田中希実&新谷仁美 東京五輪内定を勝ち取った「強さのヒミツ」 | FRIDAYデジタル

田中希実&新谷仁美 東京五輪内定を勝ち取った「強さのヒミツ」

陸上・日本選手権で見事に優勝!

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田中希実は東京五輪の選考会を兼ねた日本選手権(長距離種目)の女子5000mで優勝。兵庫県出身、153㎝、41㎏
田中希実は東京五輪の選考会を兼ねた日本選手権(長距離種目)の女子5000mで優勝。兵庫県出身、153㎝、41㎏

日本長距離界の天才ランナー二人が、東京五輪への切符を見事に手にした。

12月4日に開催された陸上・日本選手権(長距離種目)。激戦の5000mを制したのが、田中希実(のぞみ)(21)である。今夏に1500m、3000mの日本記録を更新。満を持しての出場、そして優勝だった。 田中は大学の陸上部や実業団のチームに所属せず、父親をコーチとして、ほぼ単独で練習している。なぜ強いのか?

陸上競技を中心に取材しているスポーツライターの酒井政人氏が解説する。

「レベルの高い練習に一人で取り組んでいるので、集団で走ることになる試合のほうが楽に感じるのでは。周りに誰かいたほうがペースを作りやすく、引っ張ってもらえます。どこにも所属していないことが、彼女に良い結果をもたらしている。さらに田中は長距離選手ですが、スピードが武器。ラスト一周400mを60秒で走れる選手はほかにはいません」

1万mは新谷(にいや)仁美(32)が日本記録を28秒も縮めて優勝。3位以下は全員、周回遅れだった。’14年に一度引退し、OL生活を経て、’18年から競技に復帰した。

「以前は、食事制限をして体脂肪を付けずに身体を軽くしたほうが速いという考え方で、筋トレも重視していなかった。復帰後は筋力をつけて、『馬力』で走れるようになりました。フォームが変わり、ストライドも大きくなった。終盤でもペースが落ちなくなっている。高速スパイクの影響もあるかもしれません」(酒井氏)

二人は五輪でメダルを十分狙える。写真のような笑顔を来年も見せてほしい。

’18年にカムバックした新谷仁美は圧倒的なタイムを記録して女子1万mを制した。岡山県出身、166㎝、43㎏
’18年にカムバックした新谷仁美は圧倒的なタイムを記録して女子1万mを制した。岡山県出身、166㎝、43㎏

『FRIDAY』2020年12月25日号より

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