近藤真彦 事務所も無視できなかった「アンチ増殖」の背景 | FRIDAYデジタル

近藤真彦 事務所も無視できなかった「アンチ増殖」の背景

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不倫報道で無期限活動休止処分となった近藤真彦(‘19年)
不倫報道で無期限活動休止処分となった近藤真彦(‘19年)

近藤自らの申し出だった

ジャニーズ事務所の“長男”近藤真彦が「週刊文春」で報じられた不倫報道を理由に、芸能活動の無期限休止を発表した。近藤は事務所を通じて

《家族、関係者の方々、なにより応援してくださっているファンの皆様を裏切ることになり、大変申し訳なく思っております》

と謝罪。ジャニーズ事務所によると、近藤自ら申し出たそうで、公式サイトでは

《家庭を持つ一社会人による振る舞いとして大変軽率であり、自覚と責任に欠ける行動であったと弊社といたしましては重く受け止めています》

とした上で《弊社としましても、最年長である近藤の処分として当然の結論だと受け入れました》とコメントした。

近藤にとって今年はデビュー40周年の記念イヤー。12月2日放送の『2020FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第1夜に嵐やKinki Kids、KAT-TUNらとともに出演予定だったが、処分によって辞退することになる。

「まさかマッチが処分されるとは……」

芸能関係者はそう声を揃えるが、ジャニーズ事務所は日増しに高まるファンの不満を無視できないところまで追いつめられていた、とも受け取れる。

文春が25歳年下の一般女性と5年にわたる不倫関係をスクープ。「何かあってももみ消せる」と豪語していた近藤の“初被弾”で、同誌の直撃に「無理無理……」と6回繰り返したという。

ところが、各局ワイドショーや朝刊スポーツ紙は総じて完全スルー。唯一、声を上げたのはダウンタウンの松本人志で、11月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)の中で

「モヤモヤする。あまりにも周りがやらなさすぎる」

「長い歴史の中で『大手事務所はスルーしましょう』と各局なっちゃってる。それって一番損しているのはジャニーズ事務所さんなんですよ。悪いイメージつけられるから。もっと平等に扱うべきなんです」

とド正論をブチ込んだ。

また、“身内”であるはずのジャニーズファンからの異論も相次いだ。今年に入り、元NEWSの手越祐也がコロナ禍の不要不急な外出で無期限活動休止処分を受け、独立。同じく山下智久も8月に発覚した未成年女性との飲酒報道で活動自粛処分を食らい、先月31日付でジャニーズを退所した。

ともに以前から退社意志を持っていたとはいえ、ファンの立場からすれば、現時点でおとがめなしの近藤に「ずるい」「守られている」「示しがつかない」となるのは当然のことだ。

‘16年に解散したSMAPファンの心中も穏やかではなかった。グループはメリー喜多川副社長(当時)が週刊誌で放った発言を機に不信感を抱き、木村拓哉を除くメンバーは独立に動いた。

これを御したのがメリー氏で、事務所に盾ついた中居正広ら4人は『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で“公開処刑”を受け、その後全員がジャニーズを離れた。

「そのメリー氏が最も寵愛しているのがマッチ。今回の不倫スキャンダルをマッチ=メリー氏という構図で捉え、批判するSMAPファンも多いですね」(スポーツ紙記者)

近藤の絶頂期を知らない若手グループのファンも、5年前の忌々しい記憶から否定的な声を上げていた。

‘14年から15年にかけて行われた恒例ジャニーズのカウントダウンコンサートでのこと。近藤は35周年企画として、デビュー曲「スニーカーぶる~す」をはじめ、代表曲を他のグループとともに延々と大合唱。会場のファンのお目当ては後輩グループで、“近藤祭り”は本音をいえば苦しい時間以外のなにものでもなかった。あるレコード会社関係者は、

「ファンの間でこの年のカウコンは“悪夢”として語り継がれている。この年から若手グループのファンにも近藤さんのアンチが急増した」

と証言する。一連の騒動で、近藤本人もまさか自分がここまで嫌われていたとは思わなかっただろう。イチから出直すしかない――。

  • PHOTO結束 武郎

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