ハンドボール宮﨑大輔 警察へ通報女性が「被害なし」主張した背景
「この度は多くの方々にご迷惑をおかけし、世間を騒がせてしまい大変申し訳ありませんでした。今後このようなことがないように反省していきます」
交際女性に暴行を加えたとして逮捕された、ハンドボール元日本代表の宮﨑大輔。11月3日の夜には釈放され、報道陣の前で謝罪した。
宮﨑は2日未明に名古屋市内のホテルで交際相手の女性の髪の毛を引っ張るなどの暴行を加えた疑いで逮捕され、送検されていた。
ところがその女性は“口論にはなったが、暴力はふるわれていない” として被害届も出されなかったという。捜査関係者によれば、口論になった後に宮﨑が出て行ったことで、警察に電話で相談したことなどから明るみに出たようだ。
「女性が暴力も受けておらず、被害届も出していないというのに、なぜ警察は逮捕したのか。当初、髪の毛を引っ張られるなどの暴行を受けたと報道されました。宮﨑さんは否認し、女性も後になって弁護士に“暴力はうけていない”と言ったのでしょう。
となると、痴情のもつれでモメた結果勢いで通報し、あとになって冷静になり、彼を守るために否定した…という見方も考えられます。ホテルには女性のものとみられる髪の毛が抜け落ちており、警察は暴行があったと判断して逮捕に至ったのでしょう」(女性誌記者)
一般論だが、DVを繰り返す男というのは、暴力をふるったあと涙ながらに女性に謝罪し、“雨降って地固まる”と言わんばかりにまた強固な絆で結ばれる…という依存関係に陥ることがある。女性側に責められる非はないが、ケンカしたあとに彼と別れたくないと思い、許してしまったのだろうか……。
様々な事情があるのだろうが、通報しておいて、“暴行はなかった”という主張には、SNSなどでは非難の声が相次いだ。
《喧嘩して怒り任せに警察に通報したら、思ったより騒ぎが大きくなったから撤回したって感じか》
《痴話げんかで男が出て行ったら、心配になって警察に通報したってこと?》
などなど…。
宮﨑といえば、ハンドボール界のパイオニアとして一時期メディアでも大活躍していた。マイナーだったハンドボールをここまで注目させたのは間違いなく彼の功績と言っていいだろう。
「宮﨑選手は五輪に出場した経験がなく、東京五輪に向け去年4月に日体大に再入学し本格的に出場を狙っていました。しかし、なかなか日本代表には選ばれていない状況が続いていたんです。今回の件で日体大に処分されたら、いよいよ五輪出場は絶望的となるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
宮﨑が在籍する日体大は名前こそ出さなかったものの、
《このたび、暴行の容疑で、本学の学生が逮捕されました。本学学生がこのような事件を起こし、逮捕されたことは誠に遺憾であり、被害に遭われた方に深くお詫び申し上げます》
と謝罪声明を出している。大学の処分についても注目されるが、“交際女性との警察沙汰”はハンドボールのカリスマに想像以上のダメージを与えそうだ――。
- 写真:共同通信