川崎フロンターレ中村憲剛が明かす海外移籍しなかった「感動裏話」

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2018年2月の本誌取材では「未来のことはわかりませんよ。引退もまったく予想ができない」と笑顔を見せた

また一人、サッカー界のレジェンドがユニホームを脱ぐ。

川崎フロンターレ・中村憲剛(けんご)(40)が突然の現役引退を発表したのは11月1日。対FC東京戦でキャリア初となるバースデーゴールを記録した翌日のことだった。昨シーズンに負った大怪我を乗り越え、40歳を迎えてもその健在ぶりを印象づけていただけに、稀代の司令塔の引退を惜しむ声が相次いでいる。

中村は22歳でプロ入り後、18年にわたり川崎一筋でプレーしてきた。クラブ間の移籍頻度が高いサッカーという競技において、この経歴は極めて異質といえる。’18年2月本誌の取材に応じた中村は、欧州移籍に揺れた時期もあると語っていた。

「日本代表として参加した’10年の南アフリカW杯後、ヨーロッパからたくさんのオファーをいただいた。当時は30歳で、年齢的にラストチャンスという思いもあり、鄭大世(チョンテセ)や、川島永嗣(えいじ)らチームメイトが海外挑戦し、『俺も行きてーな』と」

そんな彼を国内に留(とど)まらせたのは、クラブへの恩義だった。

「練習生からフロンターレに拾ってもらい、クラブと一緒に成長してきた。そんなクラブに、何も残さずに出ていくのはナシじゃないか、と。サポーターの声もあり、国内でも成長できるということを証明してやろう、と考え直しました」

その後川崎は’17、’18シーズンを連覇し、’19年にはJリーグ杯で優勝した。今季も順調にJ1首位を独走中だ。

「引退後について本人は明言していませんが、解説者と指導者、両方の能力があると思います。昨年末『DAZN(ダゾーン)』でプレミアリーグの解説をした際も、試合を俯瞰的に分析し視聴者を楽しませる話術が好評でした。さらに後輩から〝おじいちゃん〟と呼ばれる親しみやすさも持っていますからね」(サッカー専門誌記者)

入団当初J2だった川崎を常勝チームへ引き上げる原動力となった中村の引退まで、残り数ヵ月。〝ミスターフロンターレ〟の勇姿を最後まで見守りたい。

『FRIDAY』2020年11月20日号より

  • 撮影濱崎慎治

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