「ひき逃げ逮捕」伊藤健太郎を巡る“文春VS新潮”の場外バトル
《掲載内容について確認を取りましたところ、事実に反している部分が多数あり、週刊文春に対しては記事内容について厳重に抗議を行いました》
11月5日発売の「週刊文春」は『伊藤健太郎の暴走人生』と題し、10月28日に都内で交通事故を起こし“ひき逃げ”したとして逮捕された伊藤の素顔を暴露。記事によれば、逃げる彼を追いかけた70代運転手に対し、
「なんだ、おめえ!」
と悪態をついたり、警察官に対しても反抗的な態度で心証が悪かったなどと4ページに渡って書かれている。
「事故の様子だけでなく、過去の恋人へのDV疑惑や中絶強要なども暴露されてしまいましたね。また、彼は今年9月に所属プロダクションを移籍しているのですが、家族も巻き込んだ前事務所とのトラブルまで明らかになってしまった。“ひき逃げ”だけでもイメージは悪いのに、私生活のマイナス部分がこれだけ出てしまっては、大打撃でしょうね」(芸能レポーター)
事務所は文春の発売と同時に、ホームページ上で冒頭の抗議文を掲載。続けて、
《週刊文春の対応を踏まえ、法的措置を含め適正な対応を行う予定でありますことをご報告いたします》
と、裁判を匂わせるような言葉で締めくくっている。
「法的措置の可能性に言及したのは、テレビ対策の一つといっていいでしょうね。当然、文春の記事を受けて、ワイドショーなどは知られざる“彼の素顔”を報じたくなる。文春の取材には信頼感もありますからね。ただ、事務所サイドが訴訟を辞さない構えである案件だと分かれば、番組としては一気に扱いにくくなります」(ワイドショー関係者)
ワイドショーがアメリカ大統領選一色だったこともあるが、実際に伊藤の話題を扱った番組はほとんど無かった。
裁判にまで言及した事務所だが、ホームページでの抗議文だけではなく、もう一つ「手を打っていた」ようだ。文春と同日に発売されるライバル誌の「週刊新潮」に事務所社長がインタビューに答えているのだ。
『伊藤健太郎事務所社長が初めて語った「移籍トラブル」』と題する記事は、文春よりやや少ない1ページ半ほど。だが、事故後初めてマスコミに対して馬淵哲夫社長が直々に質問に答え、
《前事務所で彼がハッピーではなかったということです。ハッピーだったら辞めませんよね》
と、伊藤の前事務所との確執に言及している。
“ひき逃げ”という重大事件を起こした伊藤。だが、話題は彼の私生活や被害者との示談へと移りつつあるようだ。
「争っている2人がいるとして、ライバル誌がそれぞれの主張を掲載するというのは良くあることですよ。例えば、離婚騒動や金銭問題などが持ち上がった際、夫側やお金を貸した側にA誌が付けば、妻側や借りた側にB誌が付いて、それぞれの主張を展開してきたことは過去にもよくありました。
今後、この泥仕合がさらにヒートアップする可能性はあるでしょう。どちらにせよ、私生活が暴露される伊藤にとっては、マイナスでしかないでしょうね」(ベテラン週刊誌記者)
そんな思惑があったかどうかは分からないが、同日発売の雑誌同士で勃発した“場外乱闘”。どちらにせよ、伊藤が事故現場から逃げたことが、ここまで事を大きくしてしまったことは間違いないのだが……。
- 写真:Pasya/アフロ