木村花さん中傷男に法の裁きでフジへBPO「厳しい判断」の現実味 | FRIDAYデジタル

木村花さん中傷男に法の裁きでフジへBPO「厳しい判断」の現実味

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今年5月に亡くなった女子プロレスラーの木村花さん。SNSでの執拗な攻撃を苦にしていたとも……

フジテレビの人気番組『テラスハウス』に出演したプロレスラー木村花さん(享年22)がSNSで誹謗中傷され、自死した問題で、警視庁はツイッターで中傷投稿を繰り返した侮辱容疑で、大阪府箕面市の20代の男性が書類送検された。

捜査関係者によると、男性は5月中旬ごろ、木村さんのツイッターの投稿に対し

《生きてる価値あるのかね》
《ねぇねぇ。いつ死ぬの?》

などと匿名で複数回書き込んだ疑い。警視庁の任意聴取に容疑を認め「番組で男性に暴力を振るっているシーンを見て、仕返ししたいと思った」と供述している。

木村さんは同番組内で試合用コスチュームを洗濯した同居男性に激高場面が放送された後、視聴者からの中傷が殺到。‘20年5月23日、都内の自宅マンションで倒れているのが見つかり、死亡が確認された。現場には遺書のようなメモ数枚が近くにあった。

警視庁は先月下旬に遺族が告訴状を提出したことを受け捜査。復元ソフトを使い、木村さんが亡くなるまでの約2カ月に届いた約1200件(約600アカウント)の書き込みを確認。誹謗中傷を含む書き込みは約200アカウント、約300件だった。

20代男性は騒動後に自らの書き込みを削除していたが、木村さんのスマートフォンに書き込みが画面保存されており、特定につながった。侮辱罪は「1万円未満の科料」や「1日以上30日未満の拘留」となる。

木村さんの母・響子さんは16日夜にツイッターを更新し

《加害者の特定や誹謗中傷はされないようにお願いします。法律できちんと裁いていただきますので、それ以外のことは望んでおりません》

とし《加害者が次の“被害者”になる悲しい連鎖は、花も望んでいないはずです》と呼び掛けた。

とはいえ、これで一件落着というわけではない。次は同番組を放送したフジテレビに関心が移る。テラハをめぐっては、番組を盛り上げるため出演者に“やんわり”とした指示や演出があったと複数のメディアで伝えられている。

「何より木村さんが誹謗中傷に苦しんでいる間、番組スタッフは状況を把握しておきながら、これといった対策を打ち出すことはしなかった」(スポーツ紙記者)

母・響子さんは7月、番組を制作したフジテレビを

「花が暴力的な女性のように演出・編集され、過呼吸になっても撮影を止めてくれなかった。人格や人権が侵害された」

と検証を求め、放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てた。BPOの放送人権委員会は9月に審理入りを決めている。

これに対しフジテレビは「出演者に対して言動、感情表現、人間関係等について指示、強要したことは確認されませんでした」と否定し、

《制作スタッフはSNSでの炎上を予見できず、炎上させる意図はなかった》

などとする検証報告をホームページで公開している。

「今回の大阪の男性が書類送検されたことが、BPO判断に影響を与えることは必至です。『予見できなかった』という言い分が、通用しない可能性がある。米国や英国など、海外のリアリティー番組でも犠牲者が相次いでいますからね。番組放送にあたり、出演者のケアを最優先に考えることは当たり前になっています」(テレビ局関係者)

木村さんが亡くなって間もなく7カ月。所属していたプロレス団体では追悼興行の話が瞬間的に浮上するも、その後立ち消えになってしまったという。お別れ会開催のメドも立っていない。「母親の響子さんサイドと認識の食い違いがあるのかもしれない」とはプロレス関係者。中傷者が書類送検されようとも、フジがBPOからどんな判断を受けようとも、亡くなった木村さんは帰って来ない――。

  • PHOTOゲッティ=共同

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