史上最高年俸8億円も…菅野の残留で懸念される巨人への「悪影響」 | FRIDAYデジタル

史上最高年俸8億円も…菅野の残留で懸念される巨人への「悪影響」

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開幕投手として13連勝を飾った菅野。昨年は最多勝のタイトルを獲得するなど大車輪の活躍だった。昨年10月撮影(画像:共同通信社)

巨人にとってポジティブな結果となれば良いがーー。菅野智之(31)がポスティングによるメジャー移籍を断念し決断した、ジャイアンツへの残留にはいくつかの不安がよぎる。

まず金銭面の問題がある。1月14日、菅野は1億5000万円増となる8億円(推定)の単年契約で合意した。03年にロベルト・ペタジーニが巨人と結んだ7億2000万円の契約を大幅に上回る、プロ野球界史上最高年俸だ。菅野も報道陣へのリモート取材に「金額に見合った活躍をしないといけないなと。身の引き締まる思いです」と語った。しかし……。

「いくら資金豊富な巨人とはいえ、負担が大きいのは間違いありません。菅野がポスティングを利用しメジャー移籍すれば、数十億円の譲渡金が入っていたはずです。逆に、残留により8億円もの支出となりました。

巨人は菅野の移籍を見越し、DeNAから右腕・井納翔一を獲得。さらに同じDeNAの梶谷隆幸や、メジャーで実績のあるエリック・テームズやジャスティン・スモークまで獲っています。今回の補強総額は15億円以上になるといわれる。あまりに負担が大きく、今後シーズン途中の金銭トレードなどは難しいでしょう」(スポーツ紙担当記者)

チーム内の雰囲気にも影響は及ぶ。原辰徳監督は菅野の残留を、「頼もしく感じています。最高の形になりました」と喜んだ。だが絶対的なエースが残ることは、良いことばかりではないようだ。巨人OBで投手コーチ経験のある、高橋善正氏が語る。

「エースが抜けると、チームには危機感が生まれます。『よしオレがやってやろう』と、意気込む投手が出てくるものです。『大黒柱不在』で開幕前の期待は低くても、若手の台頭で優勝することはよくあります。ダルビッシュ有の抜けた日本ハムや前田健太が移籍した広島は、その好例でしょう」

エースが抜けると翌年優勝のデータ

近年エースがメジャー移籍したチームの翌年の順位を見ると、好成績が多いことがわかる。

●ダルビッシュ:12年、日ハムは優勝

●田中将大:13年、楽天は6位

●前田健太:16年、広島は優勝(以来リーグ3連覇)

●菊池雄星:19年、西武は優勝

田中の抜けた、楽天以外は優勝しているのだ。前出の高橋氏が続ける。

「12年の日ハムには吉川光夫(前年0勝が同年14勝)、16年の広島は野村祐輔(前年5勝が同年16勝)、19年の西武は高橋光成(前年2勝が同年10勝)と、それまで無名だった投手が急成長しています。菅野の残留で、若手のヤル気が萎んでしまわないか心配です。『エースがいるなら大丈夫』と安心してしまい、緊張感が薄らぐ恐れがある。チーム内の雰囲気が、弛緩しなければ良いのですが」

菅野自身にも不安はある。

「ポスティングを利用し、メジャーに挑戦させてくださいと球団にお願いした立場です。結果的に残留となり、菅野に申し訳ない気持ちはあるでしょう。去年(14勝2敗、防御率1.97)以上の成績を残してチームに恩返ししようと、気合いが空回りしないか心配です。

菅野は練習熱心な選手としても知られます。昨年12月のポスティング申請以降、渡米し代理人と打ち合わせするなど、トレーニングに費やせた時間は短いはず。調整不足なのも不安材料でしょう」(前出・記者)

大エースが戻ってきたことで浮かんできた、数々の懸念ーー。最多勝3回、最優秀防御率4回獲得した菅野ほどの投手なら、杞憂に終わらせてくれるはずだ。

  • 写真共同通信社

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