コロナが怖いと突然引退…「ハーちゃん」と呼ばれた元力士の素顔 | FRIDAYデジタル

コロナが怖いと突然引退…「ハーちゃん」と呼ばれた元力士の素顔

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「コロナが怖いから休場では理屈が通らない」と琴貫鐡の主張に反論した芝田山親方。相撲協会内では琴貫鐡に同情的な意見は少ない(画像:共同通信社。18年10月撮影)

「YouTubeを見てください」

報道陣が取材を申し込むと、必ずこういった返答がくる。1月9日にツイッターを更新し、「コロナが怖いから」という理由で引退を発表した元序二段・琴貫鐡(22、本名・柳原大将)の対応だ。引退を表明した琴貫鐡のツイッターは、以下の通り。

〈今日を持って引退することになりました。このコロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので 休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果 協会からコロナが怖いので休場は無理だと言われたらくし 出るか辞めるかの選択肢しか無く 自分の体が大事なので〉(原文ママ)

新型コロナウイルスが怖いから引退ーー。琴貫鐡が「見てくれ」と主張するのは、1月10日に配信された元関脇・貴闘力のYouTubeチャンネル「貴闘力部屋」だ。

同チャンネルによると、琴貫鐡は入門(13年)から3年ほどたったころに心臓の手術を受けたという。動画を配信する貴闘力は〈(琴貫鐡は〉協会に見捨てられた〉と、『デイリー新潮』の取材に語っている。琴貫鐡は疾患があるため〈今の僕はコロナになってしまうと大きなリスクのある人間なんだ〉と思い、初場所の行われる両国国技館(東京都墨田区)へ通うことを避けた。

親方に相談した際のことを、動画内でこう話している。

〈「休場がダメなのでしたら引退しかないですか」とすがる思いで相談をしましたが、少し悩んで師匠に言われたのは「そうだな」という言葉でした〉

芝田山広報部長は「理屈が通らない」

琴貫鐡が出演した動画を受け、ネット上では「出るか辞めるか」の選択を迫った相撲協会への批判の書き込みが溢れている。「ハラスメント」などの批判だ。気持ちはわかるし、命にかかわると思った自身の判断に従ったそのこと自体を否定するものはいないだろう。

一方で相撲協会は、琴貫鐡の主張に困惑気味だ。広報部長の芝田山親方は報道陣の取材に答え、こう突き放している。

「『コロナが怖いから休場させて』では理屈が通らない。力士は相撲を取ってなんぼなんだから。協会は(感染症の)対策を取ってやっている。YouTubeで『やめさせられた』とか言っていたとか。続編もある? こちらとしては、どうこうはない」

琴貫鐡の主張に、協会関係者が反論する。

「そもそも、疾患を協会の責任にするのが間違っています。体調が悪ければ、親方や力士は国技館内の診療所で診察を無料で受けられる。しかし、それ以上の重い疾患なら負担は所属部屋になるんです。基本的には、力士の体調管理は部屋の管轄。心臓の病気でもコロナでも、相撲協会が一概に悪いという主張には疑問があります。

協会がコロナのガイドラインを発表したのは、前回の緊急事態宣言が出された昨年4月と、7ヵ月以上前。いまさら『コロナが怖い』と言い始めたその理由は何か。もう少し話し合いの余地があったのではないかと理解に苦しみます」

琴貫鐡が、ツイッターを活用したこと自体に問題があるという見方もある。

「琴貫鐡は〈力士を引退してツイッター禁止は無くなったと思います〉と書き込んでいます。しかし彼は現役時代から裏アカ(秘密裏に設けたアカウント)で、ツイッターをしていたそうです。内容は貴闘力の動画に『いいね』をしたり、『相撲協会はブラック』などとつづったものだとか。

もともと琴貫鐡は『ハーちゃん』と呼ばれ、相撲協会でも少し変わった力士だと思われていました。『ハーちゃん』とは、変わり者という業界用語です。中学を卒業して7年も経ち序二段という番付が示す通り、あまり稽古に熱心でなかったようです。ツイッターや貴闘力の動画で騒ぎになっていますが、相撲界では同情的な声は少ないですね」(スポーツ紙担当記者)

もう少し折り合いをつけた辞め方があったのでは、と思うのだが…。

タブーのツイッターで引退宣言。琴貫鐡は今後、貴闘力の YouTubeで、相撲界の問題点を語る予定だという。

  • 写真共同通信社

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