DeNAの新監督・三浦大輔 番長なのに「超イイ人」伝説 | FRIDAYデジタル

DeNAの新監督・三浦大輔 番長なのに「超イイ人」伝説

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現役時代に通算172勝をあげた三浦。16年時点で投手として放った122安打はギネス記録だ(画像:共同通信社)
現役時代に通算172勝をあげた三浦。16年時点で投手として放った122安打はギネス記録だ(画像:共同通信社)

髪をポマードで固めオールバック。プライベートでは皮のジャケットにタオルを首に巻き、大ファンの矢沢永吉のコンサートへーー。

横浜DeNAの新監督に就任した三浦大輔(46)は、その外見から「ハマの番長」と呼ばれる。番長という愛称から、清原和博氏と比較されることもあるとか。だが球団17年ぶりの生え抜き監督の性格は、酒や薬物でトラブルをたびたび起こした清原氏と真逆だという。

「『超』がつくほどイイ人ですよ。現役時代から、監督の言うことに不満を言うのを聞いいたことがない。19年からは一軍投手コーチや二軍監督を歴任していますが、常にラミレス監督を立て球団の方針に従っています」(スポーツ紙担当記者)

チーム思いの熱いエピソードには事欠かない。横浜が日本一に輝いた98年には、こんな事件が起きた。

「8月に肝機能障害で、1ヵ月離脱することになったんです。入院先の医師は、絶対安静を指示しました。しかし優勝争いをするチームを尻目に、病床で寝ていることができなかったのでしょう。ドクターストップを無視し、夜中になると病院周辺をランニングしていたそうです。

三浦は医師に相当怒られたとか。ただ、当時の権藤博監督は感心していました。権藤さんも現役時代『権藤、権藤、雨、権藤』と呼ばれたほど連投を辞さないタフな投手でしたが、『平成に入ってもこんな熱い男がいのか……』と感無量の様子でした」(球団関係者)

お立ち台で号泣のワケ

交友関係からも、イイ人ぶりがうかがえる。98年1月に東京ドームで行われた「FINAL POWER HALL in 闘強導夢」では、蝶野正洋のセコンドについたほどプロレスファンとしても知られる三浦。親交のあった“破壊王”橋本真也さんが05年7月に急逝すると、直後の試合でハプニングが起きた。

「橋本さんが亡くなった後、初めて先発として投げた広島戦でのことです。いつもなら矢沢永吉の曲で登場する番長が、橋本さんの入場テーマ『爆勝宣言』でマウンドに上がったんです。橋本さんへの追悼の気持ちからでしょう。初回から気合が入っていました。終わってみれば、2安打10奪三振でシャットアウト。実に6年ぶりの無四球完封でした」(同前)

ヒーローインタビューには、再び『爆勝宣言』で登場。こう言って、お立ち台で大泣きした。

「無我夢中だった……。気持ちだけしっかり持って、負けないように頑張りました。この勝利はすごくお世話になった橋本さんに届けられたらと思う……。ゆっくり休んでほしいです」

三浦は奈良県出身で、子どもの時から阪神ファンだったという。08年にFA宣言した際には、タイガース移籍が確実と報じられた。ところが……。

「横浜ファンから『行かないで!』というメッセージが、多数チームに届けられたんです。三浦としては、長年見守ってくれたファンの思いを裏切るワケには行かない。一時は阪神に気持ちが傾いていたようですが、土壇場で残留を決めたんです」(別の球団関係者)

ファンからもチームメイトからも慕われ、横浜一筋を貫いた三浦。だが、監督としては不安視する声もある。

「あまりにイイ人過ぎますからね。指揮官は時には冷酷にならなければなりません。レギュラーでも調子が悪ければ二軍に落とし、勝利目前の投手でもピンチを迎えればマウンドから降ろす。果たして選手思いの番長が、非情になれるか疑問です」(同前)

イメージと現実に、大きなギャップのあるハマの番長。「脱イイ人」が監督として成功するのかの、ポイントになりそうだ。

  • 写真共同通信社

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