史上初のGM兼監督就任でも楽天・石井一久の表情が冴えないワケ

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本拠地・楽天生命パークで行われた秋季キャンプを視察した石井・新監督。どこか表情がパッとしない(画像:共同通信社)

東北楽天ゴールデンイーグルス取締役GM兼監督ーー。

この長い肩書きが、来季から楽天の監督に就任する石井一久氏(47)の役職だ。プロ野球史上初のGM兼監督の誕生。全権監督として采配はもちろん、補強などのフロント業務も一任される。

「全権監督といえば巨人の原辰徳さんが有名ですが、GM兼任ではありません。原さんは重要事項の決断はしますが、実務作業はフロントに任せています。石井さんの場合は、チーム内のあらゆることを託される。権限の大きさは、原さんの比ではありません」(スポーツ紙記者)

チームを自分の思い通りにできるのだから、石井氏もヤル気満々かと思いきや……。表情はイマ一つ冴えないという。

「楽天の三木谷浩史オーナーが18年に石井さんを招聘した時、監督として起用するつもりだったそうです。しかしメジャーでプレーし、米国で中心的役割を担うGMに憧れていた石井さんは監督就任を拒否。希望通りGM職に就きました。兼任とは言え、来季から監督をやらされるのは本意ではないでしょう」(楽天球団関係者)

3位で解任で4位で続投?

今回の石井・全権監督誕生までには、さまざまな伏線がある。最初のつまずきは、19年シーズン終了後のことだ。

「チームを最下位から3位に引き上げた、当時の平石洋介監督を解任してしまったんです。石井さんは理由として『バントやスクイズなどの精度、サインミスの多さや走塁を含めた意識改革が改善しきれなかった』と説明しています。平石さんは納得いかなかったのでしょう。新設される『二軍統括』のポストを断り、コーチとしてソフトバンクに移ってしまいました。

石井さんが平石さんの後釜に据えたのが、ヤクルト時代の後輩で、気心の知れた三木肇さんです。ロッテから涌井秀章や鈴木大地などを獲得し、戦力も大幅にアップ。今季は7シーズンぶりの優勝が期待されていました」(同前)

ところが……。

「終わってみれば4位とBクラス。石井さんは当初、三木さんを留任させるつもりで、スポーツ紙も『三木監督 続投基本線』と報じました。しかしファンからは、『なんで3位の平石が解任で三木が留任なんだ』と猛反発の声が。やむなく、三木さんを辞任させることに…という背景があるようです。

混迷は終わりません。監督候補を名前はいくつか上がりましたが、三木谷オーナーが認めないなど実現にいたらず。選択肢がなくなり結局、石井さんが監督に就任することになったんです」(前出・記者)

石井氏の表情が暗いのも、わからなくもない。しかもコーチ陣からは、子飼いの人間の名前が外れされてしまった。

「Bクラスの責任を取らされたのは、三木さんだけではありません。石井さんと同じヤクルト出身で仲良い、伊藤智仁・一軍投手チーフコーチは退団。同じく野村克則・一軍作戦コーチは育成捕手コーチに降格となりました。

全権監督就任とは、全ての責任を負うということです。三木谷オーナーとしては、GMとして結果を残せなかったのだから監督としてやってみろという考えでしょう。石井さんは逃げ道を断たれた状態です。求められるのは優勝。最低でも、平石さんを上回る2位の成績がノルマとなるでしょう」(同前)

石井氏にはコーチ経験すらない。高い目標を設定され、いきなり背水の陣でシーズンに臨むことになる。しばらく憂鬱な日々が続きそうだ。

  • 写真共同通信社

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