バイデン大統領誕生で「金正恩に健康危機」の深刻理由

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今年10月、台風の被災地を現地指導する正恩氏。服の上からでも突き出た腹の大きさがわかる(画像:KNS/KCNA/AP/アフロ)

約170cmの身長に体重140kgーー。

北朝鮮の最高指導者・金正恩氏が太り続けている。11月3日に韓国の国家情報院は、正恩氏の朝鮮人民軍内の階級が、祖父の日成氏、父の正日氏と同格の「大元帥」に昇格した可能性があると発表。同時に、体重が140kg台まで増えたと分析しているのだ。12年に最高指導者として表舞台に登場した時の推定体重は90kg。8年間で50kg以上増量したことになる。

正恩氏は若い頃から、カロリーの高い料理を好んでいたようだ。金ファミリーの専属料理人を務めた藤本健二氏は、10年10月に『FRIDAY』の取材にこう話している。

〈父子(正日氏と正恩氏)の嗜好は似ていて、よく脂っこいモノを食べていました。松阪牛のステーキや鰻丼、寿司のネタだと大トロやシマアジ、カンパチなどです。正恩大将はトビコもよく食べていました。辛いモノが苦手なのでサビ抜きです。私の料理を気に入ってくれて、よく『フジモト、次はいつ寿司パーティを開くの?』と聞いてきました〉

最高指導者になっても、食生活は変わっていない。むしろ、スケールアップしているという。

「最高指導者に就任した当初は、建国者の祖父・日成氏のイメージに似せようと、努めて体重を増やしていました。しかし、暴飲暴食は加速する一方。食事はいつも高級中華料理屋や寿司、スッポンなどを2人前たいらげ、夜は『クリスタル』という銘柄のウォッカをボトル1本以上開けているとか。間食として高カロリーのスイス産エメンタールチーズも食べているそうです。『イヴ・サンローラン』のタバコも、多い日には3箱も開けているといわれます」(韓国紙記者)

親族にも猜疑の目

11月7日に勝利宣言をしたバイデン氏。新大統領になるのはほぼ確実の情勢だ。正恩氏には大きな脅威となるだろう

なぜ正恩氏は暴飲暴食を続けるのだろうか。「ストレスが原因」と分析するのは、「デイリーNKジャパン」編集長の高英起氏だ。

「独裁国家の指導者として、全権を握っていますからね。判断を誤れば金ファミリーだけでなく、国家自体が倒れる危険性がある。背負っている責任は、他の国の元首よりはるかに大きいはずです。側近にもスキは見せられない。自分の地位を狙っているのでは、という不安にもかられているでしょう」

正恩氏が周囲を猜疑の目で見るようになったキッカケは、13年末にナンバー2の張成沢を処刑したことだといわれる。張氏は軍事拡大をやめ経済を安定させないと、人民が餓死してしまうと諫言し続けた。だが正恩氏に受け入れられず、クーデターを図ったが失敗。正恩氏により、粛清されたとされる。

「張氏は正恩氏の義理の叔父です。身内の裏切りに相当ショックを受け、側近を信じられなくなったようです。これまでに、少なくとも90人以上の幹部が処刑されています。明確な理由などありません。『口ごたえした』『態度が悪い』というだけで殺される。中には『韓国ドラマを見た』という根拠のない疑いで、銃殺された幹部もいるそうです」(前出・記者)

体重の急激な増加は、ストレスによる暴飲暴食だけが原因ではないとの見方もある。前出の高氏が話す。

「体調が良くないのは事実でしょう。顔色などを見ると、精神状態も良くないと思われます。抗うつ剤などを服用し、身体がむくんでいる可能性もある。

さらに正恩氏の気を重くしているのが、米国の大統領選の結果です。現職のトランプ氏とは2度にわたり会談し、比較的良好な関係を築いています。一方、11月7日に勝利宣言をしたバイデン氏は、共和党政権と違い北朝鮮に強硬な態度をとるでしょう。正恩氏のことを『悪党』『独裁者』と罵っていますから。正恩氏のストレスが増し、さらに体重増加に拍車がかかりそうです」

身体は満身創痍で、国内外に不安要素ばかり。正恩氏がストレスから解放されスリムな体型になる日は、最高指導者でい続ける限り訪れないかもしれない。

  • 写真KNS/KCNA/AP/アフロ

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