解体中の「としまえん」空撮したらこんな姿になっていた… | FRIDAYデジタル

解体中の「としまえん」空撮したらこんな姿になっていた…

シンボルだった「フライングパイレーツ」や「サイクロン」は解体され更地に

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1月中旬に撮影した『としまえん』の跡地。昨年8月末に閉鎖され、9月中旬から解体工事がスタートしていた

閉園から5ヵ月。上空から見ると、東京・練馬区にあった遊園地『としまえん』は更地になっていた。地上45mの高さまでスイングする「フライングパイレーツ」やジェットコースター「サイクロン」。シンボルだったアトラクションはすべて跡形もなく消えうせていた。

『としまえん』のプール存続を求める署名を約1万3000人から集めた団体代表・秋田英明さんは本誌にこう語る。

「フライングパイレーツが撤去された時は、毎日変わりゆく姿に皆さんが落胆と強い喪失感を覚えていました。解体工事が進む一方で、地元に住む人たちの不安は消えていません。

例えば、『としまえん』は広域避難場所に指定されていました。いま災害が起きたらどうすればいいのか。プールは残るのか。そして、本当に『ハリー・ポッター』の施設ができるのか。わからないことが多い。事業主側はもっと情報をオープンにしてほしいです」

跡地には『ハリー・ポッター』のスタジオツアー施設が建設される。3月から工事が開始され、’23年2月末には完了する予定だ。だが、これが難航する可能性がある。練馬区議の池尻成二氏が言う。

「建築確認以前の手続きがまだ終わっていないんですよ。『としまえん』の周囲は住宅街ですし、本来は条例によって大規模なテーマパークは作れないことになっています。事業者側は、『博物館』という言い方で申請をしていますが、用途違反だという指摘もある。

大規模な施設なので交通安全の確保など調整すべきことも多く、事業者と練馬区の協議も続いています。計画自体への異論も強く、このままスムーズに建設が進む保証はありません。また、避難場所の問題もいまだに解決されないままです」

地元住民の多くは「私の土地じゃないから」と言いながらも、新施設を歓迎はしていない。近隣に住む70代男性が語る。

「心配なのは観光バスが狭い道をたくさん通るようになること。施設にはバスが50台も駐車できると聞いています。事業者は、バスの出入りはすべて左折で行うと言っていましたが、そんなことできるのでしょうか……」

『としまえん』の跡地利用について取材しているジャーナリスト・田中圭太郎氏はこう指摘する。

「コロナ禍の影響もありますが、豊島園駅付近の商店は閑散としています。これが2~3年後まで続くことになるでしょう。また『ハリポタ』施設はインバウンドがターゲットでしょうから、オープンしても苦戦は必至。そもそも事業主である西武鉄道やワーナー・ブラザースはコロナ禍の影響を大きく受けていますから、順調に開業できるか疑問です」

いまは何もないこの広大な土地に、課題だけが山積みになっている。

 

2020年9月

解体工事が始まる直前の様子。敷地には巨大アトラクションが立ち並んでいた
 

『FRIDAY』2021年2月5日号より 

  • 撮影桐島 瞬

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