甲子園優勝校 花咲徳栄・元主将に懲役5年判決が下された背景

駒澤大学野球部を退部した後、強盗致傷罪で逮捕

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監督とティー打撃を行う花咲徳栄高校時代の千丸被告。練習量はチーム随一という努力家だった

元甲子園のスターが被告となった裁判の結果を見守るため、定数28の傍聴席に倍以上の希望者が殺到した。

2月4日午後、強盗致傷などの容疑で逮捕された千丸剛被告(21)に対する判決が千葉地裁で下された。

千丸被告は’17年に夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高校野球部の元主将である。甲子園で4割以上の打率を記録し、チームを牽引した。卒業後は駒澤大学野球部に入部。だが、本人いわく「理不尽なシゴキ」を受けて1年生時に退部し、大学も中退した後は無職だった。’19年4月に仲間3人とともに千葉県八街市にある住宅に侵入し、住人夫婦に重軽傷を負わせている。

裁判開始の10分前に法廷に入った千丸被告は紺のスーツに白いシャツ。散髪したと思われ、スッキリした雰囲気を受ける。

これまでの裁判と同じように、他の犯行グループのメンバーから一人離れて弁護側の前に座ると、じっと前を見つめた。

「千丸剛、懲役5年」

裁判長が告げた瞬間、千丸被告の父親は下を向いた。一方、着席した千丸被告は前を向いたまま、微動だにせず、表情も変わらなかった。

千丸被告側は、「友人から『人のいない家からお金を運ぶ仕事』と誘われ、強盗とは知らなかった」と主張し、犯行におよぶ直前に計画を聞かされたと述べていた。

また、侵入した住宅内でも恐怖で身体が動かず、住人女性を押さえつけるような行為はしていないと法廷で証言。千丸被告の弁護士は執行猶予つきの判決を求めていた。

「犯行グループはナンバープレートを窃盗し、自分たちのクルマに付け替えていますが、千丸被告はそれにも関与していないとも話しています。つまり、知らないうちに巻き込まれ、他のメンバーから脅されたことで、途中で抜けることもできなかったと言い張っていたわけです。ところが、それが逆効果だった。裁判官に『犯した罪を過少に捉えて、十分に反省していない』という印象を与えてしまい、千丸被告側の主張はことごとく退けられました」(全国紙担当記者)

犯行グループのリーダー格には懲役8年6ヵ月の判決が下された。また、千丸被告以外の他の2人はそれぞれ懲役5年6ヵ月、6年だった。

「他のメンバーと比べても、千丸被告の罪の重さはそれほど変わりません。検察側の求刑である懲役6年がほぼ認められた結果です。千丸被告は初犯ですし、すでに500万円の弁償金を払い、花咲徳栄高校の野球部監督の紹介で仕事先も決まっていました。しかし、強盗致傷は重罪。執行猶予がつくことはありえませんし、被害者の住人夫婦も実刑を望んでいました」(同前)

判決の後、地裁を出て駐車場に向かった千丸被告の両親は強張った表情で、集まったマスコミに声をかけられても、立ち止まることはなかった。

野球以外の趣味はほとんどなく、チームメイトの誰もが認める圧倒的な練習量で名門高校野球部を優勝に導いた千丸被告。罪を償って、再び真っ当な道を歩むことを願うばかりだ。

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