哺乳瓶を口に突っ込み…生後3ヵ月の女児を死なせた夫婦の非道

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逮捕された金井裕喜容疑者。愛児が衰弱しても放置していた(腰ヒモなど画像は加工しています)

「子どもの様子がおかしい。体が青白くなっている」

埼玉県美里町にあるアパートの一室。ぐったりして動かない女の子を、通報で駆けつけた救急隊員が搬送する。救急車には、若い母親も一緒に乗り込む。父親らしき男性は自家用車のハンドルを握り、救急車の後を追った。救護の甲斐なく、搬送された病院で女の子は死亡が確認されたーー。

女児の死が虐待によるものだったと明らかになったのは、搬送から1年ほど経ってからのことだった。1月20日、衰弱していた生後3ヵ月の女児を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは父親の金井裕喜容疑者(29)と母親のあずさ容疑者(27)だ。

「亡くなったのは二人の四女、喜空(きあ)ちゃんです。喜空ちゃんは昨年8月頃にあごの骨折や口内の傷が原因で、哺乳ができなくなったとみられています。その影響で体重は増えない。低栄養状態にあったにもかかわらず、二人は放置して治療も受けさせずに死亡させたようです」(全国紙社会部記者)

アゴの骨が折れ傷口から細菌感染

喜空ちゃんの死亡原因は、傷口から細菌に感染したことによる全身機能障害。アゴの骨や肋骨を骨折しており、押収された喜空ちゃんの哺乳びんからは血液反応が検出されていた。こうした状況から、夫婦の逮捕にいたった。喜空ちゃんのケガについて裕喜容疑者は、こう説明している。

「外で抱きかかえているときに転んでぶつけたり、ミルクの飲みが悪く口に強く哺乳瓶を入れたことがあった。痛がる様子がなく病院に連れて行かなかった」

さらに裕喜容疑者は、「私がケガをさせたことに間違いありません。虐待で捕まるのが嫌で病院に行かず、そのままの状態にしました」と供述。あずさ容疑者も「病院に連れて行かないといけないと思ったが夫に拒否され、従ってしまった」などと話し容疑を認めているという。警察は、裕喜容疑者が育児での苛立ちから暴行したとみて調べを進めている。

一家は、喜空ちゃんを含め5人家族だった。美里町は、あずさ容疑者が15年に未婚で子どもを産んでから要支援の家庭として関わっていたという。

「町の職員が育児支援制度の説明に容疑者宅を訪れた際に、『オレのことを馬鹿にしているのか!』と裕喜容疑者に激昂されたことがあったとか。児童虐待のリスクを警戒して、熊谷児童相談所(児相)と情報共有を進めていたといいます。しかし、昨年7月に両容疑者が喜空ちゃんを連れて町の保健センターで発育測定をした時は、喜空ちゃんの発育状態は良好だったため、虐待はないと判断したそうです」(同前)

外部からの接触の道は、いったん閉ざされる。だが、8月に近隣住民から「子供の泣き声がうるさい」との通報が入り状況は一転。これを受けた町と児相は、「9月の乳児検診に喜空ちゃんが来なかった場合、子どもたちの状態把握に乗り出す」と決定した。

「結局、乳児検診に喜空ちゃんが訪れることはありませんでした。児相経由であずさ容疑者の親族が金井家を訪ねたそうですが、応答はなかった」(同前)

喜空ちゃんの死亡が確認されたのは、それから数日後。もう少し早く救いの手が届いていれば、大切な命は失われずに済んだかもしれない──。

  • 撮影蓮尾真司

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