調べてわかった「丑年のプロ野球」はこんなにドラマチック! | FRIDAYデジタル

調べてわかった「丑年のプロ野球」はこんなにドラマチック!

8度目の丑年を迎えるプロ野球。歴史の重みを感じさせる出来事あれこれ!

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丑年の2009年9月13日、9年連続200安打を達成したイチロー(左)。生まれは1973年なので、干支も丑

今年は丑年、新型コロナ禍での大変な年明けになったが、過去の丑年、プロ野球はどんなシーズンだったのか、丑年のプロ野球を振り返ろう。

1937(昭和12)年、84年前の丑年

職業野球(プロ野球)がはじまって3シーズン目。まだ春秋の2シーズン制で、春は巨人、秋はタイガースが優勝。

春は巨人とタイガースが終盤まで競り合う大接戦。0.5差で巨人が振り切った。巨人の沢村栄治が24完投7完封、24勝4敗とキャリアハイの大活躍。防御率も0.81で1位。最高殊勲選手(MVP)に選ばれる。

秋はタイガースが巨人に9差をつけてぶっちぎりの優勝。景浦將が首位打者に輝いたがMVPは、イーグルスの外国人捕手バッキー・ハリスが獲得。

川上哲治は熊本工業学校で野球に打ち込み、翌年巨人に。野村克也は2歳、長嶋茂雄は1歳。

1949(昭和24)年、72年前の丑年

終戦後4シーズン目。南海のエース別所毅彦を引き抜いた巨人が、阪急に16ゲーム差をつけて圧勝。監督は三原脩。反発係数の高いラビットボールの時代。ダイナマイト打線、阪神の藤村富美男が新記録の46本塁打142打点で2冠王。首位打者は大映の小鶴誠。最多勝も大映のスタルヒン。MVPには藤村が選ばれる。

オフに球界再編騒動が巻き起こり、翌年からセ・リーグ、パ・リーグに分裂する。

野村克也、長嶋茂雄は中学3年生。王貞治は9歳。

1961(昭和36)年、60年前の丑年

セ・リーグこの年から監督に就任した川上哲治率いる巨人が、中日との競り合いを制して優勝。MVPには首位打者、本塁打王の長嶋茂雄が選ばれる。中日の権藤博が35勝を挙げて新人王。

パ・リーグ鶴岡一人率いる南海が東映に2.5差をつけて優勝本塁打王の野村克也がMVPに選ばれる。西鉄の稲尾和久がNPB最多タイの42勝を挙げる。

日本シリーズは4勝2敗で巨人の優勝。

王貞治はプロ入り3年目だったが、まだ2本足で打っていた。三振が多く「王、王、三振王」と揶揄された。

1973(昭和48)年、48年前の丑年

セ・リーグは0.5差で阪神を振り切って巨人が優勝。空前の9連覇を達成。王貞治が初の三冠王を獲得してMVPに選ばれる。

パ・リーグは2シーズン制の前期を制した南海が、プレーオフでも阪急を下してリーグ優勝。プレイングマネージャーの野村克也にとっては初優勝。野村はMVPにも選ばれる。

日本シリーズは4勝1敗で巨人が優勝。

この年の10月22日に愛知県でイチローが生まれる。

1985(昭和60)年、36年前の丑年

セ・リーグは、阪神がバース、掛布、岡田の強力打線で広島に7差をつけて21年ぶりの優勝。MVPには三冠王を獲得したバースが選ばれる。大阪で道頓堀にダイビングする若者が続出する。

パ・リーグは、西武がロッテに15差の大差をつけて優勝。監督は廣岡達郎。MVPは、2度目の三冠王を獲得した落合博満が選ばれる。

日本シリーズは4勝2敗で阪神が優勝。

イチローは小学6年生、週に6回バッティングセンターに通い詰める。松坂大輔は5歳。

1997(平成9)年、24年前の丑年

セ・リーグは、ヤクルトが横浜に11差をつけて優勝。野村克也監督のID野球が実力を見せつけた。MVPはヤクルトの古田敦也が2回目の受賞。

パ・リーグは、東尾修監督率いる西武がオリックスに5差をつけて優勝。MVPは15勝で最多勝の西口文也。イチローは.345で4年連続の首位打者。

日本シリーズは4勝1敗でヤクルトが制す。

この年、横浜高校の松坂大輔は夏の神奈川県大会の準決勝で横浜商に2ー3で惜敗する。

大谷翔平は3歳。

2009(平成21)年、12年前の丑年

セ・リーグは、原辰徳監督率いる巨人が夏場の混戦を抜け出して中日に12差をつけて3連覇を果たす。MVPは中軸で勝負強い打棒を見せた巨人のアレックス・ラミレス。CSでも巨人は中日を退けた。

パ・リーグは、梨田昌孝監督の日本ハムが楽天に5.5差をつけて優勝。MVPは防御率1位を取ったダルビッシュ有。CSでも日本ハムが楽天を退ける。

日本シリーズは、巨人が4勝2敗で制す。日本ハムはダルビッシュの故障が痛かった。

イチローはMLBのシアトル・マリナーズに移籍して9年目、この年はツインズのジョー・マウアーと激しい首位打者争いをするが、.352で2位に終わる。しかし9年連続3割200本安打を達成。

松坂大輔はレッドソックス移籍3年目で、不振に陥り4勝に終わった。

12年という歳月は、変転が激しい野球界を一変させるには十分な歳月だ。2021年のプロ野球にも新たなスターが登場し、新しいドラマを繰り広げることだろう。

  • 広尾 晃(ひろおこう)

    1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライターやプランナー、ライターとして活動。日米の野球記録を取り上げるブログ「野球の記録で話したい」を執筆している。著書に『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』『巨人軍の巨人 馬場正平』(ともにイーストプレス)、『球数制限 野球の未来が危ない!』(ビジネス社)など。Number Webでコラム「酒の肴に野球の記録」を執筆、東洋経済オンライン等で執筆活動を展開している。

  • 写真ロイター/アフロ

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