活動休止「嵐」の5人が伝説になるまでに見せた素顔
完全保存版 本誌が撮り続けた決定的瞬間を一気に大公開
昨年末をもって活動休止となった嵐。ファンならずとも、心のどこかに「嵐ロス」を感じているはずだ。
’99年、ハワイ沖のクルーズ船で前代未聞のデビュー会見を行って以来、彼らは常に、ジャニーズ事務所肝煎(い)りのグループとして同社を牽引してきた。
「’01年には現在ジャニーズ事務所の社長を務めている藤島ジュリー景子氏(54)が、『嵐』のためのプライベートレーベル『ジェイ・ストーム』を立ち上げました。さらに翌’02年には同社の配給で『嵐』初の主演映画である『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』が公開されました。これらはジャニーズ事務所が主体的にエンタメビジネスを進めていくきっかけとなりました。『嵐』がトップアイドルに成長するとともに、ジャニーズ事務所もまた業務を拡大してきたのです」(芸能プロ幹部)
数あるジャニーズのグループの中でも先駆者としての役割を果たしてきた5人。〝ラストイヤー〟と銘打った’20年も彼らは数々の記録を打ち立てた。7月に発売した58枚目のシングル『カイト』は発売約1ヵ月でミリオンを達成、8月にはベストアルバムの売り上げが330万枚を記録し、「’19年に世界で最も売れたアルバム」としてギネス認定。11月にはライブ映像作品が男性アーティストとして史上初のミリオンセラーを記録している。
「11月に無観客で有料配信された『アラフェス』では、規格外の売り上げを叩き出しています。計算によると、チケット売り上げは564億円、グッズ販売などを合わせると売り上げは700億円に達するのではないでしょうか。ファンクラブの存在も大きい。『嵐』のFC会員は約300万人と言われており、年会費が4000円。それだけで年間120億円の収入になります」(ITジャーナリスト・神田敏晶氏)
5人の勢いは最後まで止まることがない。年末には『第62回輝く!日本レコード大賞』、『第71回NHK紅白歌合戦』、単独生配信ライブなど注目イベントに出演。
鮮烈デビューから21年。ジャニーズ事務所を背負い日本の男性アイドルシーンを形作ってきた彼らは、日本中に感動を巻き起こし、生ける伝説となった。
各々のメンバーの「これまで」を振り返る。

大野智(40)
グラドルとの衝撃ツーショット

グループの活動休止と同時に自身も芸能活動を休止することを発表しているリーダーの大野智(さとし)(40)。温厚な性格の一方、歌やダンス、絵画などのアーティスティックな才能を発揮することで唯一無二の個性を醸(かも)し出す存在だった。
「大野を一言で表すと天才型。デビュー前は厳しい練習に嫌気が差し、何度か退所を考えましたが、故・ジャニー喜多川氏はその才能を見抜いていました。得意のダンスを生かして『嵐』の楽曲の振り付けを担当するときは、鏡の前で踊りながら振りを作るのではなく、座ったまま頭の中のイメージだけで完成させるのです。’21年以降は、得意のアート活動や知人と設立した会社の経営などをしていくようですが、他の具体的な活動については本人もまだ決めておらず、これから考えていくようです」(芸能プロ関係者)
大野の新たな門出を応援しよう。



松本潤(37)
米倉涼子と固い握手

メンバーの中で〝王道アイドル〟といえば、松本潤(37)だろう。
目鼻立ちがクッキリした王子様風のルックスで、これまでに数々のドラマや映画で主演を務めてきた。
「今後は表に出るだけではなく、コンサートなどの演出にも力を入れていくでしょう。11月の『アラフェス』ではプロ野球の試合を中断させてしまうトラブルもありましたが、松本が考案した風船や花火によるパフォーマンスは、ライブを盛り上げました。私生活では、女優の井上真央(33)との結婚が注目されています。他のメンバーが結婚を発表したり、女性と堂々とデートをしたりする中、松本は井上とのツーショットを撮られないよう徹底し、結婚も我慢してきた。その分、活動休止後の展開は早いのではと見られています」(芸能プロ幹部)
来年以降の彼の動きから目が離せない。




櫻井翔(38)
親友・生田斗真と二人きりの男子会

オリンピックやラグビーW杯、『news zero』(日本テレビ系)……キャスターとしての才能を開花させた櫻井翔(38)はメンバー1の頭脳派でもある。
元キャリア官僚の父を持ち、小学校から大学まで慶應義塾に通う。Jr.時代は試験の1ヵ月前から仕事を休み、勉強に専念するなど厳しい家庭で育った。
「勉強熱心な性格で、大野に『影のリーダー』と呼ばれるなどグループのまとめ役も果たしています。今後はキャスターとしての活動を続けるほか、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の後継番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』でMCを務めます。’20年1月には大学の同級生とベトナム&ハワイへ〝婚前旅行〟に行ったと報じられており、結婚も間近と見られています」(テレビ局関係者)
’21年以降、仕事もプライベートもますます順調に進んでいきそうだ。

慶應義塾高校の卒業式にて


二宮和也(37)
美女とスクーター二人乗りデート

ゲームが大好きで楽屋でも一人黙々とゲームに没頭……アイドルらしからぬキャラで愛されている二宮和也(37)だが、俳優としての評価はピカイチだ。
’06年に映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビュー。’16年には山田洋次監督作品『母と暮せば』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた。
「演技なのか素なのかわからないほど自然な芝居ができるのが二宮の特長。オーバーな演技はしないため、彼が主役を演じると、他の役者の個性も引き立ててくれます」(映画ライター)
’19年11月には元フリーアナウンサーの女性との結婚を発表した。
「活動休止前に結婚を強行したことで、一時は松本との間に軋轢(あつれき)が生まれました。しかし、今ではメンバーの理解も得られています」(スポーツ紙芸能デスク)
結婚も芸の肥やしにしてくれるだろう。



相葉雅紀(38)
たった一人で打ちっぱなしへ

ジャニーズ事務所入所の理由は、「SMAPと一緒にバスケがしたかったから」。デビュー会見を振り返り、「何も知らずにハワイに行ったら自分も『嵐』になっていた」と語る。そんな飾らない性格でお茶の間人気も高いのが相葉雅紀(38)だ。
冠番組『相葉マナブ』(テレビ朝日系)やMCを務める『I LOVE みんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)、『VS嵐』(フジテレビ系)の後継番組『VS魂』など、出演番組は多数。’20年CM起用社数でも2位に輝き、個人の仕事が好調なのが相葉だ。だが、5人の中で最も『嵐』の再集結を願っているのは彼だという。
「メンバー愛が強く、活動休止の話題になると番組収録中でも感極まって涙してしまうことも。『必ず5人で戻ってきたい』という彼の思いを、他の4人も受け止めています」(芸能プロ関係者)
いつか5人全員で復活した姿を見たい。




『FRIDAY』2021年1月8・15日号より
撮影:蓮尾真司(1枚目)、西圭介(大野3・4枚目)、島颯太(松本1枚目)、桑田真(松本2枚目)、清水直樹(松本4枚目)