現役続行の松坂大輔 恩師が語る「ボロボロでも来季活躍」の理由

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今年3月、ヤクルトとの練習試合に登板した松坂。公式戦では今季、一二軍ともに登板はなかった(画像:共同通信社)

「近年では一番、調子がイイようですね」

10月下旬、首脳陣が見守る中、西武の松坂大輔(40)は本拠地・所沢(埼玉県)の室内練習場でキャッチボールを行った。関係者は、周囲にこう感想を語ったという。

3度の最多勝、2度の最優秀防御率、4度の最多奪三振のタイトルを獲得した“平成の怪物”松坂だが、ここ2年間は一軍で勝ち星がない。14年ぶりの古巣復帰となった昨年も、7月に脊椎内視鏡頸椎の手術を受けた影響などで未登板に終わった。それでも12月21日に、1000万円減の年俸2000万で来季も契約。レッドソックス時代の11年に10億7000万円だった年俸は、50分の1ほどになった。現役続行することに対しては、様々な憶測が流れている。

「渡辺久信GMは以前から『貢献者の面倒をみるのがスジ』と話し、工藤公康や松井稼頭央らのスター選手にも花道を用意してきました。松坂は前回の西武時代(99年~06年)にエースとして活躍し、8年間で108勝をあげた大功労者。メジャーに移籍した際には、60億円ほどの移籍金を球団にもたらしています。

球団は将来、指導者として松坂を招聘しようと考えているでしょう。リハビリから復帰したら、一軍のマウンドで最後の花道を用意していると思われます」(スポーツ紙記者)

再び本拠地のマウンドで……

だが、松坂本人は決して後ろ向きではない。

「今季は手術の影響でシーズンを棒に振りましたが、術後のコンディションはかなり良いようです。来季の契約後には、こう語っています。『契約をしていただき感謝しています。(本拠地)メットライフドームでの勝利を目標に、サポートしていただいている球団、応援してくれるファンの方々に少しでも恩返しができるようにやっていきたい』と」(球団関係者)

松坂は18年にメジャーから日本球界に復帰して以来、メットライフドームでの一軍登板機会がない。中日に在籍していた復帰直後に交流戦での登板予定はあったが、背中のハリを感じ投球を回避したのだ。

「松坂はプロ入り後慣れしたんだ本拠地で、復活した姿をファンに見せることを強いモチベーションにしているようです。なんとかメットライフドームの一軍マウンドに立ち、往年の投球をしたいと。その一心で、現在はリハビリに励んでいます。

松坂は、自分のペースで調整することが許されています。前年未勝利で引退が噂された中日時代の18年にも、下馬評をくつ返し6勝をあげカンバック賞を受賞。ケガさえ治れば、来季も十分に一軍で戦力になるはずです」(スポーツ紙担当記者)

横浜高校時代に松坂を指導した、同校の元野球部部長で恩師の小倉清一郎氏が語る。

「メジャーの硬いマウンドに対応するため、以前の西武時代に比べフォームが崩れてしまいました。右ヒジを上げ、従来のスムーズな投球スタイルになれば、まだまだ活躍できるでしょう。ストレートは140kmほどでも、変化球のキレは衰えていませんからね。できる限り、ムダを省くことが大切です」

松坂は、日米通算170勝をあげた大投手だ。このまま終わってほしくないのは、プロ野球ファンの共通の願いだろう。打者をねじ伏せる圧倒的な投球を、もう一度見せてほしい。

  • 写真共同通信社

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