楽天入り決定報道でも…田中将大「日本復帰に問題山積」の理由 | FRIDAYデジタル

楽天入り決定報道でも…田中将大「日本復帰に問題山積」の理由

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楽天復帰が濃厚な田中将大。写真は13年9月に20連勝をとげたさいのガッツポーズ(画像:共同通信社)
楽天復帰が濃厚な田中将大。写真は13年9月に20連勝をとげたさいのガッツポーズ(画像:共同通信社)

〈マー君、楽天入り有力〉

〈今週にも決定〉

多くのスポーツ紙が、ヤンキースからフリーエージェントになった田中将大(32)の古巣・楽天復帰がほぼ確実と報じている。楽天は、すでに田中と複数回接触。提示していると言われるのが、来オフにメジャー再挑戦を認めた1年限定契約だ。異例の条件だが、実現の可能性は高い。

「田中獲得に、最も積極的だったメジャー球団はパドレスです。しかし1月18日に、パイレーツの右腕ジョー・マスグローブを獲り撤退しました。昨季まで所属していたヤンキースは24日、同じくパイレーツから右腕ジャーメソン・タイロンを獲得。サイ・ヤング賞を二度獲得した右腕コリー・クルバーとも合意し、米放送局『CBSスポーツ』は『田中とヤンキースの終わりを意味する』と報じています。

田中は、年俸1500万ドル~2000万ドル(約15億6000万円~20億8000万円)を要求していると言われます。まだエンジェルスやブルージェイズが候補に上がっていますが、コロナ禍の減収で田中の要求を満たせる可能性は低い。楽天は、すでに田中へ具体的な条件を提示しているようです。日本球界復帰が有力なのは、間違いないでしょう」(スポーツ紙担当記者)

背水の石井GM兼監督

楽天にも、田中にぜひ入団してほしい事情がある。石井一久GM兼監督は、強烈なラブコールを送っている。

「昨季はロッテから涌井秀章や鈴木大地などを獲得し大型補強したにもかかわらず、4位とBクラスに低迷しましたからね。今季は石井GMが監督を兼任し、すべての責任を任されている。東日本大震災から節目の10年目ということもあり、背水で臨むシーズンなんです。絶対条件の優勝のためには、8年前に日本一になった際の立役者(エースとして24勝0敗)・田中の力が、どうしても必要なんです」(球団関係者)

メジャーに移籍してからも、オフの自主トレ用に球団施設を提供するなど楽天と田中の関係は良好だ。両者の意向もマッチし、日本球界復帰に支障はなさそうに思える。だが、問題は意外に多い。日米で登板経験のある、元プロ野球選手が語る。

「メジャーから日本球界へ移るのは、簡単ではありません。まずボールやマウンドの違いがあります。メジャーのボールは日本より大きく、表面が滑りやすい。強く握らないと、低めに制球できません。またマウンドも日本に比べ硬いため、しっかり足を踏み込む必要がある。日米で大きな差異があるので、腕の振り方や投球フォームなど、多くの点を修正する必要があるんです。

登板間隔も違います。メジャーでは中4日が一般的ですが、日本では5〜6人の先発ローテーションで間隔が1週間開くこともある。自然と調整法が変わってきます。田中ほど実績のある投手でも、日本に合わせフォームや体調管理法を変えることは、たやすくはないでしょう。

1年契約で、来オフ再びメジャーに行くならなおさらです。ようやく慣れた日本の野球から、またメジャー様式に戻さなければならないんですから。田中にとって楽天入りは、相当な覚悟を要することなんです」

もちろん日本のファンにとり、マー君の楽天復帰は夢のある喜ばしい話だろう。だが一人のアスリートにとっては、難しい決断になりそうだ。

  • 写真共同通信社

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