「チーム・ハンサム!」葛藤の1年を超えて2021年に目指すもの | FRIDAYデジタル

「チーム・ハンサム!」葛藤の1年を超えて2021年に目指すもの

富田健太郎・細田佳央太・福崎那由他が、ニューアルバムに込めた想いを熱く語る。動画メッセージ付き!

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左から福崎那由他、富田健太郎、細田佳央太の3人(撮影:島村緑)
左から福崎那由他、富田健太郎、細田佳央太の3人(撮影:島村緑)

歌、ダンス、ミュージカル、フィルムなど、エンタテインメントを追求することを目指し、アミューズ所属の若手俳優たちによって結成された「チーム・ハンサム!」。そんな彼らが「OVER THE RAINBOW PROJECT」として新しいプロジェクトを立ち上げ、クリスマスプレゼントとしてメンバー自らが作詞作曲を手掛けた曲を含んだアルバム『SUPER HANDSOME COLLECTION「GET IT BACK!」』を発売した。

新型コロナウイルスの影響により、誰しもが生活を制限され閉塞感を感じている中「ファンの方のために僕たちが少しでも何かができれば」とメンバーが集結し、作り上げたこのアルバム。作品に込めた思い、そしてコロナ禍という中で彼らが感じた2020年という1年についてメンバーの富田健太郎、細田佳央太、福崎那由他に話を聞いた。

――「チーム・ハンサム!」として新しいアルバムに込めた想いを教えて下さい。

細田佳央太(撮影:島村緑)
細田佳央太(撮影:島村緑)

細田「チーム・ハンサム!としてファンの人に向けて感謝の気持ちを伝えたかったのが一番です。アルバムの中ではユニットごとに作った作品もありますが、どの曲でも“ありがとう”という気持ちはぶれていないと思います。そんな想いを、聴いた人に感じ取ってもらえたらいいなと思っています」

富田健太郎(撮影:島村緑)
富田健太郎(撮影:島村緑)

富田「はじめて歌詞を全員で作った『GET IT BACK!』はリアルな今の僕たちの思いが入っています。これとは別にそれぞれユニットで取り組んだ曲もあるのですが、僕は特に自分の参加しているユニットの『強走』を聴いて欲しいです。僕自身ヒップホップをそんなに聴くほうではないのですが、ヒップホップのいろんな曲を聴いて勉強して作り上げた作品です。また、コロナで直接会えないため、オンラインでメンバー同士何度も打ち合わせをして制作したのもいい思い出です」

福崎那由他(撮影:島村緑)
福崎那由他(撮影:島村緑)

福崎「僕は富田さんと同じユニットにいました。僕自身は普段からヒップホップを聴くほうだったのですが、自分が歌うということ自体が初めてだったので、とにかく緊張しましたし、不安もありました。でも関わってくださったスタッフの方や、メンバーに支えてもらったことがすごく記憶に残っています」

細田「僕はバンドユニットのメンバーとして『SEIZE THE DAY』に参加しています。メンバーと何度も話し合って、こんな時だからこそ“とにかく熱くなれる曲にしよう!”と決めて、ロック全開な感じになっています。聴いてくださった方に元気を届けられる作品になっているんじゃないかな。

僕たちもファンの人たちもこの1年感じていたことは同じで、“誰かと一緒にいたい”とか“人と触れ合いたい”という想いを抱えながら生活してきたと思います。ひとりの時間を孤独に感じることもあったと思いますが、その寂しさが音楽を通して少しでも減るのであれば、こんなにうれしいことはないですね」

富田「そういえば、レッスンで久しぶりにメンバーに会った時、すごくうれしかったのを覚えています。特に佳央太や那由他は彼らが中学生の制服を着ている頃から知っているので、そんな二人と一緒にレッスンができたのが感慨深かったし、いい刺激ももらいました」

細田「久しぶりに会うからこそ、というのもあったかもしれませんが、先輩後輩が一緒に同じ目標に向かって取り組む熱い感じが部活みたいだったかも!」

福崎「みんなストイックだったよね。それぞれの背中に追いついていかなくちゃっていういいプレッシャーがあった気がします」

富田「こういう時期だからこそ、会うたびに胸にこみ上げてくるものがありました」

――コロナ禍の中、作品を作り上げるということはこのアルバムのみならず、本当に大変だったと想像されます。

富田「今年はみんな大きな変化を強いられたと思います。そんな中でも僕は今年の夏に舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』に参加させてもらったことが印象に残っています。事務所の先輩の安田顕さんや大谷亮平さんという先輩とともに稽古から本番まで2ヵ月以上の時間を一緒に過ごして、学んだことは計り知れません。

それにコロナということでお客さんも半分に減らして公演を行ったのですが、そんな中でも皆さんからのたくさんの声援をいただくことができましたし、スタッフの方々にも支えられて最後まで完走することができました。エンタテインメントを届ける側としていろんな葛藤や感動を覚えた1年だった気がします」

細田「僕も本来なら今年の夏に公開するはずだった『子供はわかってあげない』が2021年の夏まで公開延期になりました。当初は映画館がクローズしたりと、先の見えない不安が多かったのも事実ですが、改めて来年夏に公開が決定したので、1年越しの僕たちの映画に込めた想いを受け止めてもらえる日が来るのが待ちきれません」

福崎「僕はそれこそハンサムのメンバーたちと取り組んでいた『青春㎤』という舞台がコロナの影響でオンライン配信という形になりました。舞台に関わってくれた皆さんがなんとかお客さんに届けようと、知恵を絞ってできたこの舞台での成功体験から得たものはとても大きいです」

――仕事の取り組み方も、気持ちの整理の仕方も、ニューノーマル時代に合わせざるを得なかった2020年。そんな1年だったからこそ、例年以上に印象に残ったニュースも多かったと思うのですが、今年一番印象に残ったニュースはなんですか?

富田「1月に起きた元NBA選手のコービー・ブライアントさんが墜落死したニュースは衝撃を受けました。僕は小・中学校とバスケをしていて、それこそ何度もNBAの試合を見ていたし、スター選手として憧れていた人だっただけに苦しかったです」

細田「僕もコービーのニュースは衝撃でした。これに関連してNBAが “Black Lives Matter”の運動を全面的に支援することも知りました。これらのニュースをきっかけに、僕自身も偏見とか差別ということについて考え直した1年でした」

福崎「僕はやっぱり今年はコロナのニュースが一番印象に残っています。2月15・16日に両国国技館でスーパー・ハンサム!の15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE『JUMP↑with YOU』が行われたのですが、2月26日に国からイベント自粛要請がされる直前でライブができたんです。あの時メンバーで舞台に立てたこと、それからファンの皆さんに会えたことは本当に奇跡だったんだな、といま改めて感じています」

富田「あ、そういえば映画『パラサイト 半地下の家族』も今年上映されたんだね」

細田「韓国の作品といえば今年は『愛の不時着』! “流行ってるんだー”くらいにしか思っていなかったけど、見たらすっかりはまりました(笑)」

福崎「でも、今年はやっぱり明るいニュースばかりとはいかなかったよね。2021年こそは僕たちからもいいニュースを届けられるようになりたいです。当たり前にエンタテインメントを楽しめる1年になりますように!」

左から福崎那由他、富田健太郎、細田佳央太(撮影:島村緑)
左から福崎那由他、富田健太郎、細田佳央太(撮影:島村緑)

富田健太郎
1995年8月2日生まれ。東京都出身。
俳優に留まらず声優も担当するなど幅広い活躍で注目を浴びる。NHK連続テレビ小説「花子とアン」、テレビ東京『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』、テレビ朝日『僕の初恋をキミに捧ぐ』、MBS/TBSテレビ『都立水商!~令和~』、テレビ東京『来世ではちゃんとします』、舞台『宝塚BOYS』、映画『サバイバルファミリー』などほか多数。趣味・特技は、料理、バスケットボール、キックボクシング、一人旅。

富田健太郎(撮影:島村緑)
富田健太郎(撮影:島村緑)

細田佳央太
2001年12月12日生まれ。東京都出身。
ドラマや映画で活躍。2018年には関西テレビ『FINAL CUT』では主人公の高校生時代を演じる。2019年、1,000人超えの応募者の中から抜擢され、映画『町田くんの世界』(石井裕也監督)に主演。2021年には、映画『子供はわかってあげない』(沖田修一監督)への出演が控えている。

細田佳央太(撮影:島村緑)
細田佳央太(撮影:島村緑)

福崎那由他
2001年11月5日生まれ。 茨城県出身。
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』や、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、ミュージカル『黒執事』などに出演。2017年には映画『光』、ドラマ「マリオ〜AIのゆくえ〜」にも出演。オンライン演劇『青春㎤』のDVDが現在発売中。

福崎那由他(撮影:島村緑)
福崎那由他(撮影:島村緑)

3人からの動画メッセージはコチラ

取材・文/知野美紀子
撮影/島村緑

 

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