入手先「言えません」伊勢谷友介の初公判で見た“芸能界未練ナシ” | FRIDAYデジタル

入手先「言えません」伊勢谷友介の初公判で見た“芸能界未練ナシ”

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初公判でも頑なに「入手先」を話さなかった伊勢谷友介被告
初公判でも頑なに「入手先」を話さなかった伊勢谷友介被告

大麻取締法違反(所持)罪に問われた俳優・伊勢谷友介被告の初公判が12月1日、東京地裁で開かれた。

起訴状によると、9月8日に東京都目黒区の自宅で乾燥大麻計約13・17グラムを所持したとしている。伊勢谷被告は黒のスーツ姿で、高い位置まで刈り込んだツーブロックヘアーで入廷。いつもの自信に満ちた表情で裁判官と向き合った。

だが、証言内容はどれも首を傾げたくなるものばかり。謝罪の言葉を並べつつも、大麻については、

「人を傷つけるものではない」
「お酒で解きほぐすより(大麻のほうが)翌日に影響が少ない」

などと持論を展開。逮捕で周囲に影響が及ぶとは「考えられなかった事実はある」と述べた。

注目された大麻の入手ルートについても、頑なに口を閉ざした。同被告によると、入手したのは「事件の2、3日前に知人から」。女性検察官に誰から買ったか追及されたが、

「言えません。私が(実名を挙げて)社会にさらすことはしたくない」

と言い切った。検察官からはなおも、入手相手は反社会勢力の人間かと確認されたが、被告は「いいえ、違います」と首を横に振った。この知人とは代理人を通じて関係を切ったという。

「伊勢谷被告は入手先を“言わない”のではなく“言えない”。ビジネス上のやりとりがある人物で、仮に名前が世に出た場合、その人物の周辺にまで疑いの目が向けられることになる。(入手ルートには)それなりに名前のある人物が絡んでいるということだろう」(警察関係者)

検察側は常習性が顕著で「再犯が懸念される」ことから懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予を求めた。

入手ルートについては口を閉ざした伊勢谷被告だったが、自身のフィールドの話になると途端に饒舌になった。伊勢谷被告は俳優業と並行して、地球環境の改善に取り組む会社「リバースプロジェクト」を立ち上げたことで知られる。

法廷ではこれまで従事してきたボランティア活動についてアピール。冒頭陳述では弁護人の口から「社会彫刻」なる言葉が飛び出し、傍聴席は混乱。これは「人は皆、未来に向けて社会を彫刻せよ」というドイツの美術家ヨーゼフ・ボイスの概念で、伊勢谷被告の著書のタイトルでもある。伊勢谷被告は

「人類の未来をいかようにしていいものにするかを考え、リバースを作った」

と主張。被告いわく、同社は「人類が地球に生き残るためのパブリック会社」という。

「裁判の大半はこのリバース社がどれだけ社会に貢献してきたかという“事業報告”に割かれました。傍聴席の記者は難しい講義を聞いているような感覚に陥りましたね。伊勢谷被告は今後も社会彫刻の概念を持ち続け、地球環境に関する活動をしていきたいと語っていましたが、裁判官は完全スルーで、一切関心がないようでした」(傍聴したスポーツ紙記者)

現在の金欠ぶりがにじみ出る発言もあった。逮捕によって伊勢谷被告は仕事先から損害賠償を求められており、「稼いだお金の大半を提供せざるを得なくなりました」と告白。伊勢谷被告を知る人物は

「もともとお金があるわけではない。リバース社も赤字経営だったそうだ。彼の財産は住まいであるマンションと愛車の改造ハイエースくらいのもの。ともにお気に入りの品で、手放すことはしたくようだ。返済については『待ってもらっているものもある』と聞いている」

と明かす。気になる伊勢谷被告の今後だが、初犯ということで執行猶予判決が確実視されている。判決確定後は、人脈をフル活用し、新たな事業を起こすとも。

「芸能界に固執するタイプではない。以前から関心の高かったSDGs(持続可能な開発目標)にちなんだ活動をしていくのではないか。そのためのスポンサーもいるようだ。なぜここまで彼に肩入れするのかはわからないが…」(芸能プロ関係者)

初公判で感じたのは、伊勢谷被告が貫くスタイルと世間とのズレ。本人は雄弁に語るが、どれも抽象的で頭の中にイマイチ入って来ない。判決は12月22日の予定。最後に伊勢谷被告はどんな“捨て台詞”を残すか――。

  • 写真Pasya/アフロ

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