結局は巨人残留…菅野智之「来季はメジャーが冷淡になる」理由 | FRIDAYデジタル

結局は巨人残留…菅野智之「来季はメジャーが冷淡になる」理由

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昨年12月、ポスティング申請後に取材に応じた菅野。当時から巨人残留をほのめかしていた(画像:共同通信社)

夢の実現へ道が開けることはなかった――。

交渉期限となる1月8日朝(日本時間)までにメジャー球団との契約はまとまらず、菅野智之(31)はポスティングによる移籍を断念。巨人残留が決まった。菅野が「夢」と語る、メジャー移籍を阻んだ要因はなんだったのだろうか。スポーツジャーナリストの友成那智氏が話す。

「米スポーツサイト『ジ・アスレチックス』によれば、菅野は19年に西武からメジャー移籍した菊池雄星以上の条件を提示していたそうです。菊池の契約は4年で58億円(5600万ドル)ほど。おそらく菅野は、最低でも4年60億円を想定していたのでしょう。日本で通算73勝の菊池より、101勝の自分のほうが格上だとう自負もあったでしょうから」

だがメジャーは、新型コロナ感染拡大の影響で昨季の公式戦を無観客で60試合に短縮。約3224億円の減収となった。高額契約を結ぶ余裕のある球団は、皆無だったようだ。友成氏が続ける。

「FA市場の人気上位50選手のうち、契約合意にたどり着いたのは2〜3人ですからね。菅野にとって、状況が悪すぎました。『ジ・アスレチックス』によると、一方で巨人は4年総額40億円と言われる好条件を提示。しかも毎年契約を見直せる、オプトアウト付きの異例の待遇です。メジャー移籍候補にあがっていたのはレッドソックスやブルージェイズですが、提示したのは巨人より低い4年で30億円ほどだったのではないでしょうか。

菅野の代理人になっていたのは、ダルビッシュ有や前田健太とも契約している『ワッサーマン・メディア・グループ』です。米国でトップレベルのエージェンシーとして知られています。あまり条件の悪い契約で合意すると、エージェンシーとしての信用問題にもなります。代理人としても、メジャー球団の条件は納得できるものではなかったでしょう」

ネックは年齢

菅野は昨年12月のポスティング申請直後、日本の報道陣にこう話している。「申請しても残留の選択肢はあります」と。見方によっては煮え切らない態度ともとれる。こうした発言が、メジャー球団との交渉でマイナスに働いたのではないだろうか。

「それは違います。菅野は年明け早々に渡米している。彼の本気度がうかがえる行動です。契約合意にいたれば、スグに故障などないか身体検査が行われる。自分はスグに検査を受ける準備があるという意思表示でしょう」(友成氏)

菅野にとって、さらに不運だったのがコロナの影響で直接交渉ができなかったことだ。

「合意にいたる条件は、金額の多寡だけではありません。『ウチにはキミが絶対に必要なんだ』とメジャー球団が熱意を伝えていれば、菅野も納得していたかもしれない。例えば17年に大谷翔平が7球団と面接したように、直接話し合いの場が持てれば結果は違っていたでしょう」(スポーツ紙担当記者)

これで菅野のメジャー挑戦は、来季以降に持ち越された。だが「条件は年々悪くなるだろう」と、前出の友成氏は予想する。

「メジャーでは長期契約を結ぶのに、35歳という年齢がネックになります。とらえようによっては、かなり冷淡です。例えばヤンキースは、09年にワールドシリーズMVPになったにもかかわらず、松井秀喜と契約延長しませんでした。翌年に36歳になるからです。

来季FA権を獲得する菅野が、メジャーのマウンドに立つのは33歳の時です。せいぜい2年契約。昨季ほどの活躍(14勝2敗で最多勝、最高勝率を獲得)をしても、年俸は10億円ほどではないでしょうか。かなりシビアな交渉になると思います。少なくても今回要求したとされる、『菊池並み』の条件では合意できないでしょう」

新型コロナ、激減したメジャーの収入、実現しなかった直接交渉……。菅野にとって悪条件が重なっての巨人残留。日本で昨季を上回る実績を残し、来オフこそ夢を実現できるだろうか。

  • 写真共同通信社

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