三浦春馬さん基金を立ち上げも埋まらない事務所とファンの距離感
《三浦春馬に関する弊社の全ての利益は、「三浦春馬支援」と称し、ラオ・フレンズ小児病院内にて使用される注射器や、感染症予防の為のスタッフ用グローブなどの購入、小児病院の運営維持に充てられます》
‘20年7月に亡くなった俳優の三浦春馬さんの名を冠した「三浦春馬支援」の活動を所属事務所「アミューズ」が発表した。これは9月に「三浦春馬基金(仮称)」として発表されていたものだ。
アミューズは12月21日に公式ホームページで、
《三浦春馬が2007年に初めて参加したAct Against AIDS「THE VARIETY」。この活動を通じて、彼はその支援先であるラオ・フレンズ小児病院に何度も足を運び、現地で活動するスタッフの方々と共に、「ラオスの子供たちの未来を守りたい」という強い気持ちを持って、チャリティー活動に取り組んでおりました》
と、改めて三浦さんの意志を事務所が継承したことを明かし、そのうえでこの基金を立ち上げたことを説明した。
しかし三浦さんの衝撃の死から数か月経ったいまも、一部のファンは所属事務所に不信感を抱いているという。
「もちろん事務所にも事情はあったのでしょうが、亡くなったこと以外の詳細をなかなか発表できなかったことも影響して、彼のファンからは“会見を開くべき”とか“何かを隠しているのか”という声が多くあがった。
結局、事務所サイドが当日の経緯や遺書の有無を発表したのは、四十九日のとき。結果的に公表に時間がかかったことで、陰謀論までも飛び出してしまったのです」(スポーツ紙記者)
そんな中、発表された三浦春馬基金。寄付するという慈善活動にもかかわらず、SNSなどではファンからは
《収支の金額が発表されていないのではないか》
《いま日本の医療がこんなに大変なので日本に寄付すれば?》
などと、事務所としては功労者である三浦さんの名前の付いた基金を、彼の思いを継いで設立したにもかかわらず、ファンとの距離はなかなか埋まらないようだ。
「死後、三浦さんの楽曲やドラマや映画なども公開されたものが多かったのですが、“事務所として宣伝が少なかったのでは?”と不満を抱えているファンもいる。かといって事務所が力を注いで宣伝してもまた批判を受けることとなりそうですし、非常に難しい立場だとは思います」(ワイドショー関係者)
ファンにとってはなかなかぬぐえない事務所への不信感。天国の三浦さんは今なにを思うのか――。
PHOTO:香川 貴宏