SnowMan&SixTONES 徹底比較でわかった魅力の秘密
同時CDデビューから1年 ライバル争いの行方

ジャニーズ事務所の次世代エースと言われる『Snow Man』と『SixTONES(ストーンズ)』が同時デビューを果たしてから1年。デビュー当初からライバル関係とされた2組の人気は、この1年間でどのように変遷していったのか。
ジャニーズの若手グループに詳しい芸能プロ幹部がこう振り返る。
「デビュー時は明らかに『SixTONES』のほうが人気は上でした。京本政樹(62)の息子・大我(たいが)(26)をはじめ、元『KAT−TUN』田中聖(こうき)(35)の弟・樹(じゅり)(25)や、元『Hey! Say! JUMP』森本龍太郎(25)の弟・慎太郎(23)らが在籍しており知名度も高かった。
また、『SixTONES』の6人は’12年、ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)で主役を務めていて、その頃からファンが付いているのです。実際、デビュー当初のファンクラブ会員数は、『SixTONES』が『Snow Man』を上回っていたといいます」
歌がうまく、ルックスもアイドルらしく、個々のメンバーの知名度も高い。当然、デビュー時は『SixTONES』の人気が勝っているように見えた。
しかし、’20年半ばから後半にかけて、『Snow Man』が徐々に追い上げを見せる。’20年10月に発売されたセカンドシングルは初週売り上げ91.8万枚を記録し、『SixTONES』のセカンドシングル(同年7月発売)の初週売り上げ枚数62.2万枚に大きく差をつけた。
「『Snow Man』躍進の決め手は、これまでジャニーズを応援したことがなかったような新規のファン層を取り込めたことでしょう。メンバー9人ともダンススキルが高く、アクロバットを取り入れた派手なパフォーマンスが特徴。
演出も生舞台を観ているかのような壮大さで、楽曲もアイドルらしからぬハイテンポな攻めた曲調です。結果、〝バンギャ〟と呼ばれる、これまでビジュアル系バンドのファンだった女性たちが、新たに『Snow Man』のファンになっているのです」(レコード会社幹部)
特筆すべきは音楽やダンスの能力だけではない。『Snow Man』のメンバーはキー局のバラエティ番組に積極的に出演しており、ファン以外からの一般的な認知度も高いという。
「バラエティ番組で見せる彼らのアドリブ力は、グループのプロデュースを務める滝沢秀明(38)に鍛えられたところが大きい。彼らは約10年前から『滝沢歌舞伎』に出演していました。公演中は毎回異なるテーマでフリートークをしたり、女装や犬のコスプレをして笑いをとっていたこともあり、バラエティ番組でムチャブリをされても動じません。
彼らと滝沢の間には昔から続く絆があるんです。彼らの前身ユニットである『Mis Snow Man』は一度、事務所の方針で解散しています。ですがその後、滝沢が事務所に掛け合ってグループを復活させ、彼らに『Snow Man』というグループ名を与えました。だから『Snow Man』のメンバーは滝沢に恩を感じ、一生付いていくという気持ちを持っています」(前出・芸能プロ幹部)
こうして一時はライバルを追い抜いたかに見えた『Snow Man』だが、年末になり再び両グループの差は縮まっていく。きっかけは、『Snow Man』のメンバー・宮舘涼太(27)の新型コロナウイルス感染による、『第71回NHK紅白歌合戦』の辞退だった。
「『紅白』に出場するのとしないのとではお茶の間からの認知度は大きく変わります。一方の『SixTONES』は今年1月にファーストアルバムを発売し、初週売り上げは46.7万枚と好調。ここ1ヵ月で2組の差はほとんどなくなっていると言えます」(同前)
この数年、『SMAP』の解散、『嵐』の活動休止、『関ジャニ∞』『NEWS』のメンバー脱退などにより、ジャニーズは世代交代の時期を迎えている。そんな中、この2組への注目はますます高まっていくだろう。
向井康二(26)
Snow Man

松村北斗(25)
SixTONES

ジェシー(24)
SixTONES

森本慎太郎(23)
SixTONES

『FRIDAY』2021年2月12日号より
撮影:近藤裕介(ラウール 松村北斗)