないように。ただ、伝えたいことは伝えて行きたいと思ってます」

最上もがが考えるSNSの「メリット」&「デメリット」

ソロで活動する中では、SNSは欠かせないツールとなっている。

「SNSのメリットとして、ファンの子の近況報告などが見れることはとても嬉しいです。赤ちゃんが生まれた、とか、今日こんな嬉しいことがあったよ、とか。アイドル時代にライブやイベントで会えていたファンの子達もいまは会う機会がないので、元気にしてたりするととても嬉しいです。最近ファンになってくれた子も、写真を投稿してたりしていて、『あ、こんな子なんだなー』って、見るのも好きです。

昔と比べたら、取り扱いを慎重にしなければいけないと、少し怖いツールではありますが、ファンの人と繋がれる場所、というのは、会えるイベントを開催できないぶん、とても大事だとも感じています」

当然、デメリットもある。

「今のSNSはルールが存在せず、“何を言ってもいい”というストレスの吐口のようなものとして使っている人がとても多いように感じます。なので、不快になるコメントも増えているのと、(フォロワー数、コメント数、反響の大きさなどを)他人と比べてしまう、という意味でも自己肯定感が下がる要素はとても多いと感じます」

誹謗中傷に悩まされ続けた最上は、「自分がひと言、(ネットで誹謗中傷を)放ったくらいで、相手には届かないだろうと思っているかもしれませんが、全部届く」、「(誹謗中傷には心を)えぐられる」と実感を込めて語る。

「どうか、その言葉を吐き出す前に、自分自身が言われてどう思うか、もしくは知らない通行人にでもその言葉を吐き捨てられるのかどうか、考えてみて欲しいです」

そんな最上は、「“人を傷つけるのが当たり前”ではなく、優しいSNS社会になってほしい」と心から願っている。

  • 取材・文竹内みちまろ

    1973年、神奈川県横須賀市生まれ。法政大学文学部史学科卒業。印刷会社勤務後、エンタメ・芸能分野でフリーランスのライターに。編集プロダクション「株式会社ミニシアター通信」代表取締役。第12回長塚節文学賞優秀賞受賞。

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