パワハラ疑惑の旭川医科大学長「自信に満ちた二冠写真」! | FRIDAYデジタル
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パワハラ疑惑の旭川医科大学長「自信に満ちた二冠写真」!

現場は必死なのに…崩壊寸前「日本最北の医療の砦」で起こっている恥ずかしい事実

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学内パワハラ疑惑で文部科学省の調査が入った旭川医科大学。学内に掲出された吉田晃敏学長「二冠」のポスター。和装の「晴れ姿」がまぶしい

「お前が辞めろ」で国が調査に乗り出した

コロナ禍に「日本最北の医療の砦」と呼ばれる旭川医科大が揺れている。

ことの発端は、同大学のトップに君臨する吉田晃敏学長の「パワハラ暴言」だ。

昨年11月に行われた会議の場で吉田晃敏学長は、旭川市内でクラスターが発生があった吉田病院について「ぐちゅぐちゅコロナをまき散らして。コロナを完全になくすためには、あの病院が完全になくなるしかない」などと暴言を吐いたことを週刊文春が報じた。

さらに、新型コロナ感染患者の受け入れ許可を求めた古川博之旭川医科大学病院長に対して「お前が辞めろ」などど発言したことが発覚。国立大学を所轄する文部科学省がこれを問題視し、同大学に対して「事実確認」を行っているのだ。

多くの訴訟が起きている理由は…

旭川医大は12月17日、吉田学長名で「暴言」に対する謝罪コメントを発表したが、これをきっかけに、旭川医大元助教授らが学長解任手続きの開始を求める署名運動が始まるという(https://www.hokkaido-np.co.jp/article/496227)。

じつは、この件にとどまらず、旭川医大はここ数年トラブル続きだ。2018年5月には、NTT東日本に依頼したシステム開発が失敗した責任をめぐり、同社との間で裁判になった(https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/14/346926/092501136/)。最終的に高裁判決で、旭川医大が約14億1500万円を支払うことが確定している。

2019年11月には、他の病院から報酬を受け取っていた教授を懲戒解雇処分(https://digital.asahi.com/articles/ASN1X4GC0N1XIIPE00N.html?iref=pc_ss_date_article)。同12月には別の教授が複数の製薬会社から講師謝礼などを受け取っていたとして12カ月の停職処分となった。教授は処分を不服として旭川地裁に労働審判を申し立てている。

不正報酬問題の経緯を説明する吉田晃敏学長(20年1月)/共同フォト

また2020年8月には、同大学病院に勤務する医師が学内で起きた事故で身体不良に陥った。その際、本人に覚えのない有休申請書類が提出されており、休業中無給になった件で、この医師が病院を提訴している(https://digital.asahi.com/articles/ASN846SBVN7WIIPE00Q.html?iref=pc_ss_date_article)。書類には吉田学長の押印がされていた。

さらに同11月には、患者の母が勤務する職場でクラスターが発生したことを理由に患者の受診を拒否したことで、学長が提訴されているのだ。

ひとつの国立大学で、これだけ立て続けにトラブルが起こるとは…。そのうえで今回の「ハラスメント報道」をきっかけに「署名運動」が始まった。いったいなぜ連続でトラブルが起こるのか。数年前まで旭川医科大学病院に勤務していた医師は「吉田学長のガバナンスに問題があるのではないか」として、こう証言する。

「吉田学長は自分より目立ったり、慕われたりする人が気に入らないんです。学長の振る舞いや決定に対して『それはおかしいのではないでしょうか』と意見しても、聞く耳をもたないばかりか、その発言者を追い詰めたりする。学長の怒りを買った教授や病院関係者を何人も見てきました。だから、問題が起こってもなかなか改善が図られない

2007年7月に学長に就任以来、大学に14年間君臨する吉田学長は、自分こそが大学と病院の運営をうまくマネージできるという「絶対的な自信」があるのだろう。それが、今回の「パワハラ疑惑」にも表れたのではないか。

FRIDAYデジタルは、そんな吉田学長の自信の表れが見える、ある「写真」を入手した。昨年秋に学内に掲出された、吉田学長の「第四代教授就任」を伝える「ポスター」がそれだ。

手に持っている「二冠」は、「眼科教授」と同時に「学長」努めていることを表しているという。将棋二冠の藤井聡太棋士をなぞらえたのか和装に身を包み、右上には目玉親父のようなキャラクターをあしらった「眼科」のロゴが入った見応えのあるビジュアル。右下には、学内掲示を認める「検印」が押されている。

本人は洒落のつもりかもしれないが、学内の関係者はこのポスターを見るたびに「自分を誇示する欲望も、ここまでくるとは…」とため息をついたという。

また、先の「週刊文春」による報道では「昼間から酒を飲んでいた」と思われる動画も公開されたが、実際、酒癖に関して苦言を呈する声も多く聞こえてくる。

「若手の医師はサンロク街(旭川市の歓楽街)で朝まで飲みに付き合わされることがよくあった。吉田学長はそのまま帰って寝るだけですが、現場の医師たちはその足で、病院で勤務しなければいけません。あれは本当にかわいそうでした。

お酒が残っていたのかどうかは定かではありませんが、2018年の網膜硝子体学会のシンポジウムで、学長が『質問がある』と挙手して、そのままろれつの回らない口調で、発表とはまったく関係のない自慢話を始めたんです。座長にたしなめられてもやめず、そのまま意味不明なことを喋り続けました。その学会にいた医師たちはみな『あの人大丈夫?』と苦笑していました」

医療崩壊の今、「こんなことは恥ずかしい限り」

旭川医科大学は1973年、道北・道東の医療過疎解消を目的に設立された。「地域医療に根ざした医療、福祉の向上」を建学の理念に掲げ、ロシアとの医療提携など海外ともネットワークを結んでいる。こうした土台の上に海外の医師の研修や患者を受け入れる「国際医療支援センター」の構想を打ち出した吉田学長には「国際派でやり手」のイメージもある。

サハリン州との協力関係を築き満面の笑みを浮かべる吉田学長(2017年)/共同フォト

しかし、院内からは別の意見も聞こえてくる。

「海外のネットワークを広げるのが、旭川医大のするべきことなのか疑問です。まず『日本最北の医療の砦』である大学病院の役目としては、地域医療が先でしょう。それを軽視している。その表れが、新型コロナの患者受け入れ拒否や吉田病院への暴言につながっていると思います」(病院関係者)

日本最北の医療の砦といわれ、道内の期待を担う基幹病院である旭川医科大学病院。署名活動に参加しているある医師はこう打ち明ける。

「吉田学長が就任して14年。異例の長さですから、一刻も早く退任してもらい組織の変革を望みたい。暴言が報道されたことは、ある意味いい機会でした。これをきっかけに署名運動が始まったのですから

新型コロナの感染拡大は止まらない。旭川医科大病院でも、必死の医療が行われている。現場の医師、看護師はじめスタッフの疲労は限界に近いという。

「文部科学省より、1月下旬締め切りで『事実確認依頼書』が届いており、現在、学内で調整中です」(旭川医科大学・総務部広報担当)

懸命に命を支えている現場の医療関係者には、感謝と敬意しかない。医療崩壊が叫ばれる旭川で、大学病院が万全に機能することを願ってやまない。

中央奥でバンザイをしているのが吉田晃敏学長。このポスターも、ごく最近まで学内に掲示されていた

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