西村優菜&安田祐香「女子ゴルフ新ヒロイン」を制するのは…?

三菱電機レディスで2000年生まれの二人が躍動

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「母が財布を欲しがっていたので、プレゼントしたい」。西村優菜は初優勝で賞金1440万円を手にした。150㎝、50㎏ 写真:Getty Images

身長150㎝、1Wの飛距離は230ヤードそこそこ。だが、ショートアイアンはキレキレだった。セカンドショットは常にピンにピタリ。見事に栄冠を呼び寄せた。

2000年生まれの「プラチナ世代」、西村優菜(ゆな)(20)が「三菱電機レディス」でプロ初優勝を遂(と)げて、大会後は上写真のようなピースサインを披露した。

「西村は普通のサラリーマンである父親の影響で5歳からゴルフを始め、中学時代からその安定感バツグンのショットは注目を集めていました。ですが、アマチュア時代はさほどタイトルには恵まれず、同世代のプロの中では4番手と見られていたので、プロ1年目で優勝したのは驚きでした」(ゴルフ専門誌ライター)

西村本人も「(優勝は)自分の中ではすごく早かったかな」とコメントするほど、ノーマークだった。プロゴルファーでゴルフ解説者の村口史子氏はこう語る。

「最終日、9ホールが終わった時点で、西村選手はトップと4打差もあった。しかし、聞くところによると、彼女は『まだあきらめない』と言い続けていたそうです。すると14番ホールから3連続バーディー。西村選手はゾーンに入っていった。打つ瞬間だけでなく、前後の表情や動きも自分のプレーだけに集中しているように見えました。もともとスイングがしっかりしていましたが、この優勝で彼女はステップアップしたと思います」

260ヤード超も飛ばす女子プロが珍しくない中で、西村は得意の9番アイアンで2勝目を狙う。

一方で、プラチナ世代のエースと言われているのが、安田祐香(ゆうか)(19)。「アジアパシフィック女子アマ」を制覇した実績もあり、初優勝は時間の問題だと思われていた。ところが、今年は怪我に苦しみ、3大会を欠場。西村に先を越された。

「彼女のゴルフの巧さは折り紙付きです。ただ今は悔しさと焦ってはいけない気持ちと、いろんな感情がぐるぐる交錯しているのではないでしょうか」(村口氏)

今大会は自己最高の16位。大会2日目にはプロ初ホールインワンも達成して、報道陣にピースサインで笑顔を見せた。

「彼女は飛距離が出ますし、パッティングが上手い。世界でも活躍できるプレーヤーだと思います。ただあまりにも身体の線が細すぎる。シーズンを戦い続ける身体作りが今後の課題だと思います」(プロゴルファーで解説者の沼沢聖一氏)

同い年のライバル。さて、次に「V」を果たすのはどちらだろうか。

「それは難しい質問です(笑)。優秀な若い選手が多く、アマチュアも強い。誰が優勝するか予想できないから、いま女子プロゴルフは面白いんです」(村口氏)

確かにその通り。ワクワクしながら、次戦を見守るとしよう――。

西村は大阪府堺市出身。ドライバーの飛距離ではなく、ショートゲームで勝負するテクニシャンだ
安田祐香は高校時代に「日本女子アマ」を制した逸材。昨年はアマチュアながらも全英女子OPに出場した。163㎝、53㎏
9月後半から頸椎捻挫で休養。今大会が復帰2戦目。ホールインワンが復調のきっかけとなるか

『FRIDAY』2020年11月20日号より

  • 写真Getty Images

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