小林麻耶 夫・あきら氏の“悪態”で陥る「2度目の引退」危機
世間的にはさほどでもないのだが、業界内では盛り上がりを見せている小林麻耶の番組降板騒動。連日のように、関連するニュースが飛び出している。
というのもテレビ局側が発表した降板の理由が今一つしっくりこず、近年稀にみる不可解でモヤモヤ感がある降板劇だったからだ。
「レギュラーコメンテーターが番組を降板するのは、改変期のリニューアルのときが多いです。“番組卒業”ってやつですね。ある日突然いなくなるというのは稀有なことです。大概、何か不穏な出来事があった場合ですね」(情報番組プロデューサー)
中途半端な時期に降板する場合は、コメンテーターの事情でスケジュール調整ができなくなり、止む無くというケースもある。突如消えてしまう場合は、何か不祥事を起こしたり、上沼恵美子vs『キングコング』梶原雄太のようなMCに嫌われたり、激しい衝突があった場合が考えられる。ほかには、めったにないことだが番組内で不適切な言動や行動があった場合なども。
だがそれぞれのケースで、番組サイドから視聴者に何らかの説明があるし、なくても視聴者が、降板はさもありなんと納得できるものなのだが、今回は違った。小林は出演予定日当日、自身のYou Tubeチャンネルで、
《「私、昨日午前中に、突然番組の降板を言い渡されて、今日、番組に出演できなくなりました!》
と発言。降板理由については、担当しているファッションコーナーのスタッフからいじめにあっていたことから、ロケを断ったところ、突然降板を告げられたと主張。
“今日は摩耶ちゃんはいないのね”と、漠然とテレビを見ていたファンは事情を知ってビックリ仰天したことだろう。また彼女の発言を信じたなら、なんて酷いテレビ局だと思った人もいるだろう。これはただ事ではない。マスコミも色めき立ったのはいうまでもない。TBS関係者に話を聞くと、降板の理由について、
「いじめなどありません。あくまでも日程の調整ができなくなったからです」
と、いじめを否定した。
“日程の調整”とはスケジュールのことと思われる。報道されているように彼女との間でロケ日の調整ができなかったということなのだが、ロケ日であってスタジオ出演日ではない。それで降板とは、腑に落ちない人は多いだろう。
そして、小林がYou Tubeで発言した当日、彼女の所属する生島企画室が、
「この度、慎重に話し合いを続けて参りましたが、それぞれの思いがあるなか、正常なマネジメント業務を行う事が困難になった為、2020年11月12日をもちまして、弊社所属小林麻耶とのマネジメント契約を終了することと致しました。これまでご支援下さいました皆様、誠にありがとうございました」
と、小林との契約解除を発表したのだ。
「小林が言うようにいじめがあったとすれば、事務所は大事なタレントを守るためにテレビ局側に抗議するのが普通でしょう。スケジュールに関しても事務所と局側が話し合って対処できるはず。そうしなかったということは、どう見ても小林自身になにか問題があったのではないかと思います」(芸能プロ関係者)
そして、次から次に出てきた報道によって降板劇の全貌がぼんやりと見えてきた。いくつかの報道によれば、小林の夫である整体師のあきら氏がロケ現場に同行してきて、いろいろ口出ししてくるために、撮影がはかどらないことが多く、スタッフがロケ現場への夫の同行を止めてもらうように小林に伝えたところ、彼女はそれが不満だったという。どうやら彼女はそれをいじめだと捉えたようなのだ。
局側の意向にタレントサイドが沿うことができなければ、またその逆でも番組出演を続けることはできない。
そして局と彼女の間に決定的な亀裂が入る出来事が。小林が番組降板を発表した2日前のことだ。夫のあきら氏が1人でYou Tubeチャンネルに出演し、そこで『グッとラック!』のMCである立川志らく批判を繰り広げたのだ。
その布石となったのが先月番組内であった志らくと小林の意見の対立。その件を持ち出し、
《麻耶ちゃんに意見言うなんて100年早いよ。あのMCどうかしてますよ。ダサッ! いや本当にダサいから。自分でいつも正論言ってると思うんじゃねえよ! 全然トンチンカンなこと言ってるから》
と志らくを攻撃した。しかしこれは常識ある大人がする反論や非難とはかけ離れたものだ。単に悪態をついているようにしか見えない。
「もう少しまともな言葉遣いができないものか、と思いますよね。椅子の上に胡坐をかいたり、ドリンクをズズズっと音を立てて飲んだり、行儀が悪く、映像を見ていて不快に思った人は多いでしょうね。
それにしても愚かなことをしたと思います。彼は小林麻耶の夫であり同じ芸能界に身を置く立場。まったく関係ない第三者ではない。どういう影響を及ぼすか考えたらわかると思うのですが」(前出・芸能プロ関係者)
共演者を誹謗中傷したら、もはやその人と共演はできないことは誰でもわかるだろう。さらに問題のいじめがあったと主張しているファッションコーナーにも言及し、スタッフを激しく非難している。もしかしたらこの時点で、自ら番組降板の覚悟はできていたのかもしれないが、番組降板だけで済む話ではない。
「あの発言を聴いたら、局としては番組を降りてもらうしかないでしょうね。TBSはもちろん、志らくさんご本人と彼の所属している大手芸能事務所も面白くないでしょう。もはや怒りを通り越してあきれていると聞きました」(ワイドショースタッフ)
前述とは別のTBS関係者は、「彼女はこの先同局に出演することはまずないだろう。それどころか他の地上波キー局も難しいのではないか」という。テレビ業界と大手芸能事務所を敵に回した彼らは、芸能界追放の危機にあると言ってもいい。だが、『コバヤシテレビ局』を見ていてもその危機感は伝わってこない。それどころか、置かれている状況を楽しんでいるようにも思える。
2人はいったい、どこへ向かっているのか――。
写真:つのだよしお/アフロ