日ハム・斎藤佑樹 一軍登板ナシも「復活に自信」の根拠 | FRIDAYデジタル

日ハム・斎藤佑樹 一軍登板ナシも「復活に自信」の根拠

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昨年8月『フライデーデジタル』のインタビューに応えた斎藤。「ショートイニングでの登板に活路を見出したい」と話していた
昨年8月『フライデーデジタル』のインタビューに応えた斎藤。「ショートイニングでの登板に活路を見出したい」と話していた

1勝3敗、防御率9.31――。

日本ハム・斎藤祐樹(32)の、今季ファームでの成績だ。プロ入り10年目の節目を終えた斎藤。初めて一軍登板がなく、右ヒジ痛で二軍でも結果を残せなかった。

「古キズの肩関節唇損傷が悪化し、9月以降はノースロー調整が続いていました。一時は靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)も検討されましたが、復帰までに1年以上要するため回避。血小板を患部に注入し回復をうながす、PRP療法に切り替えたんです。

斎藤はこの5年間で一軍では1勝しかあげていません。チームに貢献できていないのは、本人も認識しています。前向きな性格ですが、さすがに『球団に申し訳ない。でも他のチームのユニフォームを着るイメージがない……』と落ち込んでいました」(球団関係者)

それでも11月9日に、来季も現役を続行することが判明。背景には、昨季オフに結婚した、早稲田大学時代から知り合いだった一般女性の存在があるようだ。

「75カーブ」と速球で……

「斎藤は、常々『ボロボロになるまで野球をやりたい』と話しています。奥さんは夫の思いを尊重。『思い残すことのないようがんばって』と、背中を押しているようです。おかげで斎藤も本来のポジティブさを取り戻した。批判的な記事を書く記者に対しても、『お手柔らかにお願いしますよ』とおどけています。

本人は10年間のプロ生活に、まったく納得していません。右肩を痛めたのはプロ3年目ですが、ケガさえなければまだ一軍で通用する投球ができると考えています。万全な体調で投げたいという思いが強いんです。自信を持っているのが、今春キャンプで取得した『75カーブ』。キャンプ地の沖縄・名護にちなんでつけたネーミングですが、球速75kmぐらいに感じる遅い変化球と速球のコンビネーションで、打者を翻弄しようとしているようです」(スポーツ紙担当記者)

だが常識的に考えれば、30歳を超え結果の出せないベテランは戦力外になってもおかしくない。ましてや斎藤は、ケガで回復までに時間を要する。現役続行が許されるのには、特殊事情があるという。

「甲子園のスターで、いまだに人気がありますからね。現在でもグッズの売れ行きは、チーム内で上位にランクされます。入団当初は斎藤が登板するだけで球場が満員になるなど、10億円以上の利益をもたらしたそうです。本人から『辞めたい』と言い出さない限り、日ハムが経営面の大貢献者を切ることはできないのでしょう。

日ハムは23年に新球場をオープンし、大きくリニューアルします。新チームの顔として、斎藤を再度売り出したいという考えが球団にあるのかもしれません。もし本人の思惑通り万全な体調で活躍できれば、日ハムの人気を押し上げる要因になるのは間違いありませんから」(前出・球団関係者)

毎年期待されながら、プロ入りから10年が過ぎた……。来季こそ後がない。斎藤の最後の戦いが始まる。

  • 撮影山崎高資

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