伊藤健太郎、沢尻、伊勢谷…逮捕芸能人が湾岸署で勾留される背景

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東京湾岸署の前で謝罪する伊藤健太郎。同署前では同じようなシーンがたびたび見られる(画像:共同通信社)

「一生かけて償っていきたいと思います。これから、どのように償っていくべきか、しっかりと向き合って考えていきたいと思います」

バイクと衝突し立ち去ったとして、道路交通法違反で逮捕された俳優の伊藤健太郎(23)はこう謝罪し、報道陣に向かって20秒ほど頭を下げた。10月30日に釈放された時のシーンだ。

伊藤が勾留されていた場所ーー警視庁東京湾岸署は、ワイドショーや情報番組でお馴染みの留置施設になりつつある。この警察署に勾留された芸能人は、伊藤だけではないからだ。沢尻エリカ、伊勢谷友介、田口淳之介、槇原敬之、ピエール瀧……。逮捕された有名人の多くが、湾岸者へ移送されている。

「湾岸署ができたのは、08年と比較的新しい(前身は1879年にできた東京水上署)。それまで芸能人は、渋谷署や麻布署など逮捕現場近くの警察署に勾留されていました。釈放時は大変な騒ぎです。テレビの中継車などは駐車禁止除外車両なので、警察署の前に数百mにわたり列を作る。記者やカメラマンは道路にまではみ出し、大渋滞を起こしていたんです。近隣住民にとっては、相当な迷惑だったでしょう」(スポーツ紙芸能担当記者)

一人部屋が確保できる

確かに最近では、湾岸署以外の警察署から有名人が釈放されることは少ない。なぜ逮捕された芸能人の大半が、湾岸署に勾留されるようになったのだろうか。

「09年8月に酒井法子さんが覚せい剤取締法違反で逮捕されて以降、多くの有名芸能人が移送されるようになりました」と語るのは、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏だ。

「理由は大きく三つあります。一つは湾岸署が192人を収容できる、警視庁最大級の留置施設であること。一人部屋(単独房)に入れる可能性が高く、他の容疑者と接せずにすみます。3~5人の部屋では、有名人が来ると署内で騒ぎがおきかねません。

二つ目は、女性用の留置施設がしっかりしていてプライバシーが守られやすいこと。逮捕される有名人には酒井さんや沢尻さんなど名の知られた女優も多いですから、警察も気を遣っているところがあるのでしょう。

そして三つ目が、周辺に住居や商業施設が少なく混乱を避けられること。湾岸署の前の道路は交通量も少ないので、渋滞や一般車両とのトラブルも起きにくい。被疑者は、必ずしも事件現場の管轄署で勾留する必要はありません。こうした要因から、芸能人が湾岸署に送られているのだと考えられます」

メリットがあるのは、警察にとってだけではない。有名人が所属する、芸能事務所にとっても好条件なのだ。

「湾岸署には、正面玄関を出ると広いスペースがあります。芸能人が謝罪するには、うってつけの場所なんです。記者がスグ近くにいる囲み取材では、芸能人も謝りづらいですからね。また姿を見れたくない場合は、裏口から車を出すこともできる。沢尻さんは、その方法で湾岸署を出ました」(芸能プロ関係者)

前出の小川氏が補足する。

「湾岸署の管轄内では、住居や商業施設が少ないため他の警察署に比べ事件が少ない。自然と勾留する容疑者の数も少なくなる。警察も逮捕した芸能人を、しっかり監視することができます」

警察にとっても芸能事務所にとっても、報道陣にとってもメリットが大きい湾岸署。今後も有名人が事件を起こすたびに、地上9階、地下1階の巨大な庁舎前へ取材陣が殺到しそうだ。

  • 写真共同通信社

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