目指すは「笑いの新ジャンル」!コウテイのデカイ野望
2021ブレイク確実のニュースター大集合!
「革命的にして、動物的……。他とは被ってないし、後から来た芸人にもマネできない。目の前のお客さんを笑わせるためだけでないというか、自分たちが面白いと思ったモノを衝動に任せて表現しています。売れてお金を稼ぎたいというよりは、お笑いを極めたという気持ちの方が大きいですね。いつか“コウテイ”というお笑いのジャンルを作りたいです」
お笑いコンビコウテイのツッコミ担当・九条ジョー(26・右)は自らの芸風をそう表現する。下田真生(27・左)がダイナミックな動きで繰り出すボケと鋭い九条のツッコミが光るハイテンション漫才が彼らの持ち味だ。
コウテイは昨年、『ABCお笑いグランプリ』優勝、『M-1グランプリ』準決勝に進出など大躍進。下田が振り返る。
「やっと一歩という感じですね。毎年、年末年始に二人でメシを食べながら、目標を決めるんです。昨年の目標が実は『ABC』優勝だったので、有言実行でしたね。その勢いのまま、『M-1』準決勝と敗者復活戦に出場して、手応えをつかみました」
九条と下田は‘12年にNSC(吉本総合芸能学院)で出会い、コンビを結成。成果を残すまで順風満帆な道のりを歩んできたわけではない。下田が話す。
「養成所時代と‘16年に、二度コンビを解散しています。決して仲が悪いわけじゃなくて、お互いにお笑いに対して真剣なので、ついついぶつかりあってしまうことがあるんです。ただ、この相方じゃないとここまでの結果を残せなかったと思います」
二人が21年の目標に掲げるのは、なんと『M-1』、『キングオブコント』のダブル制覇だ。九条が言う。
「昨年は血尿を出しながら、月3回の単独ライブをこなし、新ネタを毎月30本作っていました。正直、負ける気がしませんでした。『M-1』を獲れなかったのは悔しかったけど、それ以上に楽しかった。僕たちはまだまだ成長段階。あと1年苦しめると思うと今からワクワクしますね」
ネタも見た目も尖りまくっている彼らから今年は目が離せない。

『FRIDAY』2021年1月22日号より
撮影:濱﨑慎治