初エッセイが激売れ!松田未来がコロナ禍の女性達に支持される理由 | FRIDAYデジタル

初エッセイが激売れ!松田未来がコロナ禍の女性達に支持される理由

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自分の考えや選択を信じ、どんな自分も丸っと認めてあげられたら、毎日がもっと生きやすくなる。

発売前に加え、発売後たったの3日でさらに重版がかかった話題のエッセイ「私が私らしく生きる美学」(松田未来著 双葉社刊)には、“自分のことを好きになれる”やさしい言葉が丁寧に書き綴られている。

「私が私らしく生きる美学」(松田未来著 双葉社刊)
「私が私らしく生きる美学」(松田未来著 双葉社刊)

「自信を持てるようになってきた」「毎日を楽しもうって思える」「前よりも自分のことが好きになれた」「自分らしく生きれるようになった」「人生のバイブルです」など、著者であるヘアメイクアップアーティスト松田未来氏のSNSのコメント欄には、気分が沈みがちなコロナ禍にもかかわらず、見る人までも幸せになれるような声が続々と寄せられている。

現在はヘアメイクアップアーティストとして活動している松田氏だが、以前は10年に渡り美容師として働いていたキャリアを持つ。自分で意識したことはないけれど、「そのときの経験が、自己肯定感につながっているのかもしれない」と話す。

「誰もがみんな美しいのに、ほとんどの女性は容姿に満足していません。クセ毛やボリュームのある髪質など、お客さまが抱えるどんな悩みも、私からすると『可愛い』と思うのに、みんなの不満は尽きない。

そんな風に、お客さまのコンプレックスすべてを『可愛い』と思い接しているのに、自分のことはそう思えないと、矛盾が生じますよね。その矛盾が嫌で、自然と自分のコンプレックスも受け入れ、好きになれるようになったのかもしれません」(ヘアメイクアップアーティスト・エッセイスト松田未来氏 以下同)

生活環境や仕事、容姿にしても、そもそもコンプレックスは、他人と比べることから生じるケースが多い。松田氏は、学生時代から周りと自分を比べることがほとんどなかったそうだ。

「今思うと昔から我が道をいく子どもだった気がします。一匹狼でも、男子ばかりとつるむタイプでもなかったですが、いわゆる“女子グループ”には属しませんでした。だからか、少し世間知らずなところがあるのかも。

コスメをプロデュースしたり、アパレルブランドとコラボアイテムをつくったりと、ヘアメイク以外にもさまざまな仕事をさせていただいていますが、固定概念にとらわれず挑んでいけるのは、そんな世間知らずな一面が良い風に転んでいるのかもしれません」

「私が私らしく生きる美学」より
「私が私らしく生きる美学」より

SNSの普及により、以前よりも他人と比べやすくなったことについて、自分にとってプラスになるのなら比べても良いが、その逆においては「他人よりもなぜ自分を信じないんだろう」と疑問を抱く。

「他人と比べて自信をなくしてしまう人は、他人を美化しているだけなのでは? 状況は違うとはいえ、悩みなんてみんなが抱えているもの。今置かれている環境は、過去の自分が選んだ結果ですよね。他人と比べるよりも、自分にとっての幸せをきちんと理解して、そのために今できることは何かを考え、歩んでいくほうが心の健康にもつながります」

「他人に何を言われようと、自分が幸せだと感じるならそれで良い」。松田氏なりの自分らしく生きる美学を綴った著書には、どこを探しても「すべき」という言葉は存在しない。

「人と接するときは、いつも自分の幸せや価値観を押し付けないようにしています。なぜなら、正解はひとつじゃないから。例えば、著書で旬食材を使った自炊の魅力を伝えているけれど、コンビニのお弁当が本当に好きで食べているのなら、それはそれで良いし、その人は幸せですよね。

ものごとを選択するときの気持ちがそのまま幸せに比例するので、『リーズナブルで良いもの買えた!』と『これでいいや』では、幸福度はぜんぜん変わってきます」

自信を失いそうなとき、つい「私なんて……」と口にしてしまいそうになったら、「身近にいる大切な人のことを想うと良い」と続ける。

「例えば、世界中にたくさんの女性がいる中で、生涯をともに過ごしたいと思ってくれた旦那さんや、忙しいのにわざわざ時間をつくってくれる友だち。『私なんて』なんて言っていたら、自分のことを信じて一緒にいてくれる人たちに失礼だなと思うんです。

そもそも人として生まれ、今を生きていることがスペシャルじゃないですか。仕事があって、住む家があって……と考えると、それだけで運が良い。『私なんて』と思う人は、まわりへの感謝の気持ちが足りないのかもしれません」

「こんな発信をしていると、とても強い人間のように思われることもしばしばありますが、傷つくことも、悲しいと思うことも人並みにあります。だからこそ分かる気持ちもあったりするので、それはそれで良いかなと。そういうところが強いのでしょうか?(笑)」。自分のことをそう語る松田氏は、自分だけでなく、他人や起こるものごとのすべてを肯定的にとらえ生きている。

自己肯定感の低い人は、大切な人と自分を置き換えてみてはどうだろう。大切な人が考え、悩み、踏み出した一歩を心から応援するように、肯定的な視点を自分に当てはめてみると、少しは自分のことを好きになれるかもしれない。

松田未来(まつだ・みらい) 兵庫県出身。関西でのサロンワークを経て2016年より拠点を東京へ移し、現在はヘアメイクアーティストとしてファッション誌や広告の世界で活躍。2020年に自身のコスメブランドを立ち上げ、アパレルブランドとのコラボレーションやラジオパーソナリティを務めるなど、活動の幅を広げている。instagram:@mirai0911

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  • 取材・文大森奈奈

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