なぜ人気…!?きつねが語る「KOUGU維新」誕生秘話

『有吉の壁』で大人気。プチ炎上を乗り越えて2.5次元ファンも取り込んだKOUGU維新!

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KOUGU維新(撮影:嶋田礼奈)

『有吉の壁』(日本テレビ系)で生まれた、“2.7次元アイドル”KOUGU維新。リスペクトを込めて大人気ジャンル“2.5次元系”をパロディ化したもので、当該ファンにも受け入れられている。このネタを考えたのは、芸人コンビのきつねだ。

大津「『有吉の壁』の企画『ブレイク芸人選手権』で披露したのが初出ですが、もともとは僕らの単独ライブで“2.5次元系っぽい劇をやろう”と話していたんです。ただ、それが実現しなくて。その後に『ブレイク芸人選手権』のネタ出しで、カレーかおにぎりで2.5次元系をやる、というアイディアを出しました」

淡路「いろんなカレー、もしくはいろんなおにぎりを擬人化する案ですね」

大津「演出家の人に伝えたところ、“カレーやおにぎりだとわかりづらいから、変えてもらえますか”と言われて、しかも1時間以内で返事をしなきゃいけないという状況でした。その時にふと思い出したのが、あるネタで使うために買ったニッパーが高額だったこと(笑)。“工具でやるのはどうですか?”と聞いてみたら、OKが出たんです。それで工具が人間となるKOUGU維新が生まれました」

淡路「前提とするイメージに2.5次元系で大人気の『刀剣乱舞』があって、“刀を匂わせないと何のパロディかわからない”と言われたのも大きかったですね」

プラスドライバ(大津)と平やっとこ(淡路)のふたりから始まったこのネタは、キリと鉄槌(トム・ブラウン)、紙やすり(四千頭身・石橋)と巻尺(空気階段・水川)、砥石(ワタリ119)と丸ノコ(パーパー・ほしの)、マイナスドライバ(パンサー・向井)、ギア(三四郎・小宮)とトロ舟(かが屋・賀屋)と、次々に登場人物を増やしていった。

プラスドライバの大津(撮影:嶋田礼奈)
平やっとこの淡路(撮影:嶋田礼奈)

淡路「『ブレイク芸人選手権』のシステム上、一度ウケたネタは再挑戦できるんですね。でも有吉(弘行)さんは同じものを見てもあまり評価してくれないというか、どんどんパワーアップするものを期待していらっしゃいます。そこに応えるひとつの策略として、キャラを増やしていこうと考えました」

大津「“1.5期生”と言われるトム・ブラウンは、最初に『有吉の壁』の公式YouTube『壁チャンネル』で共演してるんです。のちに本放送でKOUGU維新が再登場することになり、“『有吉の壁』メンバーで共演するなら、誰がいいですか?”とスタッフに聞かれて、オファーしたのが石橋くんと(水川)かたまりくん」

淡路「完全にビジュアル重視です(笑)」

大津「あと、化粧映えね」

淡路「今やこのふたりが大人気で、ピンクと水色のキャラカラーから“KOUGU維新のキキとララ”と言われているくらい。昨年のクリスマスイブに配信した『最初で最後のKOUGU維新ミュージカル±0〜聖夜ヲ廻ル大工陣〜』では、彼らのキャラクターソング『みるき〜うぇい』も生まれました」

ネタを評価する有吉からは、毎回「ダサいな〜!」と言われるのが定番だ。

大津「そこはもともと、狙っていたラインです」

淡路「というか、初回は“ダサさしか面白いところないよな”と不安を抱きながら、挑みました(笑)」

大津「有吉さんは、イメージ通りに受け取ってくださいましたね」

元ネタと言われる『刀剣乱舞』も、ちゃんとチェックしている。

大津「ミュージカル『刀剣乱舞』の、刀剣男士と歴史上の人物の物語が綴られる本公演と、たくさんの刀が歌い踊るファン感謝祭のようなお祭り系、どちらも見ました。“工ミュ”(KOUGU維新のミュージカル)を作るとなった時は、それぞれ見比べてみたり、さらに研究しましたね。“工ミュ”はお祭り系に寄せようかと思っていたのですが、途中で“ちゃんとストーリーがあったほうがいいな”と考え直して、最終的には本公演寄りで作っています」

実は丸ノコの衣装が、ゲームの『刀剣乱舞−ONLINE−』に登場するキャラクターとそっくりだったことで、プチ炎上も経験しているのだ。

大津「あれは、僕らが軽率でした……」

淡路「リスペクトしている『刀剣乱舞』の要素を少しは入れたくて、スタッフさんに衣装をオファーする時、“こんなイメージで”とおおもとのキャラクターを見せるんですね。予算の都合上、普段は似せるのに限界があるのですが、丸ノコだけ完璧に用意できてしまって」

丸ノコの再登場時は、衣装を変更。その後も元ネタへの敬意を欠かさないからこそ、ヘイトを溜めずに済んだのだろう。一方で本人たちが思う、人気の秘密は?

大津「余白が多いところだと思います。要は親方様(=ファン)とともに考えられるコンテンツになっていて、想像の余地を一緒に楽しめる。隙があるし、完璧すぎないので、みんなで支え合える一体感のあるところが尊いと思われているのではないかと。つけいる隙がここまであるコンテンツ、なかなかないですよね(笑)。あと出演者は、全員マジメです。誰ひとり、茶化していません。そこがなお、いいのかなと」

淡路「芸人は人気商売ですけど、かっこつけることを伝統的にタブーとしています。バシくん(石橋)なんてめちゃくちゃビジュアルいいのに、SNSにかっこつけた自撮りをアップはしません。それはお笑い芸人としての尊厳です。そこをぶち壊していることで、ファンのみなさんの夢を叶えているのかも」

大津「果てはコスプレまでしていますからね(笑)」

淡路「ファンの人は、芸人のカッコイイ姿を見たいんでしょう。でも芸人から“趣味でコスプレ始めました、こんなのどうですか?”はやりづらい。初期メンの僕らがやらせているという大義名分があることで、芸人側もノリノリでやってくれるところがいいんじゃないですかね」

きつねの大津(左)と淡路(撮影:加藤岳)

KOUGU維新の第一章は完結し、すでに第二章が始まっているとふたりは語る。

大津「僕らがやることは、あくまでKOUGU維新を作ること。第二章は、頼まれたことは全部作っていこうと思っています。それは親方様の“これがほしい”という声があってこそ。ある意味、親方様と作り上げるコンテンツですね」

淡路「先日配信したミュージカルも、発売されるカレンダー『日めくり KOUGU維新 毎日メンテナンス』も、言わば第二章なんです」

大津「今後はアニメ化やアプリ化されたら、これ以上ないくらい最高かなと。僕としては、育成系アプリになったら嬉しいな」

淡路「『M−1グランプリ』の決勝メンバーがKOUGU維新だらけになったら、Cygamesさん(『M−1グランプリ』プレミアムスポンサー)が動いてくれないかと期待しているんですが(笑)」

(プロフィール)
きつね
大津広次(おおつ・ひろつぐ)
1989年7月24日生まれ、大阪府出身。

きつねの大津広次(撮影:加藤岳)

淡路幸誠(あわじ・こうせい)
1990年2月14日生まれ、大阪府出身。

きつねの淡路幸誠(撮影:加藤岳)

2014年、コンビ結成。
2019年、『歌ネタ王決定戦』準優勝。
2020年、『歌ネタ王決定戦』準優勝。
同年、『有吉の壁』の企画『ブレイク芸人選手権2020』でKOUGU維新誕生。
2021年、1月15日にカレンダー『日めくりKOUGU維新の毎日メンテナンス』を発売。
1月16日にはオンラインイベントを開催。
https://www.hmv.co.jp/news/article/2012221070/

KOUGU維新(撮影:嶋田礼奈)

撮影:加藤岳・嶋田礼奈
取材・文:篠崎美緒
構成:SUPER MIX

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