Gotoトラベルを「年末年始の帰省でも利用する」その裏ワザとは

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

意外と知らない「ダイナミックパッケージ」

国内で「GoTo トラベル」ブームが続く。特に、高級ホテルや旅館の人気が高いのは、割引率が一律であり、つまり「高ければ高いほどお得」だからに他ならない。

そこで気になるのが、年末年始の帰省。この時期の飛行機代や鉄道代といえば、大型連休やお盆などと同様、1年で最も高い時期である。家族を連れて帰省するにも毎年、その高額な交通費に頭を悩ませる人も多いだろう。では、今に限って「GoTo トラベルを使えば安いのでは」と思いきや、割引が適用されるのは基本的に、宿泊施設の利用や宿泊施設と移動のセットの場合。つまり、交通費だけでは割引対象外となる。

しかし、帰省でも「GoTo トラベル」を利用して少しでも安く交通費を抑えられる方法がある。その1つが「ダイナミックパッケージ」だ。実は、1泊だけでも利用でき、「GoTo トラベル」の恩恵もしっかり受けられる。 

コロナ禍のお盆休み、帰省を控えた人も多かったはず。写真は、例年より空いていた帰省ラッシュ時期の羽田空港(写真:アフロ)

「ダイナミックパッケージ」、航空会社・JRや多くの旅行代理店も販売

そもそも「ダイナミックパッケージ」とは、いったいどんなものなのか。

例えば、ANAが公式サイトで販売する「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」は、飛行機(フライト)と宿泊施設(ホテルや旅館など)を組み合わせたツアー商品で、行きと帰りの空港、そして宿泊地を選んで検索すると、合計金額が宿泊施設の一覧と合わせて表示される。

ANA公式サイトで申し込みできる「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」(旧 ANA旅作)

最も安い金額の組み合わせだと、飛行機が早朝や深夜など不便な時間帯だったり、宿泊施設のランクが低かったりするが、もし空きがあれば、フライトや宿泊施設を自分の好きなようにアレンジできる。人気が高い便や高級ホテル・旅館などを選ぶと、金額がその都度上がっていく。ANAマイルが貯まったり、フライトでの事前座席指定ができたりと、ANAユーザーだと金額とは別のメリットも。上級会員の特典も利用できる。

なにより、1週間の旅行でも、宿泊施設の利用が1泊だけでも利用できる。帰省で、実家に滞在しながら、最後の1泊のみ温泉旅館やシティホテルを利用する、といった使い方もできるわけだ。

JALでも、同様のツアー商品があり、「JALダイナミックパッケージ」として販売する。一方、JRも新幹線や特急と宿泊施設を組み合わせたダイナミックパッケージを、さらに、JTBやHIS、エクスペディアやじゃらんなども、ダイナミックパッケージとして売り出している。レンタカーや食事などを別途お得に追加できる場合もある。

必ず事前に知っておくべき「メリット」「デメリット」 

ダイナミックパッケージのメリットはいくつかあり、まず、自分が希望するフライトや宿泊施設の「選択肢が多い」ことが挙げられる。その選択肢は、フライトやホテル、レンタカーなどがセットのパッケージツアーよりも確実に多い。

空き状況によるものの「直前でも安い」ことも、メリット大。ANAやJALなど大手航空会社の運賃は早めに予約すれば安いが、直前だとかなり高いため、筆者も直前でこのダイナミックパッケージを利用する機会がけっこうある。さらに、前述の通り「1泊から利用可能」であるほか、「飛び石宿泊」「別々の宿泊施設に泊まる」こともできる。

「ダイナミックパッケージ」はメリットばかりではなく“フライト変更など一切不可”なデメリットにも注意

一方、デメリットもしっかり知っておきたい。特に、フライトや宿泊施設、旅行者の人数変更や、参加者名が変わった場合などの「予約後の変更一切不可」なのだ。もし変更したい場合、全キャンセルした後、改めて新規予約する必要がある。パッケージツアーでは国内だと取消手数料(キャンセル料)が「21日前まで無料」だが、ダイナミックパッケージでは適用されないので注意したい。

さらに、行きと帰りを同じ航空会社を利用しなければいけないこと、安く提供しているため希望の便が満席に近いと空席があっても選べないといったケースもある。

金額を比較すると“地域共通クーポン”でさらにお得感 

次に、ダイナミックパッケージとフライトの金額を比べてみた。

今年の年末年始休暇は、一般的に【12月29日(火)~1月3日(日)】と想定し、愛媛・松山を目的地として検索した(ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージの場合)。

国内旅行での行き先として、また「GoToトラベル」でも人気が高い、愛媛・道後温泉エリア。松山市街地から路面電車で行ける
  • ■行きのフライト【12月29日】東京・羽田→松山(愛媛)
  • ■帰りのフライト【1月3日】松山(愛媛)→東京・羽田
  • ■ホテルの地域:松山 / チェックイン【1月2日】チェックアウト【1月3日】
  • フライト+宿泊合計:52,800円(アパホテル<松山城西>)
  • キャンペーン適用後合計:38,800円 ※別途、地域共通クーポン付き(7000円分)

一方、フライトのみ同日同便で予約した場合、往復で最低「37,780円」だった(ANAスーパーバリュー45)。

支払金額だけを見ると、ほぼ同額。だが、宿泊代がおおよそ無料で、地域共通クーポンが7000円分も付くことを考えると、「GoTo トラベル」を利用したほうがやはりお得感が大きい。地域共通クーポンは、空港や駅などの土産店のほか、百貨店や家電量販店、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどで幅広く利用できる。お土産だけでなく、日用品の購入にも使えると考えると、どこか1泊だけホテルや旅館に泊まる帰省、という利用方法も一考の価値があるだろう。

「GoTo トラベル」で付く地域共通クーポンは、近隣の指定する都道府県でも利用可
GoToトラベル 地域共通クーポンは全国の百貨店、コンビニのほかに、ユニクロや家電量販店などでも利用可能だ(写真はイメージ;アフロ)

ビジネス出張など、旅慣れた人ほど日頃からよく利用しているダイナミックパッケージ。年末年始の帰省で「GoTo トラベル」を利用し、地域共通クーポンでの買い物と合わせ、旅館やホテルで“非日常気分”を味わう、そんなプラスαの過ごし方もいかがだろうか。 

もちろん、機内でも帰省先でも「ニューノーマル」感染予防対策は厳守で!

■記事中の情報、データは2020年11月10日現在のものです。

シカマアキさんのウェブサイトはコチラ

  • 文・写真Aki Shikama / シカマアキ

    旅行ジャーナリスト&フォトグラファー。飛行機・空港を中心に旅行関連の取材、執筆、撮影などを行う。国内全都道府県、海外約40ヶ国・地域を歴訪。ニコンカレッジ講師。元全国紙記者。

Photo Gallary6

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事