観客動員2053万人超でも映画『鬼滅の刃』を見ない人たちの本音 | FRIDAYデジタル

観客動員2053万人超でも映画『鬼滅の刃』を見ない人たちの本音

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小説版も発行された『鬼滅の刃』。小学生を中心に爆発的なヒットをしている(画像:共同通信社)
小説版も発行された『鬼滅の刃』。小学生を中心に爆発的なヒットをしている(画像:共同通信社)

「鬼滅の刃」ブームがとどまるところを知らない。原作漫画、テレビアニメの大ヒットに続き、10月16日より公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、観客動員数2053万人越え。現在の日本の人口が約1憶2500万人であるから、何と約16%の日本人がこの映画を見た、という計算になる(もちろん、何度も見たファンがいるので、実際はそうではないのだが)。

興行収入は、2013年に世界中でアナ雪旋風を巻き起こしたアニメ映画『アナと雪の女王』を抜き、歴代2位に。『千と千尋の神隠し』を抜いて1位に輝くのも時間の問題だろうと言われている。

名作であることはいうまでもなく、そのうえで社会現象にもなっている「鬼滅の刃」。気になるのが、これほどの話題の作品をあえて見ない、という選択をした人たちだ。そこにはどんな考えがあるのだろう。

そこで、漫画、テレビアニメ、映画と、「鬼滅」を見ていない人たちを探し出し、その理由を調査してみた。そこから見えてきたのは、「否定する気持ちはないけど、なんとなく見ない」派と、「騒ぎになっているから意地でも見ない」派の2派に分かれる、ということだ。

それぞれの言い分をまとめてみた。

<何となく見ない派>

・鬼が怖い

「見ようとしたが、登場人物の顔が怖くなってしまった」(20代・男性)

「流行っているのでアニメを1話見てみたけど鬼が怖い。主人公はカッコいいんだけど鬼がもう……」(30代・女性)

・ストーリーにハマれない

「『ONE PIECE』もそうだったけど、“男のロマン”みたいな感じが苦手」(40代女性)

「時折挟まれるギャグのノリが合わない」(20代・女性)

このあたりは「好みの問題」といったところだろうか。

・見る気はあるけど……

「なんか乗り遅れたからか、今見始めても時すでに遅し感。見れば面白いのはわかっているけど」(30代・男性)

「まわりが見ていないから。見ても語る相手がいない」(30代・女性)

「そもそもアニメというものが好きじゃないので、見ようと思いつつどうしても腰が上がらない」(40代・男性)

「他に見たい作品がいっぱいあるので」(40代・男性)

一方で、「見るもんか」と固く決意して見ていない人も多いようだ。その気になる理由とは……?

<決意して見ない派>

・流行っているものが嫌い

「『君の名は。』も『アナ雪』も見ていない。みんなが知っているものを知らないのは不安っていう考えがない」(30代・女性)

「人気があるからといって見なきゃいけないわけじゃない。自分の見たいと思った時に見る」(20代・男性)

・押しつけられすぎて逆に嫌いに

「『鬼滅を見ないなんて人生損している』と言われたことに反発しています」(30代・女性)

・その他

「子どもが大きくなったら一緒に見たいので温存している♪」(30代・女性)

「ネトフリで見ようと思ったが、全部で26話もあった。見始めたらやめられなくて廃人になりそうなので、怖くて手が出せない」(30代・男性)

と、見ない人たちの理由は上記のような感じだ。否定心も肯定心もない「何となく見ない」派は、いわば無関心なのだろう。が、「鬼滅」の存在感が強すぎるゆえに「見ないと決意している」派も一定層いるようだ。

彼らはいわば「潜在的視聴者」で、今後何かをきっかけに鬼滅を見始めるかもしれない。彼らが「やっぱり見る」に転じたら、さらに記録が伸びていくわけだから、やっぱり恐るべし、鬼滅ブーム……。

  • 取材・文奈々子

    数年間の会社勤務を経てフリーライターに。女性誌や週刊誌でタレントのインタビュー、流行事象の分析記事を扱う他、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 写真共同通信社

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