女将の不倫疑惑、力士パワハラ脱走…相撲界激震「2020事件簿」

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弟子と不貞した女将と離婚した田子ノ浦親方。酔いたい気持ちもわからなくもない

休場続きの白鵬(35)、鶴竜(35)が横綱審議委員会から「注意」を受け、大関・貴景勝(24)が11月場所で2度目の優勝を決めた今年の相撲界。確実に世代交代が進み、主役は変わった。一方、土俵外で注目された力士や親方もいる。不祥事で世間の耳目を集めたのだ。2020年、『FRIDAYデジタル』が報じた角界のスキャンダルを振り返りたい――。

7月場所中に、相撲協会から「厳重注意」を受けたのは田子ノ浦親方(44)だ。キッカケはネット上にあげられた親方の泥酔画像。こんな書き込みも添えられていた。

「芋ロックを全てロックで50杯」

当時、相撲協会は「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を作成し「不要不急の外出自粛」を求めていた。ガイドラインに反し、外食して泥酔。力士を指導する親方としては、あまりに軽はずみな失態だ。なぜ親方は、前後不覚になるまで酒を飲んだのだろう。協会関係者によると、裏には「女将が弟子と不貞行為をしたトラブル」があったという。

「昨年9月に所属する横綱・稀勢の里(当時)の断髪式が行われた時、女将A子さんの姿が見えずちょっとした騒ぎになったんです。A子さんは角界きっての美人女将。メディアに取り上げられることも多く目立つ存在でしたから。後援会の人が部屋関係者から話を聞き、徐々に事情が明らかになった。女将は部屋の若手力士と不倫し、部屋を追い出されたらしいんです」

実際、田子ノ浦部屋のHPに女将の姿はない。また不倫相手とされる弟子のXも、昨年9月に突如としてナゾの引退をしている。

「Xは17年に入門。将来を嘱望されていただけに、引退は不自然でした。部屋の関係者によると、Xは入門してすぐ女将と親密になったそうです。親方が巡業で部屋を空けている時に、二人が不貞行為をしているのを見かけた別の弟子が兄弟子に報告。最終的に親方にまで伝わったといわれています。

もともと親方は酒好きです。ただ女将の不倫が発覚してから、酒量は劇的に増えました。弟子を指導できなかった不甲斐ない思い、妻に裏切られた悔しさ……。そんなマイナスな感情が重なり、酒でウサ晴らしをするようになったのではないでしょうか」(部屋の事情を知る人物)

『FRIDAY』の直撃に、女将との離婚を認めた親方。外出自粛要請が出ている中での泥酔は、弟子を指導する立場として褒められたものではない。しかし……。親方の心境を考えると、慮る余地はありそうだ。

反抗的な態度に「クビにするぞ!」

弟子と不倫した田子ノ浦部屋の元美人女将(左前)。中央は稀勢の里(現・荒磯親方)、右が田子ノ浦親方

8月には、前代未聞の大脱走劇が起きた。茨城県にある式秀部屋所属の9力士が、女将の「パワハラ」に耐えかね逃げだしたのだ。力士たちは千葉県内のカラオケボックス内に逃げ込み、日本相撲協会へ通報する。相撲協会は翌日、式秀親方、女将のMさん、脱走力士たちを両国国技館で聞き取り調査。親方とMさんに、行き過ぎた指導を注意した。

「Mさんは、力士からLINEの返信が遅れると長文を送りつけ説教。コンセントは使用許可制にし、ロッカーを抜き打ちチェック。反抗的な態度をとると『クビにするぞ!』と脅していたそうです。

トラブルのキッカケは、今年1月から精神面の不調で親方が入院したこと。師匠の不在で、Mさんが部屋を仕切ることになりました。Mさんは、なんでも把握していないと気がすまない性格です。力士の実家から仕送り品や通販の商品が届けば、写真を撮り部屋のグループラインに投稿。従わないと、『協会に言いつけるぞ!』と脅していたそうです」(相撲協会関係者)

相撲協会の指示により、脱走力士たちは部屋に戻ることになった。Mさんも反省し、行き過ぎた指導を慎んでいるという。

英雄である親方が地元と法廷闘争

今年11月末、都内で『FRIDAY』の直撃に答える中村親方。地元との法廷闘争に「すごく悲しいです」と複雑な胸中を明かした

10月には、元関脇・嘉風の中村親方(38)が地元・大分県佐伯市などを相手に、約4億8000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁で起こした。中村親方が佐伯市のPRのため、所属する尾車部屋の後輩力士7人と同市で合宿を行ったのは昨年6月18日~23日のこと。訴訟の原因となった事故は、その期間中6月20日に起きた。

「当日、市内の藤河内(ふじかわち)渓谷で、乗り物を使わず岩肌を滑り降りる『キャニオニング』が行われました。親方も委託業者のインストラクターとともに、キャニオニングを体験。しかし滝壺に飛び込んだ際、右ヒザを負傷してしまいます。

すぐにドクターヘリで搬送され緊急手術を受けましたが、足首の麻痺など後遺症が残りました。一時は補助装備をつけなければ、歩行も難しい状態だったとか。結局土俵に復帰できず、親方は3ヵ月後に引退することになったんです」(スポーツ紙担当記者)

昨年9月16日に引退会見が行われたが、親方は地元愛から事故を公表するか悩んだとされる。会見で、親方はこう語っていた。

「誰かを責めているわけではありません。誰も憎んでいません。市長からは、できる限りのことをすると言ってもらいました」

悲惨な事故だが、双方の歩み寄りで問題はすぐに解決すると思われた。ところが……。

「市長の反対派の一部が、おかしいと言い始めたんです。藤河内渓谷でのキャニオニングは、過去7年間で4000人以上が参加したが、大きなケガをした人は一人もいない。親方自身の責任もあるのでは、という意見もありました。しかも市の担当者がたびたび変わり、両者の話し合いは一向に進展しなかったんです」(前出・記者)

両者の関係に、少しずつ亀裂が入り始める。決定打となったのが、以下の主張だ。

「市が『合宿はPR活動の一環だったがキャニオニングは違う』と主張し始めたんです。親方としては、合宿中に行われたイベントですから当然PR活動を兼ねていたと認識しています。何らかの補償はするという当初の態度は何だったのか。市が責任逃れをしていると受け止めた。引退の原因となった事故を起こし責任も取らないのでは、さすがに納得できなかったのでしょう。苦慮の末、市とキャニオニング業者を訴えたんです」(同前)

本来、地元のヒーローである親方と市の法廷闘争。第1回口頭弁論は11月27日に行われた。両者は徹底抗戦のかまえをみせている。

妻に逃げられたツラさを紛らわすためか。田子ノ浦親方は時に美女と寿司屋に行くことも。今年4月撮影
  • 写真AFP/アフロ撮影結束武郎 田中俊勝 等々力純生 

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