DV、降板、破産危機…ジョニー・デップの凋落ぶりがヤバい | FRIDAYデジタル

DV、降板、破産危機…ジョニー・デップの凋落ぶりがヤバい

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2020年10月、プロデューサーのひとりとして手掛けたドキュメンタリー作品『Crock of gold: A few rounds with Shane McGowan(原題)』が上映されたチューリッヒ映画祭にて。写真:ロイター/アフロ

大変なことになった。ジョニー・デップが今、俳優生命の危機に瀕している。

つい先日は、俳優としての再起がかかっていた映画『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役を降板したばかり。イギリスの大衆紙『ザ・サン』を相手取り、元妻で女優アンバー・ハードへのDV報道を巡る名誉毀損の訴訟が、「記事はほとんど事実」と認定され、敗訴したためだ。

“降板”と報じられているが、その実態はほとんど解雇に近い。ワーナー・ブラザースがジョニーに降板を求め、それに従う形で役を降りた。

ただし、契約上の理由から、ワーナーが降板したジョニーに出演料を満額支払うことが明らかになっている。ジョニーはすでに新作の撮影に1日だけ参加しており、一部の海外メディアは「1日で1000万ドル(約10億4000万円・2020年12月初旬のレートで計算)以上の出演料を稼げる簡単なお仕事が完了」と揶揄した。

2018年のサンディエゴで行われたコミコンでは、グリンデルバルドの扮装でサプライズ登場。ファンを喜ばせた。写真:Splash/アフロ

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)のジャック・スパロウ役以降、最も高額なギャラを得ている俳優のひとりとして知られるジョニー。しかし『ファンタビ』を降板した現在、来年以降のスケジュールはほとんど白紙に近い状態だ。

元妻との泥沼離婚やDV疑惑が勃発する以前から、ジョニーの俳優としてのバリューはだいぶ低下していた。アメリカの経済誌『フォーブス』の調査によると、2016年の段階で、ジョニーは高い出演料に対し興行収入が少ない、いわゆる“コスパの悪い俳優”である。ランキングでは2年連続でぶっちぎりのトップだった。

それでも、シリーズ第5弾の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)では、ジョニー史上最高額となる約7500万ドル(約78億円・同)もの出演料を得たと噂される。興行収入につながらない俳優と言われながらもジョニーが出演料を下げなかったのは、懐事情が火の車状態だったからだ。

2004年に「2人の子供やパートナーのヴァネッサ・パラディとバカンスを楽しみたい」と、カリブ海の無人島を無邪気に購入。お値段は推定4億円とも。のちにこの島でアンバー・ハードと結婚式を挙げた。写真:Splash/アフロ

2017年には「破産の危機」と報道され、翌年には推定約6億5000万ドル(約677億円・同)とも言われる総資産がほぼ底を付いたと報じられた。

実は2007年ごろからすでに金銭状況は悪化しており、ジョニーの浪費に見合う収入を得るためには、高額のギャラを用意できる作品に出演し続けなければならなかった。出演作の大コケが連続した原因は、仕事を選ばなくなったためだ。

全5作の製作が予定されている『ファンタビ』の降板は、ジョニーにとって金銭面的にも大打撃だ。だが、金銭面にも関わる大きな問題は、元妻へのDV“認定”である。

2014年、まだ婚約中だったジョニー(左)とアンバー・ハード。年齢差は23歳で、ジョニーの猛アタックが実を結んで交際が始まった。写真:Backgrid/アフロ

2016年5月に元妻アンバー・ハードがDV被害を原因に離婚を申請すると同時にジョニーへの接近禁止命令も申請したが、8月にジョニーが約700万ドル(約7億3000万円・同)の和解金を支払うことで合意し、翌年1月には離婚が成立。

そもそもジョニーと結婚したあたりから、アンバーには「金、あるいは売名目的でジョニーと結婚した」などのバッシングが集中しており、離婚については「DVもデタラメ」と決めつけられていたが、それにしては証拠が出そろいすぎていた。

このころ、イギリスの大衆紙『ザ・サン』は、ジョニーが行ったとされる暴力行為を14件掲載したうえで、ジョニーを「ワイフ・ビーター(妻を叩く人)」と表現。これについてジョニーは名誉毀損を主張して裁判を起こしていたが、イギリスの裁判所は14件のうち12件は事実だったと認定した。それまでは“疑惑”だったものが、裁判所により“事実”の烙印を押されたわけだ。

『ファンタビ』シリーズのグリンデルバルド役に起用されたのも、当時はあくまでも“疑惑”だったからだ。疑惑でなく事実なら、このまま続編に出演させるわけにはいかない。どんなに良い演技をしても、家庭内暴力の加害者を作品に出すわけにはいかないのだ。ジョニーは「イギリスの裁判所の判決は理解しがたい」として上訴の意向を示していたが、裁判所はこの申請をすでに却下したという。

デンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン。映画『007 カジノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルや、『ドクター・ストレンジ』のヴィラン、カエシリウス役でおなじみ。お茶目な素顔が日本でも大人気。写真:Shutterstock/アフロ

今後もDV認定の影響は続くだろう。“疑惑”の段階で、すでに『パイレーツ~』シリーズ新作出演の道は閉ざされた。巨大資本の大手スタジオは、ジョニーの起用を避けるはずだ。

さらに悲惨なことに、『ファンタビ』グリンデルバルド役の後任が、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンに決定してしまった。悪役を演じさせたら右に出る者はいないマッツのことだから、期待以上の演技を見せてくれるだろう。

好感度の高い俳優ゆえ、代役決定のニュースに「ジョニデの降板は悲しいけれど、マッツ版のグリンデルバルドは楽しみ」との反応も目立つ。3作目は2022年7月に全米公開の予定だが、マッツがいい仕事をすればするほど、ジョニーの株は下がるのではないか。

2017年にカナダの小児病院をサプライズ訪問し、子供たちと遊んだジョニー。入院中の子供だけでなく、医療従事者もおおよろこびだったという。提供:BCCHF/Splash/アフロ

かつてのジョニーは、楽しげに無人島やフランスの古城をポンと買い、娘の治療をしてくれた病院に莫大な額の寄付金を送り、主演作のスタッフ全員に差し入れし、仕事の合間に海賊の扮装で小児病院を訪れては、難病で入院中の子供たちを励ましていた。思い返せば、そんなエピソードが生まれたのは、金銭的な余裕があったからこそなのではないか。

1日も早くジョニーが経済的に持ち直し、心にかつての余裕を取り戻すことを願う。そのためにも、まずはDV関連について誠実な対応をして欲しいものである。

  • 原西香(はら あきか)

    海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

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