ディーン・フジオカに大谷亮平…ドラマで「逆輸入俳優」が光るワケ | FRIDAYデジタル

ディーン・フジオカに大谷亮平…ドラマで「逆輸入俳優」が光るワケ

年上女性といい絡みを演じてくれる、貴重な存在!

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2017年2月、第41回エランドール賞の授賞式に出席したディーン・フジオカ(写真:アフロ』

秋ドラマもそろそろ終盤。見ていて気づいたのは、人気俳優とアラフィフ女優たちとの絡み。一般社会、芸能界でもある程度年齢を重ねた女性への対応は、気遣いするものがある。その行為を難無く、しかもさりげなくこなしていたのはディーン・フジオカと大谷亮平の二人だ。そして二人に共通するのは、アジア圏で活躍をした逆輸入俳優であることだった。

アラフィフ女優を輝かせた二人は“逆輸入俳優”

まずは愛称・ディーン様ことディーン・フジオカ香港、台湾で音楽活動や俳優業を行い2006年に公開された映画『八月の物語』で主演を果たす。そして、2013年に映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』という日本作で、監督、主演、主題歌を努めている。芸能界の優等生と言って間違いはない。

そんなイメージを覆すように、彼がバラエティ番組で見せる素顔が非常に好きだ。以前、番宣で出演していた『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で、何度かその様子を見かけた。食レポを求められているにもかかわらず、「ほうれん草の灰汁がある」など、重箱の隅をつつくようなチェックをひたすら繰り返していた。これがご本人は真剣な面持ちなので、見ている側としては笑うしかない。

そんな天然王子は現在、12月13日(日)に最終回を迎える『危険なビーナス』(TBS系)に出演中だ。

この作品でディーン様は莫大な遺産を持つ矢神家の養子・勇磨役を、そして母親の佐代を麻生祐未が演じている。この二人の絡みが親子とは思えないほど、艶っぽい。いや、なんかもう愛人関係を疑いたくなるほど、濃厚。親子だからキスシーンがあるわけでもないのに、妖艶な雰囲気を漂わせている。

自動車の運転席と助手席に座って、母が勇磨にすり寄っていく姿はもう愛人の香りさえしてくる。演技とはいえ、大女優を前にしても全くたじろぐ様子のない、ディーン様。むしろ彼が麻生を手玉に取っているような余裕さえ見えてしまった。

ふと、かつては朝ドラ『あさが来た』(NHK総合・2015年)で、実業家・五代友厚を演じて、日本全国の奥様方を朝から活気づけたことを思い出す。今回の素養が当時からあったのだろうか。

韓国・ソウルで開催された『ソウル国際ドラマアワード2018』で賞を受ける大谷亮平(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

“年下男×年上女”の新しいドラマ像が開拓できる予感?

そしてもう一人、年上女優とのいい絡みを期待させてくれるのが、大谷亮平。

韓国ドラマ『家に帰る道』(2009年)『ヒーロー』(2012年)など、人気の作品に次々と出演。快進撃と呼ぶにふさわしい活躍ぶりだった。そして日本でもその頭角を現し始めたのが2016年。ブレイクとなった作品は『逃げるは恥だが役に立つ(以下、逃げ恥略)』(TBS系)で、石田ゆり子の恋の相手役として登場したこと。人気上昇中だったアラフィフ女優を落としにかかる様子は話題を呼んだ。ちなみにディーン様も映画『記憶にございません!』(2019年)で、ファーストレディ役の石田と愛人関係となっていた。

そんな大谷が『監察医 朝顔』(フジテレビ系・毎週月曜・21時〜)につい最近登場をした。そして山口智子と、ただならぬ様子で絡んでいる。あのトレンディ女優を相手にしてもなんの違和感もなく、すっと隣に並べるのは素晴らしい。「もう離しませんよ」という、抜き差しならぬ関係性を思わせるセリフを放つ。ひょっとしたら韓国にいて、平成初期の山口のブレイクぶりを知らないというのはあるかもしれない。おそらく二人は、最終的に恋愛関係ではないと思うけど“匂わせぶり”は素晴らしい。

思えば大谷は『逃げ恥』以降も『奪い愛、冬』(テレビ朝日系・2017年)など、韓流や大映ドラマを彷彿させるような、激しい作品に出演していた。そこでは彼がなんの違和感もなくすっぽりおさまっていたことを思い出す。

この二人のようにアラフィフ、アラカン年代の女優陣と対等に演技ができる俳優は日本では珍しい。年下男性との恋愛模様を描くドラマはたくさん放映されていて、私も大好物だ。でも“絵面”として考えると、現在放送中の『恋する母たち』(TBS系)の林優子(吉田羊)と赤坂剛(磯村勇斗)に見られるような、40代と30代前半のシチュエーションが限界に近い。

以前、取材で年齢差のある女優との恋愛ドラマでの共演は、男性俳優側からするとリスクも高く、かなり慎重になるという話を聞いたことがある。何となくわかるような気もするけれど。

ただ昨今の“年上女×年下男シーン”の人気を考えると、40代男と50〜60代女の設定は必要になってくるはず。そこに今回の逆輸入俳優、二人が秋ドラマから浮上した。二人のように海外で活動経験があるタイプは、良くも悪くも度胸や、私たち日本人にはない感覚があるのでは? というのはあくまでも予測。でも新しい恋愛ドラマを運んできてくれることだけは間違いないと信じて、次なる出演作を待ちたい。

  • 小林久乃

    エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。

  • アフロ、Lee Jae-Won/アフロ

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