ドラマウォッチャーが明かす「ドラマ中心生活」の一部始終 | FRIDAYデジタル

ドラマウォッチャーが明かす「ドラマ中心生活」の一部始終

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筆者が大ハマりしたドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で東京ドラマアウォード2019 主演男優賞を受賞した菅田将暉
筆者が大ハマりしたドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で東京ドラマアウォード2019 主演男優賞を受賞した菅田将暉

FRIDAYデジタル編集部内でこんな話題が上がったらしい。

「小林久乃はドラマオタクだと自称して、レビューや視聴後の感想原稿を書いているけれど、本当に毎クールすべての作品を見ているのか?」

ほほう……。さらにこう続く。

「メディアの仕事は拘束時間も長くて、ただでさえ時間がないのに全部見ているのは生活設計に無理がある。実際、どんなふうに見ているのか全貌を本人から教えてほしい」

この後、編集部からいくつか質問が届いたので今回は、質問に答えていこうと思う。名誉のために宣言しておくが、小学生からずーっとドラマを見ることが趣味でオタクの“ドラマウォッチャー”です。

ドラマはすべてブルーレイレコーダーに全録画

まずは普段私が「どうやってドラマを見ているのか?」という編集部の疑いから晴らしていこう。

基本的にドラマは全てブルーレイレコーダーに録画している。使用しているのは『SHARP AQUOS』のレコーダー。この機器には『ドラ丸』という、全ての連続ドラマを勝手に録画するオタク垂涎の機能が備わっているので、まず録り逃しはない。リアタイ(放送時間、リアルタイムで視聴すること)をすることはほぼなく、CMを飛ばしながら空いている時間にチェックしている。ただ、きちんと仕事のためにも演技を見たいので、早再生は使わない。

サブスクで視聴する方法もあるけれど、そんなにお世話になってはいない。やっぱりテレビの大きな大画面で、きちんと見たい気持ちがある生粋のテレビっ子だと自負している。普通の人にはにわかに信じがたいかもしれないが、朝6時から録画したものを見ていることもある。

ちなみにバラエティー、ワイドショー、ニュースは気になるものしか見ない。ニュースは同じような内容がインターネットで見られるし、ドラマ以外さほど自分は興味がないらしい。その他、音楽番組、ドキュメンタリーはドラマと同じく、見たいものを録画しておく。だから基本が、“ながら”でテレビを見ることがあまりなくて、目的意識を持ってテレビを見る生活。これを小学生からずーっと続けていると、もう習慣なので苦痛ではなく、逆にない場合の方が辛いのである。

と、いかにも立派なことを書いているけれど、いかに効率的にテレビ=娯楽を見ているかという、しようもない自慢だということはわかっている。

放送第5話あたりで、響かない作品は脱落……

「仮に全部録画しているとしても、ライターはずっと仕事をしているイメージがあるので、見る時間が限られてくるのでは?」

続けて届いた編集部からの質問。まだ疑念を晴らさない、さすが週刊誌の編集部だと軽く感動する。

放送中のドラマを全録画しているけれど、全て最終回まで放送を追いながら見るということはない。だいたい第5話を過ぎた時点で、面白くないと自分が感じたものは見なくなる。どこでジャッジするのかというと“ながら視聴”を始めたら、だ。集中をしなくなったらどの作品に対して、飽きてきた証拠なので、早々に視聴撤退が始まる。レコーダーに『NEW』のマークが多くつき始めたら、それも作品とのお別れのサインだ。

逆にリアタイを自分が始めたら、作品にハマっているのだと自覚する。ただそんな現象はごく稀で『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系・2019年)以来、記憶がないなあと思う。

ただ録画だけは続行するので、クールとクールの合間に、途中で見なくなった作品も実は見ている。例えば2019年に放送された名作『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)は、冒頭を見て「そんなに興味がないかも」と、当時の忙しさに負けて放置していた。ただ放送終了後に見たら、とんでもなく大ハマり。夜を徹して見続けて、最終的にテレビの前で号泣していたこともあるので、録画だけは怠らない。

その時の仕事の状況、生活(恋愛云々)に合わせて、合間に見ているというのがオタクのスタイルだ。時間を決めて動くことはない。だってドラマ視聴=生活の一部なのだから。

と、これが私のドラマ偏愛生活ぶりである。改めて他人ごとのように「よくやるなあ(笑)」と思ってしまうが、この生活は死ぬまで続くだろうし、むしろ仕事を引退した時にはもっと愛情が爆発して、ずっとテレビを見ていると思う。地上波、バンザイ!

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

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