精度はほぼ100%! コロナ探索犬が大活躍だワン! | FRIDAYデジタル

精度はほぼ100%! コロナ探索犬が大活躍だワン!

空港の水際対策で効果を発揮し、欧州各国で導入が進む 無症状の陽性者も発見

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’20年10月、ヘルシンキ空港に導入されたコロナ探知犬。犬が陽性と判断した乗客はPCR検査でも陽性と診断された 写真:時事通信
’20年10月、ヘルシンキ空港に導入されたコロナ探知犬。犬が陽性と判断した乗客はPCR検査でも陽性と診断された 写真:時事通信

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、ヨーロッパでは「コロナ探知犬」に注目が集まっている。なんと犬がコロナ陽性者を発見するというのだ。世界的ドッグトレーナーの長谷川成志(まさし)氏が解説する。

「種類にもよりますが、犬は人間の1億倍を超える精度でにおいをかぎ分けられるんです。コロナ陽性者の汗には特有の成分が含まれていることがわかっています。その成分のにおいを覚えるよう訓練を行い、陽性者を探知することができるようになったのです」

コロナ探知犬は1時間で250人のにおいを識別し、感染の有無を判断できるという。犬はコロナ陽性者のにおいサンプルを発見すると、その横に座るように訓練されている。長谷川氏が続ける。

「感染が広がっている現状では、多くのにおいサンプルを採取することができます。それらを学習させることによって、今後コロナ探知犬の精度はより高まっていくのではないでしょうか。

コロナ探知犬がウイルスに感染してしまうのではないかという懸念がありますが、感染者の呼気を直接嗅(か)ぐわけではなく、汗に含まれる成分を嗅ぐので感染のリスクは低いと考えられています」

英国やフィンランドなどのヨーロッパ各国ではコロナ探知犬の試験運用が開始されており、すでにめざましい活躍を見せているという。英国在住の国際ジャーナリスト・木村正人氏が話す。

「英国では昨年末からニュースなどでコロナ探知犬が注目され始めました。市販のコロナ検査キットの正確性はだいたい50%のところ、コロナ探知犬はほぼ100%。無症状の陽性者も嗅ぎ分けられるので、主に空港などの水際対策には非常に有効な手段であると、研究論文などでも認められました。

変異種が猛威を振るう英国の医療現場はすでに崩壊寸前で、コロナ封じ込めのために使える手段はすべて使うというのが政府のスタンスです」

フィンランドのヘルシンキ空港で行われた実地試験では、コロナ探知犬が1ヵ月で2200人の乗客から、13人の陽性者を発見したという。かわいくて、有能。日本での導入もぜひ検討してもらいたい。

コロナウイルス陽性者のにおいサンプルを嗅ぎ分けるテストの様子。訓練に要する期間は最大2ヵ月ほどだという
コロナウイルス陽性者のにおいサンプルを嗅ぎ分けるテストの様子。訓練に要する期間は最大2ヵ月ほどだという

「FRIDAY」2021年2月12日号より

  • 写真時事通信(ヘルシンキ空港) Getty Images(訓練)

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