白鵬も感染…徹底対策でも相撲界のコロナ拡大が止まらぬ背景 | FRIDAYデジタル

白鵬も感染…徹底対策でも相撲界のコロナ拡大が止まらぬ背景

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
昨年7月場所でコロナ対策のためリモートで報道陣の取材に答えた白鵬。現在は都内の病院に入院しているという(画像:共同通信社)

1月10日から始まる初場所は、史上最多の力士65人が休場するという異例の事態となったーー。

相撲界での新型コロナ感染拡大が止まらない。1月5日に横綱・白鵬(35)の陽性が判明。十両の石浦や炎鵬など所属する宮城野部屋の力士16人は濃厚接触者とみなされ、初場所を休場する。感染が確認されたのは、宮城野部屋だけではない。立浪部屋では11人、荒汐部屋では12人など、クラスター(感染者集団)が相次いで発生しているのだ。

相撲界は、コロナ対策が甘いのだろうか。

「正反対です。昨年は外出自粛が求められるなかキャバクラに通い、県をまたいでゴルフに興じるなど、相撲協会のコロナガイドラインを守らない力士や親方が続出しました。こうした事態を受け、協会は対策を徹底しています。番付発表から千秋楽までは、部屋からの外出は両国国技館(東京都墨田区)への移動以外基本的に禁止。翌日から2週間の行動は自由ですが、その後は不要不急の外出は自粛すると決まっています。

具体的には、場所中の移動は公共機関を使わずタクシーを使用。普段は大関以上しか入れない地下駐車場から国技館入りし、入館前に検温や消毒をします。取組前の控え場所は、幕内が支度部屋、十両が土俵2つ用意できる広さの教習所です。ファンとの接触も禁止。密にならない配慮は、かなり細かくされています」(協会関係者)

肥満体型の力士は重篤化も

部屋によっては、厳しい対策をたてているところも多い。

「朝稽古の後のちゃんこは、力士全員で食べるので密になりがちです。部屋によっては、関取が食べた後に幕下がとるなど時間差を設けている。またちゃんこ番が給士するのではなく、力士が個々でよそう場合もあります。

大部屋に住む幕下以下の力士たちも、壁側に頭を向けて眠るなど工夫をしていますよ。壁側には押し入れがあり、飛沫が飛ばないよう頭を突っ込めますからね。エアコンを常に作動させるなど、換気にも留意。ウイルスを持ち込む可能性があるので、必要がなければ部屋付き親方の出入りも自粛が求められるケースもあります。場所中は毎朝、力士だけでなく所属スタッフ全員の熱を検温。相撲協会に必ず報告しているんです」(スポーツ紙記者)

ここまで対策が徹底されているのに、なぜ感染拡大を抑えられないのだろうか。

「対策が徹底されているのは、あくまで部屋住みの力士や親方たちです。番付上位や結婚している力士は、自宅から部屋に通っています。どんな生活をしているのか、把握できないのが正直なところ。女将や親方の子どもたちの行動を制限するのも難しい。食材を買いに、人の多いショッピングセンターなどに行く必要がありますからね。外部からウイルスを持ち込む危険性は、いくらでもあるんです。

いったん陽性者が出たら、感染拡大は早い。閉鎖された環境で、大勢の人間が暮らしているわけですから」(同前)

集団生活をしている限り、感染の危険がともなうのは仕方がないだろう。だが力士の多くは感染すれば重篤化の恐れがある。コロナは相撲界に本当に難しい問題を突き付けている。

  • 写真共同通信社

Photo Gallary1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事